ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
プロローグ
挿絵(By みてみん)

今日も我王は窓際の自分の席でスヤスヤ眠っている。
ワガママな王様、と書いてガオウと読む
両親のセンスの良さはさすがだな。
あの美しさといったらどうだ。
透き通るような白い肌を流れるようなプラチナブロンドの髪がとりかこみまるで神話に出てくるギリシャの神様のようだ。

マサオはうっとりと隣の席を眺めた。
そんなマサオの様子を薗部千春はそっと見ていた。
アラアラなんだか危ない匂いがしてきましたよ〜。
千春は学園のプリンスと呼ばれる我王の事よりそれをとりまく人間を見てる方がよっぽど面白い。
我王は人の視線に鈍感だ。
いつでもどこでも人の視線は容赦なく降り注がれる
いちいち気にしていたらきりがない。
だからマサオは安心して我王のまぶたが開くのを眺めていられる。
授業開始のベルが鳴り担任が入ってきた。
マサオは待っていましたとばかりに我王の肩を優しく揺すった。
「ウ…。まだ寝かせてくれよ 起こすのは朝礼の後。」
それを見ていた千春は我王の椅子を思い切り蹴りあげた
「いい加減起きなさいよ!」
我王のまぶたがピクリと動きエメラルドグリーンの瞳が千春に一瞬向いたがまたすぐに閉じてしまった
全くガサツな女だな
我王にこんな態度をとるのは千春くらいだ
ほとんどの女たちは我王の魅力の前にひれ伏しているというのに
そういえば千春には中学校からずっと好きなやつがいると聞いた事がある確かアメリカの高校に通ってるとかいう噂だ
我王にもなびかない女が惚れる男っていったいどんなやつなんだ?
まぁそんな事はどうでもいいけどさ。
千春はマサオにとっては貴重な無害な女の子なのだ
今日も校門の前には女達が群がっている。他校の生徒も門の外で待機していた。
門の人だかりが左右に割れて我王の送迎リムジンがゆっくりと入ってくる
運転手がすかさず降りてきて後ろのドアを開いた
「行ってらっしゃいませ」
朝日を浴びてプラチナブロンドの髪が眩しいくらい輝いている

スーパーエリートクラスのみ着用が許された純白のブレザーが彼の美しさを際立たせていた


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。