別世界
J.Jは元気良くアジトをとびだして行った。新しい制服はまだ身体に馴染んでいないが、ロバートはとてもキマっているぞ!と誉めてくれた。
気分爽快!最高の朝だ。
スラム街の湿った空気ですら清々しく感じる。
浮き足だっているJ.Jは背後から近づく
不気味な影に全く気付いていなかった。
「よぅお坊ちゃん!何処へお出かけで?」
狭い路地から浮浪者まがいの男達がフラフラと近寄ってきた。
ああうぜぇ!せっかくいい気分だったのによ〜。
「ちょっと…後にしてくんない?俺急いでんだよ」
「それは奇遇だ!俺達も急いでいてねぇ」
「あっそう、じゃあ俺なんかに構わずサッサといけよ」
男達はニヤニヤしながらJ.Jを取り囲んだ。
「そうしたいんだけど金がちょっとね…足りなくてさ。少し貸してくんない?」
J.Jは満面の笑みで「なぁんだそんなことですか?兄さん達、早く言ってくれよ〜さっどうぞ!」
そう言うが早いか男のみぞおちにJ.Jの拳がめり込んだ。
「ボフォ!!」
一発でのされた仲間を見て男達は一斉に殴りかかってきた。
J.Jは残りの奴らをすべて片付けて制服のホコリをパンパンと払った。
「ああもう!こんなとこ見つかったらまたカインに怒られちまうよ」
J.Jは渋い顔でトボトボ歩き出した。
表通りはさっきまでとはまるで別世界だ。 道は整備され、木々の間を爽やかな風が吹きわたり、近くのコーヒーショップから豆を挽くよい香りが鼻をくすぐった。
「ああ〜地獄から天国に来たかんじだな」
セントレイノルズ学院の荘厳な門の前でこっちを見て手を振っているのはアーネストだ。「ジャン〜!おはよう。一緒に教室に入ろう」
J.Jは自然と笑みが溢れた。
「アーネストおはよう!今行くよ〜。」
J.Jは元気いっぱいに走り出した。
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