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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第4章 冒険者 雌伏編

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第03節 ファイアードレイク討伐


どのくらい雲の中を歩いただろう。
間違いなく山頂には向かっている。
その間、山頂から感じる緊張感はますます強くなり、ファイアードレイクかどうかは判らないが魔物が存在していることは間違いないだろう。
ただ、まだマップにはその存在は表示されていない。

また、30分ほど雲の中を歩いていくと、ようやく雲の密度が薄くなってきた。
それは、もうじき雲の中を抜けることを示唆していた。
それから更に30分歩き完全に雲の上に出ることができた。

しかも、それを待っていたかのように、マップ上に赤いマーカーが見え隠れしだす。
ただ、マップは上空から俯瞰し見下ろした表示なため、傾斜を考えると800mほど先に魔物がいる計算になる。

(ファイアードレイクだといいんだが・・・・・)

そう思っていると、魔物も雲から出てきたカムイの気配に気付いたのか、咆哮をあげる。

グワァァァァァーーーーーーッ!

その咆哮で空気が震える。

魔物は、洞穴のように窪んだ場所にいるのだろう。
カムイには山頂まではっきり見えているのだが、魔物の姿は確認できない。
ここでカムイは、わざと殺気を全身に纏わせる行動に出る。
カムイであれば、気配を消して近づくこともできたが、すでに存在が知られている以上いまさら気配を消すよりも、殺気を放つことで相手の出方を伺うほうがいいだろうとの判断だ。

案の定、カムイの殺気を感知した魔物が山頂脇からその姿を現す。
出てきたのはまぎれもなくファイアードレイクだった。

(でかいな・・・・)

ギュアアァァァァァァァァーーーーーーーー!

全身真っ赤な鱗に護られた身体からは、これまで溶岩に浸かっていたかのように蒸気が立ち込めている。
体長は8mほどもあり、翼を広げ威嚇する姿はまるで特撮映画にでも出てくるような怪獣を連想させた。
咆哮が辺りに木霊し、まるでゴ○ラのようだ。

ファイアードレイク自身は竜種に属するが、その位置づけは『ドラゴン』の名称がついていないことからも分かるように、竜種の中では下位に属する。
ただ、それはあくまで竜種全体で比較した場合であり、人間からみれば十分脅威であることには間違いはなかった。

「さぁて、お手並み拝見といきましょうか」

そう言って、カムイはファイアードレイクに向けて歩を進めるのだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

ドカン ドカン ドカン

ファイアードレイクは、10mを超える翼を羽ばたかせ上空から炎の弾をカムイ目掛けて吐き出していた。
無論、そんな攻撃に当たるカムイではなかったが、手にした短剣では届く訳もなく、上空を悠々とホバリングするファイアードレイクに手を出せずにいた。

氷属性の魔法(コールド)を使うこともできるのだが、ファイアードレイクの外殻が高温のため水蒸気爆発が起こる事を警戒して使用を躊躇している。
なにせ今回の目的はファイアードレイクの外殻の鱗だ。
なるべく傷つけずに入手したい。

そんな風に思っていると、ファイアードレイクが空気をこれでもかと吸い込み始め肺が大きく膨れ上がり、口の端から煙が漏れ出し始めた。

「マ、マズい」

空気を思う存分吸い込んだのかファイアードレイクの口から火炎放射器のように炎のブレスを吐き出し、辺り一面を焦がし始めた。
カムイは、間一髪のところでファイアードレイクの足元に非難したお陰で炎のブレスを回避できたが、辺りは炎で溶ける岩の焦げ臭い匂いが充満する。

「さすが竜種だな。ブレスを吐くとは・・・・・。ちょっと嬉しいかも」

元の世界では、アニメやゲームでしか見られなかったことが、現実に起こっていることに感動すら覚えていた。

「おっと、そんなことを言ってる場合じゃないな」

今のところ、空中にいるファイアードレイクに攻撃するチャンスが見出せないでいた。

ファイアードレイクは、ブレス跡にカムイがいないことに気が付き当たりを見回し、自分の足元にいることを確認すると、怪しくその眼を細める。
そして、巨大な尻尾を鞭のようにしならせ振るってきた。

『ブン』という音とともに重量感のある尻尾がカムイを襲う。
カムイは、紙一重で躱していくが、避けられた尻尾は地面をごっそり削っていく。

「なんとか地上に落とさないことには始まらないか・・・・」

(ウインド!)

カムイは、魔素を手に集めファイアードレイクの翼めがけてウインドを放つ。
間違って鱗を傷つけないように手加減はしている。

放たれた風の刃はファイアードレイクの翼めがけて飛んでいく。
ファイアードレイクもそれに気が付いたのか、大きく羽ばたきをして風の渦を起こし風の刃を相殺する。

「おいおい・・・いくら手加減したからって相殺するか?」

ファイアードレイクは、なおも尻尾を振るって攻撃の手を緩めない。

距離をとると炎の弾やブレスを吐いてくる一方、距離を詰めれば尻尾での攻撃とここまで防戦一方のカムイだったが、それを打開する手としてカムイが取った行動は、雷系魔法の『サンダー』だった。

グァァァ?

案の定、サンダーを喰らって痺れたのだろう、ファイアードレイクの羽ばたきが鈍くなり空中に身体を維持できず、地上に落下してきた。

ズゥウウウンンンンーーーーー!

ようやく、地上に引きずり下ろしたカムイは、このチャンスを見逃すはずはなかった。

動きの鈍い翼に再度ウインドを集中させる。
今度は、羽ばたきに邪魔されることなく、翼の膜をズタズタに切り裂く。

グギャァァァアァーーーー!

これで、もう上空に逃げられることはないだろう。
ただ、それでもファイアードレイクは、戦う気力は衰えておらず口から煙を吐きながら威嚇してくる。

咆哮を上げながらとこちらへ近づいて来るファイアードレイクの懐に飛び込む。
そこにファイアードレイクの前脚が振り下ろされてきた。
カムイは身を低くすることで掻い潜り、無防備な腹上部にクリスタルダガーを突き立てる。
思った通り、外殻に比べ腹部はそれほどの堅さではないようだが、それでもクリスタルダガー一撃で仕留められるほど甘くはなかった。

ヴッギギギッ!

腹部に纏わりつかれるのがいやなのか、両前脚をムチャクチャに振り回しカムイを押しつぶし、切り裂こうとする。

「焦ってる?攻撃が雑だな・・・

しかし、カムイはその攻撃を難なく避け、腹上部を切り刻むことをやめない。
一撃で無理なら、十回、百回と繰り返すだけだ。

両腕がファイアードレイクの返り血でベトベトになりながら、なおも腹上部を切り刻む。

そしてついには、イラだちからか後ろ足で立ち上がり完全に腹部を晒す。

チャンスと思い近づこうとしたところに炎の弾が降ってきた。
自分の脚に当たろうがお構いなしに吐き続ける。
カムイに狙いを付けている訳ではなく、とにかく自分の側からカムイを引き離すために、足元一帯に炎の弾をまき散らす。
十発、二十発・・・・・何発撃ったかファイアードレイク自身も判っていないのだろう。
その数の多さにファイアードレイクの足元は白い水蒸気が立ち込め、カムイがどうなったか見分けがつかないほどだった。

ファイアードレイクは、カムイの気配が自身の周りからは感じられなくなったことで()ったか少なくとも距離をとらせたと思っていた。
だんだんと水蒸気は晴れて足元が晴れてくる。

しかし、そこには魔素を右手に収束させたカムイが平然と立っていた。
カムイは、すべての炎の弾を躱し、油断を誘うため途中から気配を断っていた。

ファイアードレイクは、再度炎の弾を吐こうと構えるが、それより早くカムイの魔法が発動する。

(ウインド!)

時が止まったかのように、ファイアードレイクの動きが止まる。
すると、クリスタルダガーによりさんざん傷つけられた腹上部から下部に向け赤い筋が表れたかと思った次の瞬間、パックリと裂け内臓が裂け目からズルズルとこぼれ落ちた。
そして、ファイアードレイクはゆっくり前のめりに崩れていくのだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

ファイアードレイクの素材を剥ぎ取ったあと、ヴューベルに戻ってきたカムイは早速ギルドに向かう。
図体がでかい分、剥ぎ取りに結構な時間をとられたが、鱗以外に武器製作に使える牙、爪をはじめ、錬金術でも使える肝や料理の高級素材になる肉と収穫は大きかった。

全ての作業台が空いており、カムイ以外作業している者はいなかった。
素材が目立つだけに、他に誰もいなかったのは幸いだった。



ダンダンダン トントントン

Cグレードの装備が製作できるよう、スキルは取得済みだ。

[彫金 Lv10]
[革細工 Lv10]

武具の製作は、スキルLvにより製作できるグレードが異なるのだ。
製作Lvが高いほど高Lvの装備の製作ができる。
     Sグレード Lv20
     Aグレード Lv16~19
     Bグレード Lv11~15
     Cグレード Lv7~10
     Dグレード Lv4~6
     Nグレード Lv1~3

ファイアードレイクの鱗は、さすが竜種と思わせるほど堅かったが、その堅さに反比例するかのように軽量だった。

メイル、レギンスと集中しながら黙々と作業を行っていく。

「で、できた・・・・・・。これがファイアードレイク装備か・・・・・」

時間にして3時間、ようやくファイアードレイク装備一式が完了した。
Cグレード装備ながら、さすがレア装備といったところか。
Bグレード装備と比べても遜色ない性能を有していた。
品質、セット効果も申し分ない。

 ファイアードレイクサークレット(C) 防御力:30 + 5 品質A
                魔法抵抗力:42 + 6
 ファイアードレイクザーメイル(C) 防御力:129 + 19 品質A
                魔法抵抗力:65 + 10
 ファイアードレイクレギンス(C) 防御力:104 + 16 品質A
                魔法抵抗力:53 + 8
 ファイアードレイクレザーブーツ (C) 防御力:48 + 7 品質A
                魔法抵抗力:30 + 5
 ファイアードレイクレザーグローブ(C) 防御力:45 + 7 品質A
                魔法抵抗力:32 + 5

 セット効果有
   筋力+6
   器用+10
   俊敏+10
   運 +5

装備は、全身が真っ赤に覆われており、僅かに光沢を帯びている。
カムイの髪の色ともマッチして、その佇まいはもはや一流の冒険者に見紛うところだ。

「うわ~なにそれ・・・・。随分恰好良い装備ね。それが新しい装備?」

声の主はカレリーナだった。
カムイの新しい装備を見て感想を漏らす。

「ファイアードレイクの装備一式です」
「滅多にお目にかかれないファイアードレイクを倒したと聞いたときには驚いたけど、そうやって新しい装備をみると事実だったんだと思わざるを得ないわね」
「信用してなかったんですか?」
「だって、物が物だけにねぇ・・・・」

カムイは、新しい装備を脱ぎ、元の装備に着替える。

「あら?新しい装備は着ないの?」
「えぇ、目立ちすぎるので必要な時だけ着るようにしたほうがいいと思いまして・・・・」

風貌だけでも十分目立つ上に、これ以上目立つ格好は控えたかった。

外套(がいとう)を作るのもいいかもしれないな・・・)

「残念ね」
「ところで、何か用があったんじゃないんですか」
「あぁ、そうそう。ワッハーブさんが清算が終わったので来てくれって」

ファイアードレイクの素材の一部をワッハーブに清算をお願いしていた。

「判りました」

そういって、後片付けをして清算窓口に向かうカムイだった。

お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。

設定資料集のブログです。
http://adventure00story.blog.fc2.com/


ステータス情報
======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:盗賊
 職業:鑑定士
 状態:健康

Lv:48 

 体力:1650 
 魔力:1518 

UP筋力:70 
 持久力:66 
UP器用:94 
UP俊敏:100 
 知力:66 
UP運:116 

ボーナスポイント:210 


---【Passive Skill】---
【武具属性】
 [短剣 MAX] 
 [片手剣 Lv1]
 [弓 Lv10] 
 [双剣 MAX] 
 [軽装備 Lv10]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 MAX]
 [攻撃力向上 MAX]
 [魔法力向上 MAX] 
 [防御力向上 MAX]
 [魔法抵抗力向上 MAX]
 [命中率向上 MAX]
 [クリティカル率向上 MAX]
 [詠唱速度向上 MAX] 
 [体力回復速度向上 MAX] 
 [魔力回復速度向上 MAX] 
 [探索 MAX]

【防御補助】
 [レジストファイア MAX] 
 [レジストコールド MAX] 
 [レジストウインド MAX] 
 [レジストサンダー MAX] 
 [レジストロック MAX] 
 [レジストホーリー MAX] 
 [レジストダーク MAX] 

【状態異常抵抗】
 [異常状態抵抗 MAX]

【生産】
 [鍛冶 Lv10]
 [木工 Lv10]
 [板金 Lv10]
 [彫金 Lv10]
 [革細工 Lv10]
 [裁縫 Lv10]
 [錬金術 MAX]
 [採掘 MAX]
 [園芸 MAX]
 [鑑定 MAX]


---【Active Skill】---
【戦闘スキル】
(短剣)
 [アンロック MAX]
 [スタンス MAX] 
 [イベージョン MAX] 
 [アキュラ MAX] 
 [バックスタブ MAX] 
 [シャドーステップ MAX] 
 [パワーブレイク MAX] 
 [タワーダウン MAX] 
 [ブリード MAX] 

(弓)
 [パワーショット MAX] 
 [ロングショット MAX] 
 [アキュラショット MAX] 
 [クリティカルチャンス MAX] 
 [クリティカルパワー MAX] 

【戦闘補助】
 [隠形 MAX]
 [隠蔽 MAX]

【攻撃魔法】
(低位単体)
 [フレイム MAX]
 [コールド MAX] 
 [ウインド MAX] 
 [サンダー MAX] 
 [サンドショット MAX] 
 [ホーリーアロー MAX] 
 [ダークアロー MAX] 
(中位単体)
 [ホーリーレイン MAX] 
(低位範囲)
 [ボルケーノ MAX] 
 [コールドゲイル MAX] 
 [トルネイド MAX] 
 [プラズマ MAX] 
 [サンドストーム MAX] 
 [ホーリークロス MAX] 
 [ダークミスト MAX] 

【防御魔法】
 [ファイアウォール MAX]

【回復魔法】
 [ヒール MAX]
 [グループヒール MAX]
 [マナチャージ MAX]
 [キュアポイズン MAX]
 [リジェネ MAX] 
 [リジェネレーション MAX]
 [リザレクション Lv3]

【移動魔法】
 [ファストウォーク MAX]
 [リターン(28/60) MAX] 
 [エスケイプ MAX]

======================================

装備品情報
======================================
 攻撃力:894(554)
 防御力:906(669)
 魔法力:708(378)
 命中率:1078(308)
 回避率:963(275)
 クリティカル率:1025(293)
 攻撃速度:1226(350)
 詠唱速度:764(218)
 魔法抵抗力:1086(756)
  ()は装備補正+スキル補正

 主武器:クリスタルダガー(C)  攻撃力:135 + 14 品質B
                魔法力:80 + 8
 副武器:クリスタルダガー(C)  攻撃力:135 + 14 品質B
                魔法力:80 + 8

UPファイアードレイクサークレット(C) 防御力:30 + 5 品質A
                魔法抵抗力:42 + 6
UPファイアードレイクザーメイル(C) 防御力:129 + 19 品質A
                魔法抵抗力:65 + 10
UPファイアードレイクレギンス(C) 防御力:104 + 16 品質A
                魔法抵抗力:53 + 8
UPファイアードレイクレザーブーツ (C) 防御力:48 + 7 品質A
                魔法抵抗力:30 + 5
UPファイアードレイクレザーグローブ(C) 防御力:45 + 7 品質A
                魔法抵抗力:32 + 5

UPセット効果有
   筋力+6
   器用+10
   俊敏+10
   運 +5

 首:未装備
 右耳:クリスタルイアリング(D) 魔法抵抗力:48 + 7 品質A
 左耳:スモーキーイアリング(D) 魔法抵抗力:48 + 7 品質A
 右指:クリスタルリング(D)   魔法抵抗力:35 + 5 品質A
 左指:スモーキーリング(D)   魔法抵抗力:35 + 5 品質A
======================================

ギルドリング:八岐大蛇
======================================

 冒険者ランク:Dランク

 クエスト達成数:16

魔物討伐総数:2617

 討伐レイド:2
  ティーラーク Lv28(D)
  フンババ Lv29(D)

踏破ダンジョン:11
  元始のダンジョン(7)
  ウーヌム(第1)ダンジョン(12)
  ドゥオ(第2)ダンジョン(10)
  クィーンクェ(第5)ダンジョン(18)
  ノウェム(第9)ダンジョン(25)
  デケム(第10)ダンジョン(10)
  ドゥオデキム(第12)ダンジョン(15)
  トレデキム(第13)ダンジョン(12)
  クァットゥオルデキム(第14)ダンジョン(18)
  セーデキム(第16)ダンジョン(18)
  セプテンデキム(第17)ダンジョン(15)

 踏破モニュメント:3
  光と闇の神殿(3):ロトクルイド男爵領
  オーラキ神殿(2):アガシャン侯爵領
  旧遺跡跡地(2):ケトエフ子爵領

 踏破ラビリンス:0

 踏破タワー:0
======================================
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

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