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さて、そういうわけで帰還編の始まりと相成ります。
が、その前に毎度お馴染み前書き。語ることは特にないけれど、それでも語っておきたいこと。
ではでは、はじまりはじまり〜♪
前書き:帰還編
 問題は、最初と最後なのだった。


 恐らくここまで読み進めた人にとっちゃ今更のことかもしれないが、LIVEALIVEというゲームは、ある意味奇抜なゲームである。
 システム的にはわりと単純だが……主人公と舞台が奇抜だった。
 ここまで複数の世界と時代を渡り歩いたエンターテイメントは、自分が知る限りではクロノトリガーくらいなもんだろう。
 その中で……さらに奇抜な舞台が二つある。

 原始:言葉のない世界。

 原始編には言葉がない。匂いで敵を探し、狩り、武器を作り、強くなる。
 途中にも一切言葉は存在しない。
 全部、雰囲気とキャラクターの態度で悟らねばならない。

 SF:言葉のみの世界。

 SF編にはほぼ戦闘がない。最後に一度だけ。しかもぶっつけ本番。
 船内で好き勝手暴れる犯人を見つけ出すのが主な目的だが、その犯人も当時で考えればかなりいやらしい仕様で、原始編の単純さと比べると汚い忍者くらいに汚い。
 ラスボスに挑む際のギミックも実に汚い。おまけに主人公が微妙に弱い。
 それか、チート並に強い。ハイスピードオペは反則すぎる。
 あと、攻略本の投げっぱなし感が凄まじいことでも有名。

 そんなわけで、その二つを踏襲した東方LALの野生編と帰還編は執筆が難航する。
 言葉がない世界と、言葉がありすぎる世界。
 どっちも厄介な存在だと、今更ながらに思う。


 しかし、自分の意地にかけてもその二つは書き上げねばならない。
 少なくとも、帰還編で挫折するわけにはいかぬ。
 帰還編の主人公は上海人形……通称、シャンと呼ばれる。
 アリスのおまけとしてよく扱われる……ただの人形だった彼女。
 彼女を主軸として話は進む。ただ、彼女は言葉を語らない。劇中じゃもしかしたら語っているかもしれないが、少なくともプレイヤーが彼女の言葉を聞くことはない。
 SF編のキューブがなにを思っていたか分からぬまま終わったように、恐らくシャンもなにを思っていたのか分からないままに終わるだろう。
 それでも……きっと誰かには伝わっているはずだ。
 彼と彼女がなにを思い、なにを願っていたのか……きっと分かるはずだ。
 ましてや、リアル商売がシステムエンジニアである自分が、それを分からなければきっと今やっていることも全部無駄になるだろうと思う。
 システムは対話で作られる。
 プログラミングとは対話の一つに過ぎない。人がシステムに命令を書き込むのも、対話の一つで、ユーザとエンジニアがシステムに必要な要素を煮詰めていく工程も、対話の一つだろうと思う。
 テストと検証なんかも対話の一環だ。
 対話があってこそ、システムはシステム足りえるのだ……と、思う。


 アリス=マーガトロイド。
 鈴仙=優曇華院=イナバ。
 東風谷早苗。
 河城にとり。
 リグル=ナイトバグ。
 ミスティア=ローレライ。
 そして、あと一人。
 シャンが彼女たちとの対話を通じ、何を感じ、何を思ったのか。
 それを、これから描いていこう。


 東方LIVEALIVE

 帰還編:『思心』

 これは、始まる彼女の物語である。
帰還編開幕。
とはいいつつも、次回の第一話はただの導入。
本格的な始動は第二話から。・・・それまでには疑問点の抽出が終わってるといいなぁ(泣)


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