第18話:遂に明かされし涼太の悲しき過去!! 中編
お姉ちゃんたちの暴行を受けてから一ヶ月後…
学校の転入も済ませた。
お姉ちゃんたちの暴行は酷くなり、殴る蹴るなんて日常茶飯事になった…
けれど手を出してはいけない。
瑞希さんの教えでもあるが、もし一般人に手を出したら殺してしまう可能性がある。
それに、理由はどうあれ逃げたに変わりは無いから必死に堪えている。
「涼太!朝ごはんまだなの?」
「ごめんお姉ちゃん。もう少し待って。」
バチン!!
「ぐっ!」
「ちゃんと早く作っとけと言ったでしょ!!とことん役立たずね。」
「ご、ごめん…」
「お姉ちゃん。言わなくてもこいつがクズっていうのはあたしたちだけでなくクラスの女子たちにも分かってるでしょ?」
「あっそれもそうね。」
「………」
こんなことは当たり前だった。
そして二人が言ってたように僕はクラスの女子からいじめを受けていた。二人は性格がよく、人当たりもいいから友達も多かった。
そのためその友達からもいじめを受けた。
男子は意外にも味方が多く、大した事はなかった。
二人のファンクラブを除いては…
顔も良いため自ずとファンクラブまでできてしまったのだ。
とは言っても男子に遠慮する必要もなかったので、襲ってくる度に返り討ちにしてやった。
そして今日も学校で…
ドガバキドスガン!!
「まっ今日はこれくらいで勘弁してあげるよ。」
「あはは、明日を楽しみにしてなさい。」
「ああ〜気分よくなったよ。」
また十数人の女子たちから暴行を受けていた。
「だ、大丈夫か村神?」
「ああ、これぐらい大したこと無い。」
「す、すまん。俺達なにもしてやれなくて…」
「気にするな。僕が原因だから。」
耐えればいつか必ず分かってくれる時が来る。
そう信じていた…
次の日、またその次の日と暴行を受けた。
その次の日はいつもより酷かった。
「私さあ、このナイフで人を刺す感触味わってみたかったんだよねえ。」
「!!??」
「キャー飛鳥ったらこわーい!」
「じゃーさー丁度いい実験体もいるし、こいつで試そうか?」
「いいねいいね!」
「やれやれ!菜月と陽菜を傷つける奴には地獄を見せなくちゃ!」
「しょ、正気か!?テメーらイカれてるぜ!!」
「はぁ〜?」
ザク!!
「ぐあーー!!」
ほ、本当に刺しやがった…
ポタポタ…
血が肩から流れ出ている…
「な、何か気分悪くなってきたよ…」
「そ、そうだね。戻ろうか…」
「う、うん。こいつは放ってね…」
みんな教室に戻っていった…
「くそ!畜生!!」
涼太は一人苦しんでいた…
それから4年後…
三人とも小学校を卒業し、中学校に入学した。
まだあの暴行は続いている…
今の涼太は笑顔をほとんど失っていた…
心が少しずつ壊れ始めていた…
中学校に入学してからはテストで有名になり、避ける生徒がほとんどだった。
中間テスト順位
1位 村神涼太 500/500
2位 鮎川陽介 436/500
3位 岩田賢吾 423/500
「「村神ー!」」
「鮎川と岩田。どうした?」
「スゲーよ!お前また1位じゃねーか!1年から変わらずずっと!」
「しかも今回めっちゃ難しかったのに満点なんて羨ましいなあ。」
「大したことじゃないさ。誰でもとれる。」
「そんなこと…ん?」
鮎川と岩田が横を見ると女子たち数人がワザと聞こえるように話していた。
「ねえ、また村神涼太が1位よ。」
「マジー?きもーい!満点とか。」
「ちょっと頭がいいからって私たちを見下してるんじゃない?」
「サイテー!」
やはり陰で悪口を言っていた。
「おいお前ら…」
「よせ!行こう…」
つっかかろうとした鮎川を引っ張っていった。
「どうして止めるんだよ!あいつらお前を悪く言ってたんだぞ!?」
「分かってる。だがもしあのまま構っていたらお前らも狙われてしまう。こんなのは俺一人で十分だ…」
「だがよー」
「頼む。これ以上誰も傷つけたくないんだ。分かってくれ…」
「村神…」
「陽介。気持ちは分かるけどここは村神の言う通りにしよう。」
「…分かった。」
「ありがとう、二人とも。」
二人はこれ以上何も言わなかった。
しかし今回は生徒だけでなく、教師からも姉貴は気に入られていたので、教師からも扱いが酷かった。
「ほーら村神君。この問題の答えは?」
「x=6 y=4」
つかつかと先生が近づき
バシン!!
「ぐっ!!」
教師が使う太い1m定規で殴られた。
「だーれが答えだけ言えって言った?途中式も言わなきゃ…」
「だ!」
バキ!
「め!」
ドカ!
「だ!」
バシ!
「ぞ!」
ガン!
ガタン…
流石の涼太でも頭から血を流して倒れた…
言いたくても逆らえず、言い出せない男子生徒
クスクス笑って喜んでいる女子生徒がいた…
「全くとんでもないクズね。こんな奴が陽菜さんと菜月さんの肉親なんて可哀想に。」
「!!!」
「そうそうしかもそいつあの二人を親と苛めて、楽しんでたらしいよ〜。」
「マジでー?きもーい、最低!」
根も葉もないでたらめを言っている。
恐らくは菜月と姉貴が勝手に作ったんだろう…
いつまでこんなことが続くんだろう…
俺が死ぬまで?
俺が死んだらなくなるのか?
そもそも何でこんなことをしなくちゃいけないんだ!?
ナンデ?
ナンデコンナムイミナコトシナクチャイケナイノ?モウ疲レタヨ…
「…だ……よ…」
「んー?何か言った?」
「何だよどいつもこいつも!!姉貴や菜月ばかりしか耳を傾けず俺の話は誰一人聞いてくれない!!なんなんだよ一体!俺がお前らに何かしたか!?何で事情も知らねーであいつらの味方になんだよ!?
何で少しも俺の話を聞こうとしないんだよ!?
何で……何で…う…く…ぐす……」
みんなが黙り込んでしまった…
「ふ、ふん。泣けばなんとかなると思ってるの?」
「女なんて…女なんて大っ嫌いだ…」
そのまま教室を抜け出した。
その夜…
「う〜ん……はっ!?」
目が覚めたら何故か腕を縛られており、立つこともできなかった。
ガチャ…
「目覚めた涼太?」
何と犯人は姉貴と菜月だった。
「姉貴!菜月!これはどういうことだ!?」
「今からあんたを犯すの…」
はっ?何を言ってるのかさっぱり分からなかった…
「その様子じゃあ何も分かってないね…まあいいけど。」
菜月は服を脱がしてくる。
「止めろ!自分が何をしているのか分かっているのか!?」
「分かってるよう!私たちクソ親父に同じことやられたから…」
「何…だと…!?」
「そう。だからあんたも同じ目にあってもらうよ?」
シャツを脱がされ、肌がさらけ出した。
「中々いい身体してるじゃん。」
「や、止めろ!止めてくれ!!」
ドガ!!
「がは!!」
「うっさいアホ!黙ってやられとけ。」
そう言い二人は肌を舐めてくる。
「うあ…」
「けっこう感じてるんじゃん?」
「じゃあ今度はこっち。」
そう言って今度は下半身を触られる。
「や、止めてくれ…」
「身体は正直だよ?こんなになっちゃって…」
確かにアレは膨張してた。ズボンも脱がし、直に舐めてくる。
「うああ…た、頼む止めてくれ…」
「うっさいわね!気持ちよくしてるんだから黙ってなさいよ!」
尚も二人は舐めてくる…
「うっ!」
白いものが出てきた…
「何だかんだ言いながらもやっぱ気持ちよかったんじゃないの。」
「じゃあ今度はあたしたちの中に…」
「な、何をする気だ!や、止めろ!!」
バキ!!
「ぐっ!!」
「黙ってなさい!」
そう言い陽菜は涼太を自分に入れた。
「あはは。何か最初よりいいよ〜。」
「うわあーー!!いっ痛い!痛いよ姉貴!!」
「もう止まらないよ!」
しばらくしてもう一回やらかしてしまった。
「はあはあ…」
「今度はあたしの番だね。」
「嫌だ!もう止めてくれ!!」
ガン!!
「っ痛!!」
「がたがた煩い!さあやるよ!」
「いっ痛い!痛いよ!!」
しばらく続いた…
「いやーけっこう気持ちよかったよお姉ちゃん。」
「そうね。私も満足したわ。あんたは?涼太?」
「うう……うわぁーーーーー!!!!」
あまりの恐怖に逃げ出してしまった…
翌日…
結局あれから涼太は帰ってこなかった…
もちろん学校にもいなかった。
しかし、学校の門の前に怪しい男がいた。
全校生徒がそれを見た。
警備の人が止めようとした瞬間!
ザン!!
肩から腹にかけて斬られた。
「きゃーー!!!」
「な、何だよあいつは!!」
その男はニヤッと笑いながら
「村神涼太はここか?」
と言った。
しばらくし、男は学校を占領した。
1人ではなく、腕のたつ部下が10人いた。
「ちっ村神はいないのか。しゃあない。肉親から殺そうかな?」
「「えっ!?」」
「お前らを殺して村神をおびきだすのが一番早くていい。」
「や、やだ止めて。」
「ならば祈るんだな。助けてくれとよ。」
「それは…」
「まあ嫌ってるから無理か。ドンマイ!」
「(やだ死にたくない!助けてお兄ちゃん!!)」
ヒュ…ザク!!
「「………えっ?」」
何とそこには腹部を貫かれた涼太がいた!
「がは!…大…丈…夫か…菜月?」
「お兄ちゃん…なの?」
「ああ…それよりテメーら!!よくも妹に手をあげようとしやがったな!無事ですむと思うなよ!!」
「村神涼太だ!ぶっ殺せ!!」
10人が一斉に来る。
「あめーよ!!」
ズバババババーン!!!
一瞬で全滅した。
「す、すげー!!」
「う、うそ。村神涼太ってあんなに強かったの?」
生徒たちは唖然とし、中には興奮してるものもいる。
「貴様何故だ!?何故肉親を庇う!どういうことをしてきたか分かってるはずだろう?」
「分かってるさ。だがそれでも二人は俺の唯一の家族なんだ!どんだけ嫌われようが軽蔑されようが関係ねー!!俺は二人…を守る!そのために得たこの力だ!!」
「「!!!」」
二人はようやく自分の間違い、そして涼太が何をしていたのかに気付いた。
「そんな…そうだったんだ…」
「お兄ちゃんがあたしたちのために…」
「今更気付いたとこでもう遅いわ!もう手遅れさ。」
「まだ手遅れなんかじゃない。テメーを殺して終わりだ!!」
「やれるもんならやってみろ!!」
「やって…ぐっ!?」
腹の傷が痛む。
「隙ありだ!」
スバン!!
「ぐあーー!!」
全身から血が流れる…
「…まだやるのか!?」
「…たりめーだ。ハンデだよ。」
シャ!
キーーン!!
「くっ!どっどこにそんな力が!?」
「テメーとは格が違うんだよ。万全の状態だったらテメーなんざ秒殺だ!
…消えろ!!」
ドーーーン!!
刀から衝撃波が発生し男は跡形もなく消えた。
「終わっ…た…か……」
ふらっと倒れた。
「お兄ちゃん!!」
「涼太!!」
「菜月、姉貴…何で泣いてるんだ?もっと喜べよ。やっと一人の憎い男が死ぬんだからよう…」
「そんなこと言わないで!死ぬなんて言わないでお兄ちゃん!!」
「ごめん涼太!私たちとんでもない間違いをしてしまった。」
「いいんだ姉貴。逃げ出したのは事実だから。」
「涼太…」
「それに俺今気分がいいんだ。大切な人たちを守れたんだから。でも未練もあるがな…」
「何?」
その時涼太は涙を流した。
「ぐす…お前らと一緒に普通に暮らしたかった…ぐっ…みんなで飯食って、 笑って、馬鹿やりたかった…」
「涼太!!」
「お兄ちゃん!!死んじゃ嫌だよ!!」
「姉貴…菜月……ご…め…ん……な……」
ガクッ…
涼太は動かなくなった…
「涼太ーー!!」
「お…兄ちゃん?嫌ーーーー!!!何で死んじゃうの!?まだちゃんと謝ってもないのにーーー!!!」
「り…涼太…う…ぐす…やっと和解できたのに…死ぬなんて…馬鹿…」
全生徒も悲しんでいた。
特に女子は謝ることもできなかったことを悔やんでいた。
丁度その時嫌な雨がザーっと降ってきた…
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