仮面の王子
披露会当日、宮中は活気に溢れていた。花火があがり、庭園内には屋台まで出ている。
なんといっても次期王様の妃選びなのだ。
王様が亡くなった今、まだ戴冠式が行われていないので王子と呼んではいるが実質的にはすでに我王をキングと呼んでも差し支えないであろう
お妃が決まり次第、キング、クイーンの戴冠式が執り行われる。
エリザベートはこの盛り上がりに腰をぬかさんばかりに驚いた。
この披露会にでる候補生は15人。
厳しい試験をパスしてきた強者ばかりだ。
会場の真ん中に舞台が造られ、周りは観客で埋めつくされている
披露会始まりをつげるドラが
「ドーン!」と鳴った。
隣に控えているアリサの衣装に見とれていたエリザベートは驚いて飛び上がった。
「エリザベート!落ちついて。あなたの番はまだまだ先でしょ?」
見かねたアリサにたしなめられてしまった。
「セシリア・ラングレー前に出なさい。」
試験官が名前をよぶとセシリアはミントブルーの花のようにすその広がるドレスをたなびかせ舞台の上に登場した。
会場を見渡し、
「どなたかお相手を!」
とダンスのパートナーを募った。
すると舞台の袖から金髪の仮面を着けた紳士が舞台に上がってきた。
「僕がお相手しましょう。」仮面をつけているので顔はわからないが素晴らしい身のこなしでエスコートする姿は観客を魅了し、セシリアを更に美しくみせていた。
セシリアは喝采を浴び大成功をおさめた。
試験官達もうなずきあっている。
紳士はセシリアの手に軽くキスするとサッと舞台を降りた
なんて素敵な紳士かしら。
エリザベートはアリサと囁きあった
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