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小説家になろう物語
作:俺とキルマシーン



第二章/二頁目


 合作作りを初めたあの日から、私達はなるべく時間を共有するようにしていた。
 今までは通学は一人でしていたけど、今は最寄りの駅に着く前の乗り換えの時に合流する形で、彼と一緒に通学している。
 校内での生活の時も同様に。授業中や休み時間。それに昼食時も一緒にいるようにした。
 そうすることに意味があるのかなんて分からない。
 ただ、今までの空いた時間を少しでも埋めようという一心だった。
 昼食は屋上で食べることにした。屋上だと“合作用のノート“を人目を気にせずに堂々と開けるから。
 私はコンビニでサンドイッチを買ってきた。彼はお弁当を持参している。
 彼女なら彼にお弁当を作ったほうがいいのか。恋愛経験が皆無な私にはどうすれば分からない。
 彼は弁当の中身を箸で適当に摘みながら話をしていた。
 白いタイルの上に広げられたノート。

「全てを質問形式にして、それを答えれるようにしないと駄目らしい。立ち読みした本に書いてあった」

「質問形式にするの?」

「勇者が旅を始めた。じゃあ、何で勇者は旅を始めたのかってなるだろ?」

 サンドイッチを口に食べながら、首を縦に振った。

「その始めた理由を答えられなきゃ駄目なんだとさ。しかも読者が納得するような答えを」

 サンドイッチを飲み込み、紙パックの牛乳を一口飲んだ。
 ストローを口から離す。

「その答えから理由を考えるかもしれないね」

「そうだな。まぁ、そうやって全ての問いに答えれるようにしておけば、ストーリーの基礎は作れるよ」

 グランドで遊ぶ男子生徒達のはしゃぎ声が屋上にまで行き届いていた。
 上と下では随分と対象的な空気だ。
 彼はお弁当を空にし、手摺に背もたれした。

「飲む?」

 私は紙パックを差し出した。彼はそれを受け取り口にする。
 呆然とした眼差しで空を見ていた。
 ストローを口から離し、紙パックを地面に置く。中は空っぽのようだ。

「紙パックの牛乳を飲んだのって久しぶりだなー」

「うちの高校は給食が出ないからね」

「出るとこってあるのか?」

「あるよ。テレビで観た」

 ふーん、と言い、彼は適当に頷く。
 カキーン、という金属音が聞こえた。グランドでは野球をやっているようだ。

「そういや、今週末あたり、お前ん家に行ってもいいか?」

「家に来てもつまらないよ」

 いつかは来ることになるから、気にはならなかった。
 でも、家に来ても面白い物なんて何もないから呼ばなかった。

 だけど、私はそれを忘れていた。

「いや、お前ん家に行って、お前の書いた絵をみたいからさ」

 自分の絵のことを。
 BLに夢中になっていた頃、あの頃の絵柄が直っていない。
 何でこんな“大事な事“を忘れていたんだろう。
 ――私は、彼に自分の絵を見せたくない。












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