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じゃあ結局どこから書籍化すればいいの!?

 ごきげんよう、みかみてれんです。

 さて『結局どこから書籍化すればいいの!?』です。

 エッセイのときのわたしは多少真面目です。(ツイッターで真面目なことを言う際にはお国に真面目発言申請書を提出しなければならないので、こっちで真面目なことを言います)

 それと、このお話は別に業界暴露話でもなんでもないので、書籍化しようとしている作家さん以外にはまったくためになりません。全世界で二十名ぐらいに向けたエッセイですので、他の皆さま方は読まなくて大丈夫です。大丈夫ですので!


 えーと、

 このエッセイの結論を先に言います。

 それは『レーベルとかホント関係ないから、拾い上げしてくれた編集さんの人柄を見て決めよう!』です。

(今回レーベルの規模や影響力などに関しては置いておきます。語らせていただくのはその前段階の話です)



 順を追って書いていきますね。

 まずこのエッセイを書くにあたっての動機は例の一件です。「なんぞそれ?」って人はそのまま生きてください。そのままのキミがいい。

 あの一件はわたしもだいぶ考えさせられました。

 というのも、『書籍化作家が絶対にやってはいけない七つの事項』などを書いているわたしですから、書籍化前に悩んでいる作家さんからご相談を持ちかけていただくことがあるわけですよ。トランプさんとかヒラリーさんとか。ごめんなさいちょっと風呂敷を広げすぎました。

 その後もさまざまな人から、さまざまなレーベルのお話を聞いたりしているとですね。

 結局のところ『変な話を聞かない聖人君子みたいなレーベル』というのは、一個もないんです。

 あのレーベルもあのレーベルもあのレーベルも、どこからも首をかしげるような話は出てきます。大なり小なりどこでもあります。もちろん作家側の言い分を聞く場合が多いので一概には言えませんが、たまたま表に出てきていないだけです。(その大小が問題ではあるんですが)


 書籍化作家さんはよく「うちのレーベルはこうこうこういうところがよくて、マジ最高! 完璧! うちにおいで!」みたいな宣伝をするので「へーすごい!」ってなるかもしれませんが。

 それはその作家さんが、素敵な担当編集さんに巡り会えた一握りの幸運な方だ、というだけのことです。

 東京は素敵なところだと言う方もいれば、東京は人が多くて物価が高くて最悪だ、という方もいるように。東京のいい面に出会えた人は好印象を、悪い面に出会ってしまった人は悪印象を抱く。ただそれだけの話です。

 ではなぜ『レーベル単位での話』を、もはや鵜呑みにしてはならないのか。

 それはどうしてかというと。

 ひとつのレーベルには『何人もの編集さんがいる』からです。


「え? つっても同じレーベルなんだから傾向とか、その編集さんの指導とか同じようなもんじゃないの? ていうかクローン人間でしょ?」って考える方もいるかもしれません。

 これがもう、ゼンッゼン違います。ゼンッゼン違います。

 編集部というのは同じ旗の下に集った騎士団ではなく、たまたまその場に集められた歴戦傭兵のようなものだと思ってください。

(そもそも編集部というのは新卒で人を滅多に取りません。なので、いろんな出版社からいろんな編集さんがやってきます。新規レーベルなんかはA社B社C社の編集が勢ぞろいしてゴレンジャーみたいになっているようなところもあります。)

 個性のるつぼです。こんな状態で編集さんのレーベル傾向とかありません。

「でも結局は編集長がすべての判断を下すんだから、レーベル=編集長みたいな感じで、編集長次第なんじゃないの?」って思うかもしれませんが。

 編集長さんはそもそも自社の一線級の作品を手掛けていて死ぬほど多忙なので、自らなろう小説を拾い上げすることはほとんどありません。もちろん編集長さんが目を光らせているレーベルはあります。ですが編集さんのすべての行動を管理すると言うのは、やはり無理な話です。


 話が多少逸れた感があるので、戻ります。

 当然ながら作家の生命線は編集さんです。

 編集さんが企画書を会議で通してくれなければ本は出ません。編集さんがイラストレーターさんやデザイナーさん、校正さんなど諸々を決めます。

 なので結局、『拾い上げをしてくれた編集さんがアレな人か大丈夫な人か』なんです。それがすべてと言っても過言ではありません。

「アレな編集さんがひとりもいないレーベルはどこなの!? どこかにあるんだろ!? 出せよ!」と胸ぐらを掴みたいお気持ちはわかりますが……。

 ……残念ながら、そんなレーベルはありません……。

 なぜなら編集部は常に人手不足で、常に中途採用の経験者が入る環境があるので、知らない間にアレな編集さんが入社していることは確実にあるからです……。

 目立つ、話題になるレーベルならなおさら、人材の流入出は激しいのです……。

 そしてそれを知るすべがデビュー前の作家にあるはずもなく……。


 えー、結論に近づいてまいりました。まとめます。


 作家の命は編集さん次第です。

 デビューしたての頃はそれこそ生殺与奪権を握られているようなものです。

 そんな中、書籍化打診を受けて、書籍化を目指す作家はどうすればいいのか。

 それは自分の作品を担当する作家さんにお会いして、その担当さんが信頼に足る人物なのかどうかを見極めるしかありません。

 いいですか?

『あのレーベルから出してもらえるんだ! やったー!』と舞い上がってはダメです。絶対にダメです。それは思考の放棄です。騙されて鉄骨渡りをさせられるやつです。

 そのレーベルがいいところだと声高に言う作家さんは『巡り合わせがよかった』のです。いい編集さんに巡り会えたんです。おめでとうございます。ですがそれは残念ながら、ただの運です。人と人とのご縁というだけの話なんです。

 どんなレーベルにもアレな編集さんはいます。それがあなたの目の前のその人ではないという保証はありません。

 最大に、最大に、最大に注意をしてください!

 ご縁というおみくじに当たったツイッターの作家さんたちの発言を頭から信じることのないように! 気を付けてください!!

「うちの担当さんがすごいいい人」は信頼して大丈夫です。もちろん人と人は相性があるので一概には言えませんが、敏腕な方なんだと思います。その人と同じ担当さんだったら、やったね! です。

 ですが「うちのレーベルがすごいいいレーベル」はダメです。基本的にダメですが、すべての編集さんと一緒に仕事をした経験のある方の言い分なら信頼しても大丈夫だと思います。あと「うちのレーベルは印税120%だからすごいいいレーベルだよ」って言っている人がいたらわたしも全力で「確かに!!!」とうなずくと思います。


 先人たちがこれまでに傷を負いながらもわたしたちに教えてくれた教訓から最大限に学ばせてもらいましょう! それが彼らへの一番の恩返しです!

 というわけで、改めて結論を申し上げます。


 それは『レーベルとかホント関係ないから、拾い上げしてくれた編集さんの人柄を見て決めよう!』です。

 今回は真面目なみかみてれんです。ごめんなさい嫌いにならないでください。

 これからデビューされる方々の武運長久を、心からお祈りしております。

 ここまで読んでくださって、誠にありがとうございました。





 ※注意喚起だけでは申し訳ないので、具体案も。


 ていうか一回二回顔を合わせただけで、編集さんの人格なんてわからないですよね……。年単位で付き合ってもわからないのに……。

 そこで「そうだね、結局運だよ、運」って言い切りたいのは山々なんですが、それじゃ無責任すぎるので……。

 じゃあ結局どうすればいいの?

 ひとつの案として、書籍化打診メールを送ってきた方の名前を見て、その方がどういう方なのかを、そのレーベルの先輩に尋ねてみる、というものがあります。

 知らないなら「知らない」と言ってくださるでしょうし「あーなんかやばい噂いっぱい聞くよー」とアドバイスしてくれる人もいるでしょう。

 しかしこれにも罠があって、メールを送ってきてくださったのはいい人でも、その人がすぐに他の方に引き継いで結局は……、というパターンもあります。気を付けてください。

 ですが相談は有効です。

 その編集さんが明らかにおかしい場合でも、同じレーベルの方に相談すればその方からその方を担当している編集さんに話を伝えてもらえますので、それが問題解決の糸口となる可能性があります。まともな編集さんに担当を替えてもらえたり!

 そのためにツテはきちんともっておきましょう……。自衛のために……。


 わたし程度ではこれぐらいしか思い浮かびませんが、先輩を頼ればもっともっといい案を言ってくださるかもしれません。もしわたしでも構わないという方がいらっしゃれば、書籍化前の方でもできる限り相談に乗らせていただきます。

 それでは今度こそ失礼いたします。みかみてれんでした!
 

まじめなあとがき

 今回、エッセイ自体の面白さや読みやすさのため、各所に失礼な物言いをしてしまったことを心からお詫び申し上げます。間違った言い回しや削った表現によって誤解を招くことがあれば、それはわたし自身の技量不足が原因です。重ねて失礼いたしました。

 また、わたしの担当さんもいい人ばかりで、本当にいつもお世話になっております。まだまだ若輩者ではございますが、これからもどうぞご指導よろしくお願いいたします。

 

関連エッセイはこちら

『書籍化作家が絶対にやってはいけない7つの事項』
http://ncode.syosetu.com/n2277ct/
(書いた時期が時期だけに、多少内容が古いので、そのうち修正させていただきます)

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