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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第3章 冒険者 揺籃編

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第18節 悩める武具選択 前編

研修4日目です。
研修4日目

研修生は、朝食後談話室に集められていた。
集めた理由は、現在使用している武器の見直しについて相談するためだ。

そして、いつものごとくロトクルイド男爵とコロバルトが部屋の片隅でカムイの話に耳を傾けている。

(男爵ってひょっとしてヒマ人?)

などと失礼なことを思っているが、ロトクルイド男爵からするとカムイの経験からくる知識や情報は自分たちの知らないことも多く、有益に感じているから聞いている訳で決してヒマな訳ではない。


「集まって貰ったのは、これから本格的にパーティでの修練に入ります。それに先立って使用している武器の見直しを行いたいと思います」
「どういうことですの?」
「逆に聞きたいのですが、自己紹介のときに使用している武器を教えてもらいましたが、あれはどうやって決めましたか?」

逆にカムイに質問され、研修生はお互いを見つめる。

「学園で鑑定士による適正検査をしてもらい、それを参考にしたのよ」
(わたくし)もですわ」
「俺もだな」

バレンティン、ミラド、オルガも同じだと言う。

「その鑑定士はクビにして、もっとLvの高い鑑定スキルをもつ鑑定士を雇ったほうがいいですよ」
「どうしてですの?」
「俺から言わせてもらえれば、皆の適正に合っているとは到底いい難いからです」

カムイの指摘に困惑気味の研修生たち。

「じゃどうすればいいの?」
「それをこれから決める訳です」
「そんな~。ようやく今の武器の扱いが慣れてきたところなのに・・・」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。武器を変更するかどうかまだ判りませんし、仮に変わったとしても研修中に慣れるようになります」

過酷な修練が待っているとも知らず、カムイの言葉にホッとする研修生たち。

「あ、それとこれは全員に言えることですが、現在のLvだとNグレード装備が適正です。Cグレードの装備を持っていたようですが、武器、防具ともにペナルティが発生していました。そのため、武器はこの後決めた属性の武器をロトクルイド男爵から貸し出してもらうことになっています。防具は今の装備(レザー一式)をそのまま使って下さい」

カムイの言葉に研修生は信じられないといった表情をする。

「どうしてそんなことが判るんですか」
「伊達に鑑定士の看板は上げてませんよ?少なくとも学園の鑑定士よりはLvは上だと思って下さい。まぁ、Dグレード装備は直ぐに着れるようになりますから」

ニッコリ笑うカムイに悪寒のようなものを覚える研修生たちだが、構わず話を進めていく。

「これから各人の装備を決めるに当たり、俺の経験や知識からアドバイスをしますので参考にして下さい。ただ、それは強制ではありません。最終的に決めるのは自分自身であると認識して下さい。いいですね?」

全員を見渡し頷くのを確認する。

「さて・・・最初は誰から行きましょうか」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

1番手は、パーティの守りの要タンカーのアレクからだ。

「アレク、君の武器属性は、短剣、片手剣、片手斧、片手鈍器、盾です」

======================================
武器マスタリ
[短剣 Lv1]
[片手剣 Lv3]
[片手斧 Lv0]
[片手鈍器 L0]
[盾 Lv3]

防具マスタリ
[重装備 Lv3]
[軽装備 Lv1]

装飾品マスタリ
[ネックレス Lv0]
[イアリング Lv0]
[指輪 Lv0]
======================================

「片手剣の選択は誤りではありませんが、俺としては片手鈍器に買えることをお勧めします」
「属性があるんならそれでいいじゃねぇのか?」

なぜ替える必要があるのか理由が判らないようだ。

「変更しないという選択肢もありますが、変更を勧めるのには理由があります。1つは攻撃判定の広さにあります」
「攻撃判定?」

聞きなれない言葉に首を傾げる一同。

「片手剣、片手斧といった刃物系は、刃の部分が相手に触れることで攻撃と見なされます。もちろん、刃以外が当たっても攻撃したと見なされますが、そのダメージは極僅かなものです。しかし、鈍器の場合は、武器のどこが当たっても常に一定のダメージを相手に与えることができます」

実際に剣と鈍器を見せながら、その武器の特性を説明する。
この説明は、黒狼隊のカップスやアマゾーンのネイジにもした内容だ。
彼らは、この説明を聞いてから片手鈍器に武器を変更している。

「2つ目は、鈍器に特化したスキルにあります」
「スキル?スキルはクラスに依存すると学園で教えて貰ったぞ?」
「確かにそれも間違いではありませんが、正確にはクラス+武器属性が正確です。特に片手鈍器は、自己の能力向上やスタン(麻痺)効果を付与するスキルが多彩にあります」

ここまでの説明で、アレクは悩み始めた。

「最後に3つ目ですが・・・」
「まだあんの?」
「これは、戦闘そのものに影響するものではないですが、剣より鈍器のほうが入手し易いということがあります」
「なんで?」
「剣は見た目が派手で格好良く見えますよね?そのため、同じ性能の武器が並んでいれば10人に7人は剣をとるでしょう」

アレクは、心当たりがあるのか苦笑いする。

「そうなると競合相手も多くなり、自然に剣は高価になっていき入手しずらくなります」

ここまでが、アレクに対するカムイのアドバイスだ。

「最終的にアレクがどれを選択するかは自由ですが、俺の言ったことも頭の片隅に入れておいて下さい」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

カムイが学園の鑑定士をクビにしろと話している間に、ロトクルイド男爵はコロバルトに囁く。

「今日、待機の近衛隊はどこだ?」
「第一近衛隊ですが・・・それがなにか?」
「すぐに全員を呼べ。色々参考になりそうな面白い話が聞けそうだ」
「承知しました」

コロバルトは一例して退出したあとすぐに、スフライドをはじめ第一近衛隊の隊員がゾロゾロと談話室に入ってくる。
隊員の中には、何故ここに呼ばれたか判っていない者もいた。

「隊長これは一体・・・・」
「うむ、どうやら私たちにも有益な話が聞けそうだと男爵が言われるのでな」

実際のところスフライド自身も呼ばれた理由はよく判ってなかったが、ギャラリーに第一近衛隊が加わるのだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

2番手は、パーティの癒し手ヒーラーのミラドにする。

「ミラド、君の武器属性は、短剣、杖、オーブです」

======================================
[短剣 Lv1]
[杖 Lv3]
[オーブ Lv0]

防具マスタリ
[軽装備 Lv1]
[ローブ装備 Lv3]

装飾品マスタリ
[ネックレス Lv0]
[イアリング Lv0]
[指輪 Lv0]
======================================

「武器に関しては杖のままで問題ないでしょう。武器の性能からするとオーブも捨てがたいですが問題があります」
「問題・・・ですか?」
「そうです。オーブの製作にはレア素材を使うものが多く、残念ながらオーブが市場に出回る可能性が少ないからです」

これは、カムイが図書館で素材に関する情報を記憶したときに判明したことだ。
オーブの入手が困難となれば、選択肢は杖のみとなる。
まぁ、杖は別名両手鈍器と言われるほど汎用性もあるので、1択だが問題はないだろう。

「ミラドの場合は、武器よりも防具ですね」
「ローブじゃ駄目なんですか?」
「駄目と言う訳ではありませんが、ローブの特徴は魔法抵抗力が優れている点にあります。ただ、その魔法抵抗力も装備のグレードが低いうちは大した効果はありません。それであれば、アクセサリーで魔法抵抗力を上げ、軽装備で物理防御力を上げる方が生存率は上がるはずです」

ヒーラーの離脱は、パーティの全滅に繋がるだけにLvの低いうちは防具については物理防御力重視で問題ないはずだ。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

次のメンバーに行こうとしたときに、オルガが手を挙げる。

「教官、私もヒーラーなんですが・・・」
「そう言えばそうでしたね」

ルーキーダンジョンでは、ファイターとして見ていたのでヒーラーであることをすっかり忘れていた。

「ちょうどいいので、ダンジョンでアタッカーとして動いて貰った理由も説明しましょう」

そう言って、オルガの属性を説明する。

======================================
[短剣 Lv1]
[片手鈍器 L0]
[杖 Lv3]
[オーブ Lv0]
[盾 Lv0]

防具マスタリ
[重装備 Lv0]
[軽装備 Lv1]
[ローブ装備 Lv3]

装飾品マスタリ
[ネックレス Lv0]
[イアリング Lv0]
[指輪 Lv0]
======================================

「オルガの武器属性は、短剣、片手鈍器、杖、オーブ、盾です。ついでに防具属性も言っておくと、重装備、軽装備、ローブです。属性が増えたこと意外に気がつくことはありませんか?」
「・・・・・判りません・・・」

オルガは、暫く考えていたが答えは出なかったようだ。

「せっかくいらっしゃるので、近衛隊の方で判る方はいますか?」

誰からも回答がないところを見ると、誰も判らないようだ。

「誰も判らないようなので回答を言いますが、ミラドが純粋なヒーラーなのに対して、オルガはバッファー(強化支援職)の適正があります」

カムイが答えを言ったとたんに『どういうことだ?』『なんでそんなことが判るんだ?』と場がざわつきだした。

「カムイ。すまんがもっと判りやすく説明してくれ」

皆を代表するように男爵が説明を求めてきた。

「判りました。といってもそう難しいことではありません。ポイントは2つです。1つはヒーラーと同じく回復ができること。2つ目は、片手鈍器、盾、重装備に適正があること。この2つから導き出される2次職といえば?」
「僧侶系か!」
「正解です。回復ができアタッカーの役割をこなし、なおかつパーティに対し強化魔法(バフ)を唱えることができる僧侶系に転職できる可能性があります」

パーティにバッファーがいるのといないのとでは、攻撃力、防御力ともに天と地くらいの差が出てしまうほどで、パーティにはアタッカー枠を1つ削ってでも入れたい職だ。
元の世界のMMORPGでも、パーティ募集で最後まで残るのはタンカーとバッファーと相場は決まっていた。

「私がバッファー・・・・」

オルガは、まだピンときてないようだった。

「もちろん、ミラドと同じようにヒーラーとして活躍することも可能です。ですので、先々を見据えてよく考えて下さい」

そう言って、オルガへのアドバイスを〆るカムイだった。
お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。

設定資料集のようにしたくてブログ始めました。
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