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ファンフィクション。東方の二次創作ゲームである東方ライブアライブの小説化になります。
東方ライブアライブについては検索神ぐーぐる様の力を借りれば楽勝で発見することができます。

まだ完成していないゲームの小説化を許してくださった製作者様であるコーキーさんに感謝と敬意を込め、この物語を送ります。
前書き:門番編
 言い訳してみよう。


 結局のところ、生き様なのだと思う。
 エンターテイメントを盛り上げるのは生き様であり、それ以上でも以下でもない。
 東方LAIVEALIVE(通称:東方LAL)はそんなゲームである。
 東方の名から分かる人は分かると思うが、東方LALは東方プロジェクトシリーズの二次創作のゲームに当たる。
 十年ほど前のス●ウェア時代のゲームと、東方プロジェクトの知識があれば、絶妙に面白いゲームだと断言できる。
 ただ、二次創作という形式上、上記のゲームを知らずにやろうとすると……ちょいと微妙なコトになってしまう。
 まぁ、この辺はどうでもいいことだ。面白いか面白くないか。そんなことはプレイヤーが勝手に決めればいい。少なくとも、作者は『ヒャッホー! こりゃ最高だぜ!』と思ったからこそキーボードを叩いている。
 さて、これから始まる物語は二次創作の二次創作という、微妙な位置づけになる。
 まだ完成していないゲームを小説化するのもかなりアレな行為だ。
 自分の正気を疑いたい。二十歳も過ぎた野郎がなにやってんの? 馬鹿なんじゃねぇの? 死ぬの? 遺言なの? と、突っ込みたくなる。
 おまけに、自分は東方というギャルゲー……ごふんごふん、じゃなくて、シューティングゲームを体験版しかやったことがない。
 というかシューティングゲーム全般が苦手だ。やり出すと止まらず、大抵翌日には目の酷使のしすぎで涙が止まらない。
 迫り来る弾をひたすら避け続けることに、精神が耐え切れなかったというのもある。そんな自分はモ●ハンという狩猟ゲームでモンスターの尻尾を切るのに快感を覚えるサディストなので、マゾヒスト専用の東方は向いていなかったのかもしれない。
 いや……まぁ、ぶっちゃけ挫折したんですが。

 あ、もちろん音楽は聴いてます。風神録は全曲最高だよね♪

 というわけで、二次創作ゲーム『東方LAL』の小説化です。
 ゲームの大筋を変えないように。とはいえ、そのままだとセリフが少なすぎるので多少キャラクター間の会話を増やしながら、なんとか執筆をしている。
 あのキャラはこんな性格じゃないよ!?
 このキャラはこんなことは言わないよ!?
 お前、ちょっと表出ろ。リアルファイトで決着をつけようじゃないか?
 そんなこともあるかもしれませんが、その辺りは……いや、ホントすみません。今から謝っておかないと気が済みません。

 キャラ崩壊なんて気にならないぜ、という良心のある方は、以下にお進みください。


 門番編:前書き。

 門番。門を守る人のことである。
 アーマーナイトとか、ジェネラルとか、足が遅くて固い人のイメージが強い。
 しかし、東方を知っている人は分かると思うがこの作品で門番と言えば、吸血鬼の館を守っている、あの小娘しかいない。
 紅美鈴。通称、中国。武術の達人である。
 バランスブレイカーな能力が際立つ幻想郷(東方プロジェクトの世界観)で、実に慎ましやかな能力を持つ序盤のボス。頭にナイフが刺さっているのがものすごく似合う。
 性格は、あっちこっちのサイトやら小説やら漫画やらを見る限りではわりと温厚。食べ物の好き嫌いは絶対にないと勝手に思い込んでいる。門番なんぞやらなくても、人里でも普通に生きていけるっぽい。
 大抵の場合、やられ役が多い。
 やられ役ってのはつまり弱いってことで、彼女の役回りは大体そんな感じだ。
 紅美鈴は弱い妖怪だ。幻想郷でもわりと弱い部類に入る。妖精よりは確実に強いだろうし、人間相手なら楽勝だろうとも思う。
 弱い部類に入るのは間違いない。……じゃあ、本当に弱いのかと言われれば。

 断固として、『否』だと思うのだ。

 というか、武術の達人が弱いわきゃねーのである。
 なんの武術かは知らない(東方LALだとご存知あの武術だが)が、達人と名が付く人物は例外なく強い。間違いなく強い。
 おまけに、妖怪の身体能力は人間を凌駕する。それで弱いわけはない。
 とある漫画からの引用だが、武術とは途方もなく膨大な学問である。柔らかい手足を牙や爪に匹敵するほどに鍛え上げ、磨き上げる。連綿と続く修練。他の快楽に費やせる時間を武術にのみ費やした時、人は人を超え達人になる。
 達した人。至った者。人を越えたが故に、達人と呼ばれる。
 既に逝去しているが、合気道の達人がいた。
 彼は凄まじく強かった。体躯は貧弱で、見るからに老人。後ろから襲い掛かれば成人男性なら楽勝できるかもしれないほどに体は小さい。
 それでも、洒落にならないほど強かった。道場稽古で複数人の男相手に乱取りをしていたが、まるで魔法のようだった。
 異論はあるだろう。道場稽古なんだから『お約束』があって当然だと、そう思う人もいるはずだ。事実はともかくとして、動画でしかその強さを体験できない人にとっては、それは実戦じゃなく道場稽古の一部でしかないと断ずることも、できなくはない。
 それでも、彼はこう言っていた。

「身を守りたいなら、危ない場所には近寄らないことだ」

 危ない場所には近寄らない。
 逃げ足は鍛えておく。襲われたら大声を上げる。
 護身を考えるなら武術よりも防犯ブザー等に頼った方が手っ取り早い。
 合気道は護身術じゃない。れっきとした武術で、生兵法はかえって危険だ、と。
 だからこそ、達人は無闇に技を披露することはない。それが危険なものだと十分に熟知し、精通しているからに他ならない。黒帯以上の人間の拳は凶器として認定されるほどの危険度を誇るが、達人はその事実を十二分に知り尽くしている。
 知り尽くしているからこそ、強いのだと思う。
 知り尽くすからこそ、達人。
 達しているからこそ、達人なのだ。


 と、まぁ……そんな理由で、作者は紅美鈴は強いんだと勝手に思い込んでいる。
 強くなさそうに見える理由は極めて単純。いじられ役で、いじめられ役で、よく白黒の泥棒に吹き飛ばされたり、メイド長にナイフを投げられているためだ。
 その気になりゃ勝てるんじゃねーかな、とか思っている。
 その気になることもないんじゃねーかな、とも思っている。
 理由については、これから語ろう。
 語る必要もないくらいに、ありきたりで当たり前な、そんな理由だけど。


 東方LIVEALIVE

 門番編:『記憶』

 これは、真っ赤に生きる女の物語。
では、次回より本編開始と相成ります。

たたかうことしかしらないおんなの生き様の話。


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