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恋の苦しみ
マリアは真珠の粉で作ったパウダーを全身にまぶされてやっとバスルームから出てくることが出来た。
「お疲れ様でしたマリア様。全身輝くばかりの美しさですわ。」
マリアはうんざりした顔で
「ありがとう。これだけこすられたらきっと余分なお肉も一緒に落ちたわね。どう?このくびれ!」
マリアはお尻を左右に振って周りの女官にアピールした。
「まあ!マリアさまったら。」周りの女官達は笑いながらマリアに服を着せた。
「じゃあ、少しSEAで休んでくるわ。」
「はい、分かりました。ゆっくりお休み下さい。」
マリアはリフレッシュルームに着くと、受付けでオレンジレッドのショートヘアでパイロットスーツを来ている小柄な女の子と会った。もしかして…
エリザベート様?
マリアはエリザベートにお辞儀した。
「あの…もしかしてエリザベート様では?」「ええ、そうですわ。マリア様ですわね。この度はおめでとうございます。」
マリアは噂で聞く元妃候補のエリザベートとこうして会えたことに運命を感じた。
今夜私は我王の妻となるのだ。
このタイミングでエリザベート様と会えるなんて…
聞きたい事が山ほどある。
「あの…エリザベート様、SEAから出たら少しお話出来ませんか?」
エリザベートはニッコリ笑って
「ええ、私も一度マリア様と会えたらと願っておりました。では後で…」
と言って、SEAのカプセルに入って行った。エリザベートは予期せぬ出来事に心乱されていた。せっかくSEAに入ったが煩悩が次々と脳裏に浮かびリラックス出来なかった。我王が日本で恋に落ちた相手…
とても可愛らしい方ね。どんな風に恋が始まったのかしら?我王が先に好きになったの?それともマリアさんから告白したのかしら…ああ、もう忘れられたと思っていたのに。エリザベートは自分の中に残る未練を断ち切ろうと必死でもがいていた。

マリアはエリザベートを見て、その情熱的な瞳と鍛えあげられた肉体美に圧倒されていた。
魅力的な人だわ…
さすがに我王が選んだ人ね。
子供の頃から我王と結婚の約束をしていたと聞いた。
そんなに長い間恋してきた相手を諦められるものなのだろうか?
マリアもまた眠れぬ時を過ごしていた。


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