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ふじみのおかあさん

作者:瀬田 和佳
 グロテスクな表現を含んでいます。 苦手な方はご注意ください。
『ふじみのおかあさん』
二年三くみ  ありかわ ちゆき



 ぼくの、おかあさんは、とてもすごいです。 なんでかっていうと、おかあさんは、ぜんぜんしなないふじみのおかあさんだからです。

 おかあさんは、ぼくがまえの小学こうに入ってすぐのときに、しんごうむしのわるい車にひかれました。 おかあさんは、いっぱいちがでてていたそうだったです。 ぜんぜんうごかないで、足がぐちゃぐちゃになってて、へんなこえばっかりだすおかあさんを見て、ぼくは、ちょっとこわかったです。 ぼくは、おかあさんといっしょに、きゅうきゅう車にのって、びょういんにいきました。 ぼくは、かんごしのおばちゃんといっしょにあそんでてねっていわれて、おかあさんは、どこかにはこんでいかれました。 おとうさんも、会社をはやびけしてびょういんにいきました。 おとうさんは、ぼくをぎゅうっとして、ものすごくなきました。 いたいと思いました。 えらいおいしゃさんのひとは、おかあさんを直してくれました。 ぼくは、うれしかったです。 おとうさんが、あとでせつめいしてくれました。 おかあさんは、いのちがたすかるために、なかなかしなないいきもののいでんしを入れられたんです。 ひとにためすのははじめてだからどうなるかわからないって言いました。 2しゅうかんぐらいで、おかあさんは、たいいんしました。 とれそうだった足もちゃんとあって、よかったです。 でも、なんでか、おとうさんは、あんまりうれしそうじゃありませんでした。 でも、ぼくはおかあさんがしんでないで、ほんとうによかったと思います。


 おかあさんはまい日、いつも、おいしいごはんを作ってくれて、やさしかったです。 でも、おかあさんは、ごはんをたべなくて、おくすりばっかりのんでいました。 ぼくは、おかあさんがおなかがすいてしんだらいやだから、ぼくのごはんをあげました。 でもおかあさんは、「だいじょうぶだからね、しんぱいしないで」っていって、元気でした。

 でもだんだん、おかあさんは、すこしへんなことをするようになりました。 ぼくやおとうさんがはなしてもきいてなくて、耳がわるくなったみたいでした。 それから、ときどきくねくねしておどったりねっころがったりしました。 あとぼくがよるにおきて、お水をのもうと思ったらおかあさんがおにわで土をたべてて、すごくびっくりしました。


 でも冬やすみのときに、ぼくは、おとうさんといっしょに、ここにおひっこししてきました。 でもおかあさんはいっしょじゃありませんでした。 ぼくは、おかあさんがいなくなるのがいやだし、がっこうがかわるのもいやだから、すごくなきました。 おかあさんもすごくないていて、
「お母さんもちゆきといっしょにいつまでもいたいけど、ごめんね、もうだめなの。 ちゆきはこれからおとうさんといっしょにたくさん幸せになってね」っていうてがみをかいてくれました。 字がとてもへたでした。 でも、このときのおかあさんは、もうぜんぜん目が見えてなくて耳がきこえてないし、口にももうはがなくて、ぼくにおはなしできないからしょうがないって、おとうさんがいいました。
「いゆ、い……おえ…え……」
 おかあさんは、なん回もそういって、なきました。 おとうさんも、なきました。 ぼくもかなしくて、おかあさんにだっこしてもらったけど、おかあさんのからだはもうどこにもほねがなくてやわらかかったです。 おかあさんの手もすごくからだにくっついてました。 まるでみみずになったみたいにニョロニョロしてるだけでした。


 こんどのおうちは、とても大きくてすごかったです。 いつも会社にいくおとうさんが会社にいかなくて、ずうっとおうちで、ごはんやおせんたくをしてます。 しせつっていうところにいるおかあさんのおかげで、おとうさんとぼくはすごくお金もちになったからだって言いました。 でも、ぼくは、お金もちにならなくてもいいから、おかあさんに会いたいって思いました。 ぼくは、おかあさんに会わせてっておとうさんにおねがいしました。 おとうさんは、さいしょはだめだって言ったけど、ぼくがいっしょうけんめいおねがいしたら、わかったっていってくれました。

 つぎの日よう日、ぼくとおとうさんはしせつにいきました。 しろいふくのおじいちゃんについていったら、おかあさんがいるっていうへやにきました。 でもおかあさんは、いませんでした。 そしたら、しろいふくの人が、「まさか、みなげしたか」といって、あわててまどのそとを見ました。 ぼくもいっしょにそとをみようとしたら、おとうさんがものすごくじゃましてきました。 おとうさんは、なきながら、「ごめんなちゆき、おかあさんとはね、こんどこそおわかれなんだよ」と言いました。 


 おかあさんのおそうしきは、見たことがない人がたくさんぼくのいえにきました。 みんなはこの中のおかあさんを見て、びっくりしたり、げろをはいたりしました。 もう手とかかみの毛とかぜんぜんわからなくて、かおはくちだけになってて、にんげんじゃないみたいでした。 ぼくも、見たときは、すごくびっくりしました。 大すきなおかあさんは、ほんとうにしんじゃったんだと思いました。 でも、そのとき、おかあさんがちょっとだけぴくっとうごいたような気がしました。 ぼくは、もしかしたらおかあさんにいきかえってほしいから、おかあさんのあたまをさわって、「おきて、おきて、おかあさん」って言いました。 そしたら、おかあさんのあたまがずるっととれて、くびのへんからおかあさんがきれてしまいました。 ぼくは、おかあさんをころしちゃったとおもいました。 でもそうじゃありませんでした。 おかあさんのからだの中から、なにかにょろっとしたものがちょっとずつでてきました。 それは、はだ色のとても大きなみみずでした。 みみずになっていきかえったおかあさんは、ゆっくりはこからでてきました。 それを見たほかの人たちは、すごくこわがって、にげてしまいました。 おとうさんはぼくをだっこして、「ちゆき、にげよう」といいました。 でも、ぼくは、にげたくありませんでした。 ぼくは、おかあさんがまだ、みみずになったけどいきててよかったから、おかあさんといっしょにいたかったからです。 ぼくは、おとうさんからおりて、おかあさんにぴたっとくっつきました。 おとうさんはそれをみて、「じゃあ、にげるのやめようか」といいました。 ぼくは「うん」って言いました。

 はこの中のふるいおかあさんだけ、かそうされてもえました。 でもぼくはぜんぜんかなしくなかったです。 あたらしいおかあさんがいるからです。

 あたらしいおかあさんは、みみずだから、ごはんもつくれないしおはなしもできないけど、いつもいっしょにいてくれます。 おかあさんのからだは、きれてしまってももとどおりになるので、ぼくはそれからちょっとだけおかあさんのからだをきって、小さいおかあさんをなん人もふやしました。 これで、大すきなおかあさんは、どれかがしんでもぜんぜんだいじょうぶになったので、ぼくは、うれしいです。 小さいおかあさんといっしょに、まい日がっこうにいったりおでかけするのはとてもたのしいです。

 ぼくは、そんな、ふじみのおかあさんが大すきです。



 ふぅ。 ホラーを作るのはやけに難しいような気がします。

 お気づきのことと存じますが、文法の不自然やひらがなの多さはほとんどが小学2年生の語り口を意識しつつ意図的にやったものです。
 こうなると文章評価もへったくれもないでしょうから、かわりに感想やダメ出しなどをぜひともいただきたく、お待ちしています。


 最後になりましたが、全文にお目通しくださり、本当にありがとうございました。

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