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サラと我王の知られざる過去のお話です
永遠の処女
「サラどこにいるのだ」サラは深い森の中にいた。木洩れ日がサラに優しくふり注いでいる

サラはゆっくりと眠りから覚めた。
「ゼロ…ここよ。」
ゼロは目の見えないサラのために造られたアンドロイドだ。

「マザーと交信していたのか?」
「ええ…ユノの戦闘準備はだいぶ進んででいるようね。テラの方も各国が競って性能の高いガーディアンを造っているけれど。」ゼロはうなずいた。
「日本の竜崎グループが開発しているクロノスにはアンドロイドを載せる計画が進んでいるらしい。」

ふん。臆病者の考えそうな事だ。とサラは呆れた。
ユノはもともとテラの植民星であったが、テラから移り住んだ人間達は独自の政権を発足した。
現在ユノで暮らす者達はネオと呼ばれ敵と見なされている。
「同じ人間どうしなぜ戦わなくてはならないのかしら…哀しいことね」
ゼロは近い将来サラがこのテラの政治の中枢を担うであろうことを確信していた。

「サラどうしても決心は変わらないのか?お前ほどの人物がなぜこんな小さな国の宰相に治まろうとする?」

サラは王室の神殿で育てられた。
テラのマザーに選ばれた少女でありその特殊能力から皆、彼女をまるで腫れ物に触るように扱った。

小さいサラは寂しくてたまらなかったがそんな彼女と同じように独りぼっちの王子がいた
サラは神の子と呼ばれ神殿の御簾の内で育てられたが、よくこっそりと神殿を抜け出し小さな王子に会いに行った。

「我王!どこ?」
サラはキョロキョロ周りを見渡した。

「サラこっちだよ。」我王は手招きした。

我王は目の見えないサラにいろんな楽しい遊びを教えてくれた

「この森はね、我王と私の思い出の場所なのよ。」

ゼロはうなずいた。
サラは我王に出会うまで本当に孤独だったのだ

「本当にいいのか?」ゼロは心配そうにサラを見つめた。

「私はね。お妃なんて最初から諦めてるの…こんな化け物に誰が恋してくれる?」
サラは寂しく微笑んだ

「後宮には美しい女達が沢山いるわ。私はそんな中で我王の寵愛を競い合うような自信はないもの…」

「私には恋は許されないけれど愛する事は誰にも止められないはず…あの人の側に女としてではなく共に戦う友として側にいたいの」
日本に行く前、我王はこの森にサラを連れてきた。

サラの手を優しく自分の大きくな手のひらで包みこみ、じっと彼女を見つめた。
「サラ、行ってくるよ。しばらく王宮を離れるが母上を頼む」
サラは大きくうなずいた。

「サラ、帰ってきたらきっと僕が君の目になる。ずっと側にいてくれないか?」
「……もちろんよ我王…でも妃にはなれない。私はあなたの妻にはふさわしくないもの」

我王の手のひらからその小さな手をそっと引き抜いた

「僕が愛するのは君だけだ。覚えておいてくれ」

我王は自分の代わりにとゼロをサラに置いて行った
「私はわたしなりの愛しかたであの人を支えていくわ」
サラは自分の手に唇をおしあてた。


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