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ゴリラ

作者: おいその

7月中旬、ゴリラが街でダンスを踊る季節になると思って、窓の外を眺めていた。


そんなことはなかった。


長雨の時期を終えて、すっかり暖気に包まれたこの国は、強い日差しと湿気による蒸し暑さの天国になっていた。


複数のゴリラが、駅のホームで、コンビニの前で、通路で、雑居ビルの屋上で、踊り蠢くのも無理はないことに思えた。


しかし、そんなことはなかった。


今から数千年前に我々人類はゴリラを駆逐し、街でゴリラを見ることはなくなったからだ。


我々は何も感じずに、この素晴らしさを肌で感じることができている。


そう、街にゴリラがいないことがこんなにも快適で幸せなことなんだって───。


しかし、そんなことはなかった。

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