アルテミスを駆る乙女
みなそれぞれが特技を披露し周りから喝采を浴びていた
「次はカノンの番ね。」
エリザベートは舞台の方に注目した。
そのとき、天空からゴーッという轟音が響き砂嵐がまき起こったと思ったら中から深紅の巨大なガーディアンが姿を現した。
「我が竜崎グループが開発しましたガーディアンのアルテミスです」
アルテミスは腰を屈め挨拶した
皆、その迫力と美しいフォルムに圧倒されている
そのとき、空から黄金色に輝くガーディアンが降り立った。
「これは我が国が開発中のガーディアン 、ジュピターです。是非とも対戦させて下さい」
カノンは思ってもみない展開に驚いた
この国がガーディアンを持ってるなんて!
しかもこの装備!大変な技術力だわ。
「面白い!挑むところだわ」
ジュピターが答えた
「ここでは危険です。武器は使わず組み手だけの勝負にしませんか?」
「いいわよ。さあ!かかってきなさい」
ジュピターの足の裏から風が巻き起こり、音も立てずスーッと凄い速さで接近してきた。
速い!アルテミスは間髪で避けた。
「逃げていたら戦いになりませんよ。しっかり組み合って下さい」
「アッ…ああごめんなさいね。ではこちらから行くわよ!」
2体のガーディアンがガッチリと組み合った
「力は五分五分ってところね。」
アルテミスはジュピターの脚を払おうとグッと機体をひき寄せた。
!!!一瞬何が起こったかカノンは理解出来なかった。
アルテミスの機体は宙に投げ飛ばされ、カノンはなんとかバランスをとり一回転して地面に着地した
「そこまで!」
試験官がストップをかけた。
「もう充分でしょう」
「竜崎カノン。下がりなさい」
カノンは息を切らし、アルテミスは最後にひざまずき皆の喝采を浴びて退場した。
ジュピターも引き下がりコクピットから若いプラチナブロンドの男が降りてきた。
「どうだった?」
「ああ…素晴らしい出来だ。ただもう少しスムーズに機体を動かせればいいんだが…。」
カインはうなずいた
「そうだな。関節がまだ固い感じは見ていても解ったよ。まぁ、あの天才ならすぐに改良できるさ。」
「若き天才。笹川実は我が国の宝だな」
我王は彼の科学者としてのセンスに脱帽していた。
「あのパイロットも相当なものだ。あのバランス感覚には感心したよ。」
我王が誉めるなんて大した女だな
カインはニヤリと笑った。
「惚れたのか?」
「ああ惚れたね!我が国には是非とも欲しい人材だ。」
「ヤレヤレそうきたか…」
カインは仕方なさそうに我王を見つめた。
千春の恋人、笹川実です。こんなとこにいましたね。千春と実の恋物語もまだまだ続きますよ
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