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小説家になろう物語
作:俺とキルマシーン



第一章/七頁目


 結局、その日も山本妹と会話することなく授業が終わった。
 そして、いつも通りに山本妹と別々に帰った。
 もう二年も付き合ってるのに、何もしたことがない。
 俺も山本妹も高校生だ。セックスくらいしててもおかしくない年頃だ。
 なのに、一緒に帰ったこともないなんて。
 そう思うと、余計に合作を作りたくなくなる。
 先輩は嫌いだから良い作品が生まれるなんて言ってたけど、嫌いだったら衝突ばっかで、絶対に良い作品なんて作れない。
 そもそも良い作品って何だ?
 やっぱり、売れる作品か。
 だって、作品なんて売れなきゃ書いた意味がないだろ。

 俺は、スーパーのバイトをしている。
 田舎町にはコンビニが少なく、あっても年寄りの多い田舎町では需要がなく、閉店することが多い。
 老若男女問わず需要があるスーパーのほうが客足は多い。
 ちなみに俺はレジを担当している。夕方からはお惣菜コーナーが半額セールをやっているため、客足は止まらず、手を動かしっぱなしだ。
 慣れた手つきで仕事をしている俺だが、頭の中では全く別のことを考えていた。
 合作のこと。山本妹のこと。先輩のこと。
 漠然とした話の構成が頭の隅っこの方で練られていた。
 どれも流行りものの漫画や小説の設定のパクリだが、それで良い。
 そっちのが売れる作品が書けるはずだ。元が流行ってるわけだし、それにネットが気軽に使えるようになったこのご時世なら、パクった作品として話題性が出るだろう。
 それなら、一人で書ける。
 頭の中で設定を練る。今晩にでも設定をまとめたやつを先輩に送ろう。

「いらっしゃいませー」


 俺は婆ちゃんと一緒に飯を食べていた。
 婆ちゃんはもうすぐ百歳になるというのに、未だに畑仕事を手伝っている。
 婆ちゃんの夕食は、お茶碗半分くらいのご飯と煮物ときゅうりの漬物。いつの頃からかは分からないが、婆ちゃんは食が細くなっていた。

「ごちそうさま」

 今日もご飯を残していた。
 俺は横目でそれを見ていた。声はかけなかった。何となくかけづらかったんだ。
 洗い物入れに食器を入れて、そそくさと居間に向かっていった。
 一人だけの飯は慣れている。バイトが終わるのが遅いから。

「……あ、先輩だ」

 ノリの良いサウンドの着信音が鳴った。
 飯に入る前に送っておいた。先輩へのメールだ。送った内容は、バイト中に練った設定である。
 きっと先輩もこれなら良い作品って言ってくれるだろう。メールを見るまではそう浮かれていた。
 いや、自惚れていた。
 先輩からの返信には、こう書かれていた。

 この作品、面白いよね
 墨谷白紙(すみたにはくし)先生の作品は、どれも面白い。
 それで、武内君の作品は?












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