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お久しぶりです。リュウガです。

いやー・・・プロットの無い状態でこの小説を書くのはキツイですね・・・
おまけに、中々思いつかないので、ちまちま思いついたことしか書けないのもあって、短いです。そりゃぁもう短いです。

こんな駄目作者ですが、見捨てずにいてくれると嬉しいです。

では、どうぞ
第二十六話 懐かしき山
太陽が沈み、赤く染まった大地・・・
その大地に雪が降り積もり、幻想的な光景を生みだしている。

夕暮れを背に受けて、赤く染まったとても大きな雪山へと竜車を走らせる狩人(ハンター)達の姿があった
アプトロスが竜車を引っ張り、着々と目的地へと進んで行く
竜車の上で矢の調整をするソフィア。しかし、何故かローブを巻いて身体を隠していた。そして、竜車の中心では、太刀に刃零れが無いかを確かめるレンカ。そして、竜車の端の方で自分のアイテムに不備が無いかを確認するレイヴン。そして・・・

「・・・・・・」

無言でアプトロスの手綱を引くゼロの姿。背中には、漆黒の闇を具現したかのような双剣、封龍剣【超絶一文】が薄く煌めいていた。まるで、これから狩りに行く目標(ターゲット)を闇に誘うかのように・・・

「随分と本気(マジ)な感じで来たねー。」

「・・・なんだレイヴン?俺が本気(マジ)になっちゃいけないのか?」

「いんや。別にそういうわけじゃないよ。」

竜車の操縦席に座るゼロの隣に飛び乗るレイヴン。その顔はいまだににやけていた

「・・・なんだよ?」

「いいや・・・なんか、嬉しくてさ。」

「俺と一緒に狩りに行ける事がか?」

「そっ。君と最後に狩りをしたのは、何年前だったかなぁ・・・」

思い出話を語りながらゆっくりと竜車は目的地を目指し歩いて行く。時折小石に躓きグラッと揺れるが、今のレイヴン達にはまったく関係が無かった

「ゼロー、腹減ったー」

竜車に引っ張られる貨物車の上でガルルガXヘルムを脱ぎ捨てたレンカが寝転がっていた。紫で統一されたガルルガX装備の中にうっすらと見えるレンカの桜色の髪の毛が美しさを引き出していて、とても綺麗だった。その姿に一瞬目を奪われてしまったゼロは数秒の間固まっていた

「・・・ゼロのえっち」

「なっ!?」

音もなく現れたソフィアがゼロを抱きしめた。いつの間にか、レイヴンの居た場所に座っており、先ほどまで自分の話していたはずのレイヴンはどこかへと消え、近くからレイヴンの叫び声のような物が聞こえた

「そ、ソフィーお前・・・ッ!?」

「・・・どう?」

まるで自分の装備を見せびらかすように言うソフィア。しかし、その格好があまりにも露出度の高い物だという事を知ってのチョイスだった。
彼女が身に纏っている装備・・・それは・・・

「な、なんでキリン装備!?」

そう。性能や防御力は申し分がないのだが、露出度に問題のある事で有名なキリン装備でやってきたのだ。勿論、未だに恥ずかしいのか、頬が赤く染まっている

「だ、だって・・・ランナーとかついてるし・・・」

「だ、だからと言ってだな・・・」

「ソォォォォフィィィィアァァァァ・・・・!!」

大胆な格好でゼロを射止めようとするソフィアに対して、対抗心をむき出しにしたレンカが睨みつけている。それはもう、凄い眼光で。

「・・・ふんっ。」

しかしソフィアは「何?私達に何か用?」みたいな目でレンカを見下していた。ゼロがそそくさと逃げようとした瞬間。ソフィアの腕はがっちりゼロの左腕を掴んで、腕と胸で挟んでゼロを逃さなかった。「もう嫌だ・・・」と小さく呟いたゼロの声ははかなく散った。
それを見たレンカは本当にイラッときたのか、笑顔でソフィアに話を振った。・・・勿論、笑ってはいるが、瞳にはどす黒い何かを創造する殺気が含まれているが・・・

「まさか、その装備でくるとはな~・・・鉄壁の要塞と噂のソフィア・ラックスが一人の男の為にそこまでするのか~。凄いな~憧れちゃうな~」

「何?言いたい事があるならはっきり言えば?といっても、ゼロ関係なら受けつけないけど。」

挑発的な態度でレンカの言葉に返事をするソフィア。両方とも、目が笑っておらず、とてつもないドス黒いオーラを身に纏っている。そんな二人に挟まれて、今すぐこの場から去りたいという気持ちが心一杯に溢れるゼロであった。といっても、逃げようものなら「殺しちゃうゾ♪」みたいな雰囲気を出している二人からは逃げる事ができなかった。
ちなみに“鉄壁の要塞”というのは、ソフィアの異名である。弓矢での的確な援護や、人当たりの良い性格からそう呼ばれるようになったらしい。

「なぁに、簡単だ・・・ちょっと語り会おうじゃないか。拳で」

「嫌よ。顔に傷がついちゃうじゃない。」

「安心しろ、主に狙うのは腹か顎だ」

「ゼロぉ・・・なんか、あの単細胞生物が私と貴方の子供を・・・」

そういって、ソフィアはゼロに抱きついた。その一言で、レンカの中にあったはずの何かが砕け散った。
獲物を手にとって、そのままソフィアに斬りかかったのだ

「ソフィアァァァァァ!!!」

レンカが斬りかかってきた瞬間、ゼロとソフィアは同時に離れ、攻撃から逃れた。ただ、ソフィアはアクロバットな動きで空中で二三回転した後、レンカの後ろに着地したのだ。なんというか、過激な子だ。

「ふんっ!!何よ、胸だけがデカイだけで料理も不得意じゃない!!」

「胸は関係ない!!それに、料理はゼロが作ってくれる!!」

いつの間にかソフィアが投降したナイフの雨がレンカを襲った
それを最小限の動きで回避、そして撃ち落とした
というか、彼女は最初から自分が努力して料理を作ろうとは思わないらしい

「・・・勘弁してくれ・・・」

目の前で繰り広げられている状況に目を向けてられないのか、ゼロが小さくつぶやいた。もちろん、返事など帰ってくるわけがなく、返事の代わりに竜車に追いつこうと全力疾走しているレイヴンの姿が見えただけだった


ようやく、レイヴンが竜車に追いつき、ぜはぜはと息を荒くして竜車の貨物車に横たわっていた

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・た、戦いに向かう前なのに・・・なんでこんな事に・・・」

「・・・苦情は俺じゃなくてソフィーとかに言ってくれ」

「・・・だってレンカ。暴挙に出るのもいい加減にしろだって」

「名指しで呼ばれてたのはお前だろう。私は何もしてない」

「・・・勘弁してくれ・・・」

仲間達のじゃれあい(?)を見てゼロは小さく呟いた。
息絶え絶えのレイヴンと目を合わせないレンカとソフィア。
しかし、ゼロは笑っていた。心では呆れている物の、変わっていない三人を見て安心した笑みを浮かべているのだ。

「・・・さぁて、そろそろ到着か。」

自分達を見下すように佇むとても大きな雪山・・・
山の下に生い茂る草達は冷たい風を受け、勇ましく育つ。その草を食べ、大きく成長していくポポやケルビ達。その草食獣を食べ、成長する飛竜・・・
これこそが自然の摂理・・・自然の在り方・・・自然の美しさ・・・自然の残酷さ・・・
その全てを物語るように山は佇んでいた。とても大きく、全ての生き物たちを見守るように・・・

「・・・・久しぶりだな。ポスク山。」

何度も、この山にはお世話になったものだ。不思議とそんな言葉が漏れた。この山から自然の重みと言う物を学び、かけがえのない友との絆を繋いでくれた・・・この山には、もう来る事はないと思っていたのだが・・・

「・・・ふっ・・・」

どうしようもないくらい嬉しい。それもそうだ。
何年も経過しても、自分を親友と認めてくれる大切な元相棒。
何年も変わらぬ思いで自分を見つめてくれる大切な戦友。
何年も自分とぶつかり合い、それでもずっと自分を支え続けてくれた大切な友達。
そして・・・何年も変わらず、“自然”という厳しさを教えてくれる先生(雪山)。

「・・・もう、ここには来ないと思っていたんだが・・・」

竜車の手綱を置き、ベースキャンプに降りたつゼロ。そして、何年も変わらぬままに存在するぽっかり空いた空間・・・そして、ベースキャンプセットが赤い納入ボックスの中に綺麗に畳まれているのを確認すると、静かにポスク村を見つめた。

「なーにいってんのさ。いつでも来なよ。僕達も大歓迎だからさ」

「・・・ゼロ、一緒にキャンプセット組み立てよ?」

「ゼロ、私と一緒に食材の調達に行かないか?」

ゼロの後から竜車を降りたレイヴン、ソフィア、レンカはゼロに近づき、嬉しそうに言った。
勿論、ゼロが雪山を見つめている後ろでは、レンカとソフィアが目線で火花を散らしていた
レイヴンはゼロの真横に立ってゼロと一緒に雪山を見つめていた。そして、右手を上げてある一点を指差し言った

「あの辺りだよね?僕と君が転げ落ちた場所って」

指の差されていた場所は雪山の雪と大地の裂け目辺りだった。
あぁ・・・そういえば、あそこの隙間に挟まったんだっけ・・・

「そうだな。大体、あそこだな」

「いやー、あの時は怖かったよー・・・ゼロ、目ぇ覚まさねぇし。ギアノスの巣の近くだったし。あのままゼロが起きなければきっと食べられてたかもなぁ・・・」

「・・・そうだな。それと、話し方。元に戻ってるぜ?」

「そういうゼロも昔っぽく喋ってるけど?」

お互い見つめ合い、そして・・・

「ふふふふっ・・・」

「ふっ・・・」

お互い、小さく笑いあった。そして、レイヴンが右手を上げてゼロを見つめた。
それを見て、一瞬きょとんとしたゼロだったが、何かを悟ったのか、ゆっくりと手を上げた

「今日も狩り・・・」

「頑張りますか」

そういって、お互いハイタッチして、ゆっくりベースキャンプの方を振り向いた。
すると、何かを口論しているレンカとソフィアが目線に気付いたのか、距離を置き、二人揃ってゼロの方へと歩み寄った。

「ゼロ!私と食材の調達に行くぞ!!来なければ、真っ二つにするからな!!」

「ゼロ・・・ベースキャンプ一緒に組み立てなかったら・・・串刺しにするから。」

「オーケー落ち着け。まずは何があったのか話してくれ。そしてソフィアは弓矢を構えるな。レンカも得物を下げろ!!」

早速ツッコミをいれつつ、ゼロは少し嬉しそうに言った。
やはり・・・レイヴン達と数多の戦場を駆け寄った日々が懐かしいのだ。そして・・・何より嬉しいのだ。

「・・・はぁ」

小さなため息を一つ吐き、そのままベースキャンプのおさめられている納入ボックスへと向かうゼロ。
後ろの方では、未だにレンカとソフィアが喧嘩をしており、その二人を無視してベースキャンプを組み立てるレイヴンの姿があまりにも不憫だったため、手伝ってやることにしたのだ。


余談だが、レイヴンと一緒にキャンプセットを組み立てていたら「このホモ!変態!死ね!!」とレンカに罵倒された挙句、ソフィアからの無言の視線がずっとゼロに突き刺さったのは言うまでも無い
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