入学試験開始
エリザベートは一睡も出来ぬまま朝をむかえた。
「うわぁ…凄いクマ!こんなんじゃ試験受ける前に面接で落ちちゃうわよー!」
今日はあんなに憧れていた後宮付属学院の入学試験の日なのだ。
これから1週間泊まりこみで試験に挑む。
学院は全寮制なので試験の期間中はそこで寝泊まりする事になる
受験生は2000名にのぼり、その中で約300名が選ばれる事になる。
しかし、それは入学総数でありお妃候補のクラスとなれば20名に満たないという噂だ。
お妃クラスの選考基準は貴族またはそれに準ずる良家の子女であること。
心身ともに健康であること
学力、芸術面に優れている者
見目麗しく、清純な乙女であること
一次選考は書類審査。
二次選考は面接。
三次選考は学力。
四次選考では自分の特技を披露する。
今日は二次選考の面接の日なのだ。
一次試験に合格した500名が入寮し本日はお妃クラスの面接、及び身体検査が行われる
お妃クラス志望者数は200人、もし選ばれなければ女官クラスでもう一度受験することになる。
それぞれクラスにより各試験の重要性が変わってくる
もちろんエリザベートの受験するお妃クラスでは容姿端麗は絶対条件に違いない。
エリザベートが鏡の前でオロオロしていると部屋のオンライン画面が開き若く可愛らしい女官が顔をだした。
この試験期間中エリザベートのお世話係を受け持っているローラである。
「おはようございますエリザベート様。よくお休みになられましたか?」
「ああローラ…もうダメよ。ほら、これ見て頂戴ひどいクマでしょ?」
「心配ありませんよ。他の皆さんもきっと同じようなものですわ。わたくしだってそうでしたもの。」
ローラは去年の女官試験を受けた経験者として色々アドバイスしてくれるありがたい存在だ。
「ご心配ならカプセルに入られますか?」
寮の中にあるリフレッシュルームには短時間でも深い眠りに入る事ができるSEAと呼ばれるマシーンがある。
「そうするわ。面接まで時間はどれくらい?」
「夕方ですからまだ5時間はございます。随時予定はお知らせしますのでご安心を。」
「フゥ…では頭冷やしてくるわ。」
エリザベートはまだ見ぬ逞しく成長したであろう我王の姿を思い浮かべ自分を勇気づけた。
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