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簡単なあらすじ・・・

ゼロはハーツ村へと帰還し、村長や住人達に軽く挨拶をしたら、なんだか知らないが、美少女に蹴り飛ばされ気絶。

数分後に起き上がるが、何が起きているのかさっぱり分からず、ある程度無視し、自分の師匠の眠る墓に向かい

墓を見つめ、居ない師匠の事を思い浮かべ、そして去り際に笑ったように見えたとか・・・


そして、墓参りをして
一ヵ月後のある日・・・・

ハーツ村へとやってくる三人の美女が居た・・・
第七話 成長
「ここが・・・・ハーツ村・・・か。」


リリアはハーツ村を見上げ、言った
やはり、小さな村だ。
しかし、活気に溢れていて、笑顔の絶えない村だ・・・


「おや?君達、ハンターかい?」

すると、長身の男がこちらへ向かってきて、軽く挨拶をしてきた。
どうもと頭を下げ、挨拶をすると。
ニッコリ笑って返事をしてくれた

「あの、ここにゼロさんが居るって聞いたんですけど・・・」

リリアが静かに言うと、長身の男が笑いながらそれに驚いた

「驚いた!ゼロの知り合いかい?でも、ゼロは今あそこに居るよ。」


指を刺した場所はハーツ村の中心部に位置する大きな山。
モンスターの生息する火山よりも遥かに小さく、だが、ハーツ村の象徴とも言える場所だった

「ゼロはねぇ、小さい頃からあそこに行って青空とかを眺めるのが趣味でねぇ。片道三十分なのにそんなのお構い無しで行っちゃうから驚きだよ。あっ、ちなみに、僕はここ、ハーツ村の村長さ!」


ゼロの趣味を教えてくれてものすごく嬉しいが、後半、親指を立ててこっちに向いてきたのは少し引いた

「あの、それでは、ゼロさんはいつ頃帰ってくるんですか?」

「そうだねぇ・・・ざっと夕暮れかなぁ~・・・」

腕を組み、ゼロの行動を思い出す・・・
いつもどおり起き上がり
そして、普段着の黒い服で山に登るといい、そのまま行ってしまったのだ。

「じゃあ、私探しに行ってきます!」

そういい、エアロはダッシュで山に向かい走り出した
村長はそれを止めようとしたが、案の定砂塵を巻き上げ、山に登っていった

「まったく・・・エアロはもう少し考えて行動して欲しいものだ・・・」

頭を抱え、リリアがうなだれた
そして、フィリアは若干苦笑しながら村長に質問した

「あの、村長さん?」

「ん?なんだね?僕には嫁が居るから結婚の申し出は却下だぞぅ!」

なんだか言っている事が無茶苦茶だが、フィリアは無視して話を続けた

「ゼロさんは、いつ頃この村に?」

そういうと、村長は笑いながら酒場へと案内した。
そして、村長は言った

「なぁに、お酒でも飲みながら教えるよ!」

そう言い放ち、酒場の門を潜った





「うりゃああああああああああ!!!!!」

叫びながらハーツ山(村長命名)を駆け上がるエアロは森を抜け、ハーツ山を駆け巡っている
やはり、この山は小さい。
しかし、日々のトレーニングを見るにはいい機会だ。
そう思いながらゼロの居る山の頂上へ向かった

だが、「おい」と声をかけられ、その場で停止した
そこにはゼロが山の頂上付近でゆっくりと空を見上げていた
急いでそこへダッシュし、ゼロを見下すようにたった

「・・・・どうした?」

すると、ゼロはある事に気づいた
風に揺れる青い髪はユラユラと揺れ、女性独特の柔らかい匂いがゼロを包み込んだ
こちらを見ている緑色の目は美しく、普通の男性なら見惚れて動けなくなっているだろう。
すると、ゼロの真横に座り、ゼロの隣で空を見上げた

「うわっ・・・綺麗なんだなぁ・・・」

空には様々な形の雲があり、そして風が運んでくる塩の匂いはとてもいい気分にさせてくれる。
ゼロが毎日ここに来ている理由が分かる気がした

「・・・どうした?ドンドルマで仕事をしていたのだろう?」

「あっ!!思い出した!!!」

急いで起き上がり、ごそごそとクエストの依頼書をゼロに向けて見せた
そこには、「ヒプノック二頭の討伐」と書かれた紙があった
ゆっくりと手に取ると、これはハンターランクを階級を上げるクエストであった。
一般的なクエストの紙の色は決まっており、下級が白、上級が黄色、そして、G級が赤と決まっているのである。
ちなみに、緊急クエストの場合、青い紙に緊急の判子を押された紙がでかでかと集会所に張られる
この紙の色は緑・・・それは、ハンターランクの階級を上げる為のクエストである。
どうやら、彼女達の腕を買って、ドンドルマ上部がクエストを依頼したのであろう。

「ヒプノック・・・か。」

「なぁなぁ!!ゼロさ、一緒に狩りに行かないか!!!こいつ等倒さないとG級に上がれないんだよ!頼むッ!!!」

深く頭を下げ、ゼロにお願いをしたが、ゼロはゆっくりと言った

「・・・俺でなくても、他のG級のハンターに頼めばいいだろう。」

「いや・・・さ。あたし達、ゼロ以外のG級ハンターの知り合い居ないんだ・・・」


G級ハンターに上がるこのクエストは少し面倒で、上位のヒプノックよりも連戦を重ね、攻撃力も警戒力も高くなったヒプノックを二頭狩らねばG級には上がれないのだ

「・・・・別に構わんが」

「ホントか!?いや~、助かった助かった・・・ありがとな!!ゼロッ!!!」

起き上がり、緑色のクエストの依頼書をエアロに返却すると、エアロがゼロに向かい抱きついてきた
やはり、女性独特の匂いに包まれ、尚且つ、とても豊満な胸が当たっているのが分かる。

「・・・どうでもいいが、離れてくれ。」

ゼロはエアロを無理矢理引き剥がし、また空を見上げ、後ろに倒れた
隣からはエアロから喜びの声が聞こえる

「ゼロが居れば怖いものなしだぜ!!!ゼロ、これからもよろしくな!!!」

「・・・生憎、俺は今回のクエストには同行するが、変な期待は起こすなよ?あくまで、今回だけの同行だ。」

「そんな堅っ苦しいことはいいだろ!!」

エアロは無邪気に笑っている・・・
自分が最後に笑ったのは一体いつ以来だろう?
確か「十文字」時代の頃は仲間と共に笑いあっていた記憶が・・・


「それじゃ!!!あたしはフィリア達に伝えてくるわ!!!じゃな~」

エアロはいきなり立ち上がり、凄いスピードで山を下りて行った・・・
だが

「ふぎゃああッ!?!?!?」

スピードに乗り切れなかったのか、転んでしまった様だ
まったく、世話の焼ける奴だ・・・
そう思いながらも転んだエアロに近づき、「大丈夫か?」と質問した

「いだだ・・・・うぅ、最悪だぁ・・・」

髪の毛には砂が混じり、少し汚れてしまっている。
そして、インナーではない普段着の中には沢山の砂が入ってしまっている。

「・・・まったく。」

ゼロがエアロを見て呆れていた
エアロは身体中に付いた砂をぱんぱんと叩きながらゼロを見ていた

「なぁ、ゼロ」

「・・・なんだ?」

少し間をおき、返事をすると、エアロから質問された・・・

「お前っていつからこの村に?」

「・・・・・・・・・」

何も言わず、その場でゆっくりと考える・・・
これから同行するとはいえ、何も知らないままでは流石に失礼というもの・・・
よし、気は乗らないが、教えるとしよう。






「いらっしゃい。村長さん。あれ?そちらのお二方は?」

酒場に入るとヒーラーのメイド服を着ながらせっせと仕事をしているスノウであった
キーアはゆっくりと三人を酒場の席に案内した

「えっと、私はリリア・リンス。ゼロのちょっとした知り合いだ。」

「あら?あの無愛想男に知り合いが居たなんてね。ちょっと驚きだわ。」

キーアが三人に水を持ってきて言った
すると、フィリアは不思議そうにキーアに質問した

「え?ゼロさんを知ってるのですか?」

「知ってるも何も、この村ではゼロさんを知らない人は居ませんよー」

スノウが少し穏やかな口調で話した
すると、フィリアは驚き、二人に質問した

「お二人は、ゼロさんと仲がよろしいのですか?」

「キーア・ブルーネルよ。キーアでいいわ。そうねぇ・・・仲はいいのかしら?」

キーアがスノウに質問すると、スノウは困った顔で「さぁ?」と答えた

「彼がやってきたのは・・・・何年前だったかなぁ・・・凄く雨の降っていた夜の事だったな・・・・」


村長が水をゆっくり飲みながら言った



それは、ゼロがシュレイド攻防戦で功績を称えられた数ヵ月後の事だ・・・
ハーツ村に激しい雨と共に危機が迫っていたのだ
ヤミザミとダイミョウザザミが村に現れ、民家を破壊しながら人を襲い始めていた時だ
船着場周辺の砂場から現れ、いきなり人を襲い始めたヤオザミ達は数匹だった物の、逃げたヤオザミがダイミョウザザミを連れてきてしまい、ハーツ村壊滅の危機にゼロが現れたのである。
突然、海から現れ、ヤオザミ三匹をほんの数秒で片付けたのだ。
ダイミョウザザミはゼロが現れた事を知り、ゼロに襲い掛かったのだ
ゼロの左腕は負傷しており、双剣を片手剣として、必死に応戦したのだ。
結果、ダイミョウザザミの頭に剣を突き刺し、ゼロの勝利で終わったが、ヤオザミ達が残っていた為、ゼロはボロボロの身体で戦い続けたのだ

そして、次の日の事だ・・・・


『どういう・・・事だ?』

村人全員は森へ避難し、ヤオザミが一匹も追ってこない事に気づき、急いで村へと戻ると、ヤオザミや、ダイミョウザザミの血を浴びた一人の少年が砂浜で倒れているではないか・・・
周りには、ダイミョウザザミの死骸があり、ヤオザミの甲殻など、沢山の物が発見され、ダイミョウザザミに突き刺さっていた双剣と、少年の持っている剣が対になる事に気づき、少年を保護したのだ。


そして、当時のスノウとキーアはゼロに付きっ切りで看病をし、ゼロが目を覚ました時に思い切り泣きついたのだ

そして、少年の乗っていた船と思われる小船がハーツ村に打ち上げられ、所持品から、特別ハンターと分かり、それと一緒に誰かの亡骸と思われる箱も見つかり、少年に返すと、少年はこの村の最大の不思議である「開かずの扉」へと向かい、手ぶらで帰ってきたのだ。
そして、当時結婚していなかった、若かりし頃の村長は・・・

『この村に住まないか?』

そういい、ゼロは心を良くこの村に所属したのであった・・・
そして、その翌年に十文字のリーダーとして、活動する為、数年間ハーツ村に帰ってこないと思ったら、なんと心を閉ざして帰ってきてしまったのだ。


「そんな事があったんですね・・・」

フィリアが村長の話を聞き、少し涙目で言った
リリアは興味津々で聞いていたが、少し切ない気持ちになり、ただペンダントを見ていた

「それで、リリアちゃんの首に下げているそのペンダントを見ながらいっつも過ごしていたよ。」

そういうと、キーアもリリアの首に提げているペンダントを少し羨ましそうな目で見た

(あいつの・・・ゼロが子供の頃から肌身離さず持ってたあのペンダントか・・・羨まし・・じゃなくて!なんでアイツはこんな女に渡したのよ!?胸!?胸なの!?スタイルの問題なの!?あの変態男めぇ・・・・!!)

若干背中から燃え上がる炎は近くに居たスノウにしか分からないだろう。
スノウもなんだかんだ言ってあのペンダントが欲しかった訳である。



「・・それで、俺はこの村に居ると言う訳だ。」


ゼロの方もエアロに説明が終わり、ゆっくりと腕を組みながら言った
すると、エアロはぽろぽろと涙をこぼしながらゼロを見ていた

「お前がそんな過去持ってるのにぃ・・・いきなり押し付けに来てごめんなさぁい・・・」

「え?あ、いや・・・泣かれても困るのだが・・・」

すると、エアロは涙を流しながらゼロに抱きついた・・・
というか、勢い余って、押し倒した
ひりひりする背中の痛みを我慢しながら、ゼロはエアロの頭を静かに撫でた

「・・・気にするな。俺は・・・決して強い人間ではない。お前みたいに泣いていた時期だってあるのだからな・・・」


小さかったゼロの泣き顔はある意味見てみたいが、エアロはそんな事を考えずただ涙を流していた

「うわぁぁぁん・・・・ぜろぉ・・・・」

やはり、泣き止んではくれないようだ。
そう判断したゼロはゆっくりとエアロの背中に手を置き、そして、右手で太ももをゆっくりと支え、立ち上がった・・・

これは、俗に言うお姫様抱っこである。
突然の事に泣きやんだエアロは顔を真っ赤にしてゼロにいった

「なななななななな!?!?!いいい、いきなり何すんだよ!!!////」

じたばたと暴れ、ゼロの腕から脱出したエアロはそのまま着地した

「・・・そろそろ降りるぞ。お前が居るという事は、フィリス・ホーク達も居るという事だ。」

そういい残し、ゼロはその場を去っていった。
すると、顔を赤くしたエアロは急いでゼロの真横に立ち、一緒に下山した





ゼロとエアロが下山すると、最初に会ったのはナタリアであった
ナタリアはゼロに抱きつこうとしたが、突然現れたキーア、スノウによってそれは未遂で終わったが、隣に居たエアロは少し複雑な気分でゆっくりとゼロに抱きつこうとしたが、運悪くフィリア達と合流してしまい、こちらも未遂で終わった





そして、彼女達はゼロの船「アビス号(村長命名)」に乗り込み、フルーンのゼロ専用船着場に船を置き、ドンドルマの集会所へと向かい、樹海へ行く許可をもらい、樹海へと向かうのであった



「この子がゼロのアプトロスか?」

頭を撫で、旅の友とも言えるアプトロスに言った
性格は大人しく、とても扱いやすい子の様だ・・・・

「・・・あぁ。ルルって名前だ。」

ルルは頭を撫でられ上機嫌。
そして、ルルは気持ちよかったのかエアロの手をゆっくりと舐めた

「あっはは、くすぐったいって」

ルルとじゃれ合うエアロはとても機嫌が良かった。
何せ、ゼロの共に行く始めての狩り、楽しみで仕方ない・・・
それは、リリアとフィリアも同じだった

「・・・・・」

ゼロはゆっくりと荷物を乗せ、そして、ゆっくりと手綱をとり、ルルを出発させた
後ろの荷車の広いスペースを使いゆっくりとくつろぐエアロは眠りに付いたようだ。
そして、フィリアはゆっくりと本を開き本を読んでいた
ゼロの隣の助手席には何故かリリアが乗っていて、ゼロはそんな事をお構い無しに手綱を引く

「なぁ・・・ゼロ。星が綺麗だ。」

リリアが空を見上げ、言った
ゼロもゆっくりと見上げ「あぁ」と答えた
すると、リリアはゆっくりとゼロの肩に頭を乗せた
ゼロは彼女の行動に驚いたものの、そのまま手綱を手放さずゆっくりとした夜と堪能した・・・


(あぁ・・・ゼロの肩・・・気持ちいい・・・なんだか、とても落ち着く・・・)

すると、隣から聞こえる寝息に気づいたゼロはゆっくりと見ると、そこには眠っているリリアの姿があった・・・

「・・・まったく。どこまで俺を困らせるのだ・・・」

フィリアも本を閉じ、眠ったことを確認したゼロは静かな声で言った
隣で眠るリリアの寝顔に心を奪われそうになったが、なんとか理性が保てた。


「・・・・アイツ等・・・どこで何してるんだろうな・・・」

思い出すのは十文字時代・・・
一緒に狩りをしていた仲間の顔・・・・
するとルルに話しかけ、ゼロはゆっくりと眠りに付いた


「キュウウゥ♪」

ルルの鳴き声は静かに聞こえた・・・
そして、ルルは樹海へと向かう・・・・・
次回予告!!!

樹海へ到着したゼロ達を待ち受けていたのはヒプノック二頭!
ゼロは一頭を請負(うけおい)、三人はもう一頭のヒプノックと対峙!!

次回!!!

「力」

お楽しみに!!!!


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