第二章/一頁目
BL。
私がそれに興味を持ち出したのは、中学一年の頃からだった。
友達付き合いの少なかった私でも、中学に入学してからは友達ができた。
その友達も皆、私と似た境遇にいたらしい。つまり、クラスに馴染めなかったということ。
その似た者同士がたまたま同じ中学に入り、友達になれたということだ。
見た目に異性を魅了する要素はない。あっても人見知りが激しく、嫌われ者扱いにされていた。
結局、私達の本当の姿を出せるのは私達の中だけであった。
そんな友達付き合いを初めて間もない頃、私は友達の家でBLの同人誌を読んだ。
厳密に言えば、半ば押し付けられて読まされたのだけど。
その同人誌は漫画なのだけど、一般で発売している漫画のように厚くはなく、学校のパンフレットくらいの頁数しかなかった。
内容は、少女漫画に出てきそうな美形の男性同士が女性とするようなことを男性としていた。
つまり、同性愛だ。
最初読んだ時は、かなり引いた。
そんな物を友達が持っていたことも、初めはショックだった。
だけど、私は次第にBLに興味を持ち出していたのだ。
大まかな理由を言えば、友達の影響だと思う。
厳密に言うなら、愛してしまったからだ。
現実の男性にも興味はあったけれど、それ以上に二次元の男性に興味を持ってしまった。
二次元の男性や女性に興味を持つくらいなら一般の読者でもいると思う。現に人気投票というものが誌面で行われているから。
だけど、そこに愛を求める読者は少ないと思う。
頭の中で妄想するのだ。
自分の思うがままに相手を愛し愛されたり、度を越えて卑猥な妄想だってする。
最高だった。
こんなにも自分を満たしてくれる“人“がいるなんて。
――そう思っていた時期も、もう三年も前の話だ。
中三の冬。ちょうど同人誌の即売会が開催されていた頃だ。
私は、一人のBL作家を自殺にまで追い込んでしまった。
厳密に言えば、一人の友達を自殺にまで追い込んでしまっていたのだ。
私の愛を友達に求め過ぎて。
それ以来、私は、BLの同人誌を読まなくなった。
読んだら誰かを自殺に追い込んでしまいそうだから。
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