面接試験
エリザベートは面接のための身支度を整えるためアリサと別れメイクルームに入った。
鏡の前に座り隣に座る女性に会釈した
なんだか沈んだ様子でメイクの途中何度も手がとまり、顔色も冴えないようだ。
どうみても25歳は過ぎているであろう大人の女性である。
女官クラスの受験生かしら?
エリザベートはローラが選んでくれたパールホワイトの可憐なワンピースを着て、最後に淡いピンクのルージュを塗り部屋に戻った。
「エリザベート様!もう時間ギリギリですよ。すぐ控えの間に案内致しますから」
ローラが慌てた様子で駆け寄ってきた。寮を出て車に乗り換え王宮に入り、エリザベートはローラに付き添われ長い廊下を歩いた。
「面接は3人の受験生が一緒に並ばれ順に質問を受けます。」
エリザベートは自分の心臓の音が聞こえるくらい緊張してきた
控えの間の扉を開くと、もうすでに他の受験生がイスに座り待っていた
視線が痛いくらいに飛んでくる「あ・・・!」
先ほどメイクルームで会った人であった。
隣に座り呼ばれるのを待つ。
もうひとりは一目で貴族とわかるちょっとすました感じの女の子だ
会場の扉が開き中から女官とおぼしき女性が出てきた。
「どうぞこちらにお入り下さい」
3人は会場の真ん中の椅子に腰をおろした。
周りをずらっと後宮女官、王室関係者が取り囲んでいる。
なぜかその中心に御簾が下ろされ中から人の気配が伝わってきた。
相当身分の高い人なのかしら?
エリザベートはハッとした。もしや我王!?
エリザベートは胸の高鳴りを押さえた。
「クリスティン・ハマー、まえに進みなさい。」女官に促されあの女性が前に出た。
女官が御簾の中に入り、暫くして外に出てきた。どうやら御簾の中の人物の取りつぎ役らしい。クリスティンはひっそりとしたはかなげな風情をもつ女性だ。男なら放っておけない守ってあげたくなるタイプだろう。
「よろしい。下がりなさい」
「次はセシリア・ラングレー前に進みなさい」女官が御簾の内に入った。
自信満々といった態度がミエミエでエリザベートはどうもこの子とは仲良くなれそうにないなと不安に思った。
「エリザベート・ヘストン前に出なさい」
エリザベートは何を質問されるか心配だったが、こうして何も聞かれないというのは更に不安だった。
面接試験はこれで終了だった。
最後に女官が次の試験の日取りと試験内容を説明した。
どうやら3人とも合格らしい
とりあえずエリザベートはほっとした。
だが次は特技を披露しなくてはならない。
これがいちばん難問よねぇ
エリザベートは頭を抱えた。
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