今日はあの有名な聖者の誕生日。
今日は彼女と二人で俺の家で、クリスマスパーティをする約束をしている。
「ジュースよし。お菓子よし。ケーキよーし!」
今俺はパーティの準備をしている。
もう、俺の部屋はキラキラしている飾りや、かわいいサンタやトナカイのぬいぐるみなどが飾ってある。
俺の部屋は狭く、四畳半しかない。
「もう六時半か…」
彼女との約束は七時…あと三十分もしたら彼女が来て一緒にケーキ食べて、今日の為に買ったプレゼントを渡す…よし。完璧!
君が退屈しないためにギターを練習した。鼻めがねなんかも買ってみた。これで君は笑ってくれるだろうか?楽しんでくれるだろうか?
カッチカッチカッチカッチカッチカッチ
メトロノームの音が響く。
「…ちょっと着けてみよ」
うん。ピッタリ!
これは俺のためにあるんじゃないか?ってくらいピッタリだ!
「あぁ〜早くこないかなぁ」
俺は落ち着けず、君へのプレゼントを何度も持ったり置いたりした。
―1時間後―
…来ない…もう七時半なのに…遅れるのかな?
ジュースでも飲んでもうちょっと待ってみようかな。
ゴクゴクゴク…
「ぷはぁ!」
気づけば俺は、1・5リットルジュースを二本程飲みほしていた。
俺はサンタのぬいぐるみを手に取った。
「なぁサンタさんよ…早く俺の彼女を連れてきてくれよ」
飾った四畳半の中心で、俺はひとり鼻めがね。
二人分のケーキの前で頬ずえついてうたた寝さ…
―三十分後―
俺は彼女に電話することにした。
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
『こちらお留守番サービスです。ピーっという発信音のあとに、お名前、ご用件をお伝え下さい…』
ピー
「もしもし!パーティの準備できたよ!もうこっち向かってる?留守電聞いたら電話してください。」
ピー
―五分後―
プルルルル
「もしもしぃ?今こっち結構盛り上がってきた!結構ね…まぁ…まだひとりなんだけど…この留守電聞いたら電話ください。じゃあねん!」
ピー
―また五分後―
プルルルル
「もしもしぃ!今ぁもぅ、だいたい飲み物…なんか俺ひとりで飲んじゃったからぁ、なんかもし飲みたいのあったら買ってきてぇ!じゃあねぃ!」
ピー
―またまた五分後―
プルルルル
「おーい…もしもしぃ?えっと…何回か電話したんだけど…えっと…今日ね!だいたい何時でも…時間大丈夫だから、うん。いつでも電話してください。」
ピー
―またまたまた五分後―
プルルルル
「もしもし!早く来た方がいいよこれ!俺が編み出した動きマジスゲェこれ!超ウケ…面白い!」
ピー
どうして電話も出ないんだ…この日のために何ヵ月も、練習したよアルペジオ…髪も染めたんだよ?
どうして…
―三十分後―
君へのプレゼント、自分で開けた…
「これ、高かったんだよなぁ…」
俺は部屋の飾りをものすごい動きで取った。
そして、押し入れから着物を取り出して、
聖なる夜に正月の準備。
年越しはきっと誰かと…
トンガリ帽子と鼻めがね。
涙で濡れた鼻めがね。
曲がる鼻めがね。
俺の鼻めがね…
プルルルル
「もしもし?今このシーンマジすごいウケる!早く来た方がいいよ!」
ツーツーツー…………
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