花
もしも、僕が本当に癒される時が来たら、その時は、この花をあなたに贈ります。
ちっぽけで、青くって、弱々しい花かもしれませんが、それでも、あなたはそれを受け取ってくれますか?
もしも、僕が本当に癒される時が来たなら、その時は、あなたにこの花を贈ります。
父親でもなく、母親でもなく、友人でもなく、恋人でもない。
全ての他人の象徴としてのあなたに、この花を贈ります。
それでも、僕はまだまだ、くよくよと小さな事で思い悩むかもしれませんけど。
その時は、この花を贈ります。
ちっぽけで、青くって、弱々しい花かもしれませんけど、あなたはそれを受け取ってくれますか?
それでも、僕は多分、うじうじと悩んだり、時にはエゴを曝す事もあるだろうし、間違った事も言うかもしれない。
でも、それでも、あなたはそれを受け取ってくれますか?
僕はとっても寂しがりやで、僕はとっても気が弱くって、僕はとってもエゴイストで。
少しの事で傷つくから、とても気を使わせてしまうかもしれないし。
でも、それでも。
僕を傷つけてくれた人へ、僕を安心させてくれた人へ、僕を殺してくれた人へ、僕を活かしてくれた人へ、
全ての他人の象徴としてのあなたへ、この花を贈ります。
ちっぽけで、寂しがりやの花ですが、あなたはそれを受け取ってくれますか?
あなたに、この花を贈ります。
実は、詩も書いていたりします。
ただ、ほとんど書き捨てに近い感じで、残しているのは少ないですが。
詩の方が、短編よりも照れ臭いですね。