第28話:二人の心が揺れ動く…
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一瞬言ってる事が全く分からなかった……
舞が……僕の事を好き……?
「隆介?」
幼馴染みで、いつも殴って、散々やってきたのに……好き…?
「隆介!」
でも何で?いつから好きになったんだ…?
「隆介!!」
「うわぁ!?」
「どうしたのよ急にボーッとしちゃって?」
「あ、ああごめん。突然好きなんて言われたからびっくりした…」
「……言っとくけど、冗談なんかじゃないよ?」
「え?あ、うん。」
そんなの、舞の顔を見れば分かる。
いつもと違う、真剣な目、分からないはずがない…
「いつから?」
「ほんっと鈍感だよねえ。まあそこもひっくるめて好きなんだけど…」
「ご、ごめん…」
「謝らないでよ。…隆介は幼い頃からいつもあたしに優しくしてくれた。もうその頃から好きだったかも知れないね。
そして小学校高学年くらいからあんたが他の女の子と話をしていると、急に頭に来てしまう。それが嫉妬とも気付かずによく殴ってたわね?」
「そうだったな。僕は何も分からず舞に殴られてたんだな。」
「中学生になって、ますますあんたが好きになって、独占したいけど恥ずかしくてできなかった…」
「(意外だな…普段は大胆に行動に出てたのに、こういう時は恥ずかしいのか。女の子だな…)」
「長かった、本当に長かったよ…。あんたに想いを伝えるのに16年もかかっちゃった。」
「そうだったのか…ごめん舞、気付いてやれなくて…」
「まあ鈍感なあんたには遠回しのアプローチじゃ効果ないって分かってたけどね。あんた結構モテてるからバレンタインの妨害大変だったわ…」
「じ、じゃあ僕がお前以外にもらえなかったのって…」
「そ、あたし。あんたが他の女子からチョコを貰って喜ぶ姿なんて見たくなかった…ごめんね?勝手な事して…」
「ま、まあ過ぎたこと行っても仕方ないし。舞の気持ちがどれほど大きいのかもよく分かったんだ。ありがとう。」
「隆介……」
「でも、まだ僕は返事ができない。まだ気持ちの整理がついてないし、誰が好きなのかも…」
「分かってるよ?沙耶たちだってまだなのに、返事出来るはずないもん。」
「でも、必ず答えを出す。それまで待っててくれないかな?」
「もちろん!待ってるわよ。」
「ありがとう。」
そう言いしばらく沈黙が続いた…
「……やっぱり隆介は優しいね?」
「な、何だよ急に…」
「鈍感でドジで取り柄も殆んどないけどさ…」
「へえへえどうせ僕はノーマルな人間だよ。」
「でも、誰よりも優しくてあたしを助けてくれる、そんな隆介だからあたしは好きになったんだよ?」
「ま……い…?」
この時の舞は可愛かった。いや、普段でも可愛いかも知れないが、今のは今までで一番可愛かった。
美しい大きな花が舞っている中で、うっすらと頬を赤く染めて、うるんだ瞳で僕に向かって笑った顔がとても可愛かった。
思わず僕もドキッとしてしまい顔を赤らめた。
その二人を美しい花が祝福するかのように照らしている。
「あれ〜どうしたの隆介?顔真っ赤だけど?」
「な、何でもねえよ!」
「さてはあたしの魅力にやられたな?うふふ、可愛い〜」
舞は隆介の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「ばっ!そんなわけないだろ!!」
「えへへ〜沙耶たちに勝てそうかな?」
「さ、さあな…」
「(ありがとうね隆介。あたし、あんたと出会えて、あんたを好きになって本当に良かった。
願わくば、隆介があたしのものになりますように…)」
こうして隆介と舞のデートは終わった。
今回のデートで二人の心が動いたのは間違いない!
これからどうなることやら…
やれやれ…
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