愛のある結婚
「今度は私の番ね。私はエストニア人よ父は科学者なの。名はロバート・ヘストン。サイバーアトミック社で働いてるわ。」
「まあ!ヘストン教授じゃないの?うちの父とはお知り合いよ。共同で何か開発しているらしいわ。」
カノンがつぶやいた
「お父様はこのこと知ってらっしゃるのかしら?」
エリザベートはかぶりをふった
「分からないわ。ただうちの父はここを受験する事は大反対だったの。ここにいるのは私の意志よ」
「お家のためでないならどんな理由?地位?それとも名誉のため?」
「ううん違うわ!」
「……実はね。昔、我王に会ったことがあるの。それで、きっと一目惚れしちゃったのね」
「そうなの…あなたは愛のある結婚を望んでいるのね。」
「なんだか羨ましいな。私も結婚するなら愛が欲しい…でも愛ってうまくコントロールしないと毒にもなりかねないのよね。」
「1人の男をみんなで仲良く共有するなんて私は嫌だわ。相手には私だけを愛して欲しい。あなただってそうでしょう?」
エリザベートはうなずいた。
「私達、今はお友達でいましょう。もし私が我王を愛してしまったらきっとあなたは私を憎むわ。でもまだ会った事もない我王を挟んで友達といがみ合う事もないじゃない?」なんて素敵な人なんだろう。とエリザベートは嬉しくなった
その時携帯電話から立体映像が飛び出してきた。
「ご予約のマシーンが用意できました。どうぞこちらにお越し下さい。」
受付嬢がお辞儀している。
「いってらっしゃいな。またこうしてお茶しましょう!」
エリザベートはカノンと別れカプセルに入った。
カプセルの中には体温と同じ位のお湯がゼリー状態で満たしてあり、その中でまるで胎児のようにぽっかりと浮かんだ。
ほどなくしてエリザベートは夢の中におちていった。
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