挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第3章 冒険者 揺籃編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

67/102

第17節 短剣修練 後編

研修3日目です。

本節を短剣修練後編としたことで、16節を短剣修練前編に修正しました。
研修3日目

研修生は、昨日と同様にルーキーダンジョンに来ていた。

カムイは、研修生に今日の予定を伝える。

「今日で短剣の修練は終了になります。そのため、これまでより強い魔物と戦ってもらいます」
「どのくらい強いんですの?」
「Lvは皆と同じくらいです」

そう言うと、少し緊張した面持ちになる。

「昨日と同じと侮っていると、大怪我しますから油断のないように」
「脅かしっこなしだぜ」
「決して脅しではありませんからね」

入る前に研修生たちに釘を刺しておく。

カムイは、一行を連れて4階層目に降りる。
4階層目は、Lv12のファイターオークだ。
見た目は2階層目のオークとそう変わらないが、体格は一回り大きくLvが倍になっている分体力も増え、力、速さのステータスも上がっている。

いつもは、タンカーということで一番最初はアレクにしていたが、自発的に申告させるとことにした。

「最初は誰が挑戦しますか?」

アレクは、てっきり自分が名指しされるだろうと思っていたようだが、カムイの言葉で他のメンバーを振り返る。
誰も名乗り出なければ自分が行こうと思っていた。

(わたくし)が行きますわ」

名乗りを上げたのはファティマだった。

(予想した通りだったな・・・)

この2日間見てきたが、誰よりも短剣の習得に真剣に向き合い、ダンジョンでは他のメンバーに積極的に声をかけていたからだ。
他のメンバーも、伯爵令嬢という肩書きに関係なくそんなファティマに好感を持っていることが端から見ていても判った。

「じゃその次は私ね」

エステルが名乗りを上げる。
エステルは負けん気が強く、ファティマに好感を抱きつつも内心ではライバル心を燃やしている。

それ以降は、オルガ、アレク、バレンティン、ミラドの順に決まった。

一行は、これまで同様オルガ先導で最初のファイターオークに向った。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

「足を止めない!的になりますよ!」
「ほらほら手も出さないと!避けてばかりじゃ敵は倒れてくれませんよ!」
「判ってますわよ!」

カムイの容赦ない激がファティマに飛ぶ。

ファティマは、ファイターオーク相手にヒット・アンド・アウェーで攻撃を仕掛け続ける。
3mはあるファイターオークの上半身に手が届かないため、足回りを中心に狙いを定めている。
2階層目のオークとは勝手が違うせいか、ファイターオークの振り回す棍棒が当たるんじゃないかとヒヤヒヤする場面が増えている。
「ハァハァ・・・いい加減倒れなさい!」

十何度目かの攻撃でようやくファイターオークのアキレス腱を捉え、転倒させることに成功する。
ファイターオークは、急いで立ち上がろうとするが足に力が入らないのか、肩膝を突いたまま立ち上がれないでいる。
その間、ファイターオークの頭部が無防備になった。

ファティマは、チャンスとばかりに背後から頚椎に深々と短剣を突き立てる。
しかも1度引き抜き、念入りにもう一度突き立てる。

グアァァァ!

棍棒を捨て、背後のファティマを振り払おうと手を伸ばすファイターオークの指を切り飛ばしそのまま短剣を喉に当て一閃する。

プシャー  ズシィーーン!

喉から勢いよく血が噴き出し、ファイターオークは前のめりに倒れた。

「ハァハァハァ・・・疲れましたわ・・ハァハァ」

一番手は、ファイターオークの攻撃パターンが判らず、ファティマもギリギリで攻撃を回避するシーンが幾度と無くあった。
巨大な棍棒を回避するだけでも神経を削られたのだろう。
ファティマは、肩で息をしながらその場に座り込んでしまった。


次のエステル、オルガと順調に対峙していく。
エステルはファティマへの対抗心からか、ファティマと違う倒し方を模索していたようだった。
ただ、短剣の届く範囲が限定される状況では他の方法での倒し方が難しいと判断したのか、結局ファティマと同じやり方で倒した。

オルガは、最初からファティマ、エステルと同じやり方でファイターオークを倒した。

2人ともファティマのやり方を見ていただけあり、倒すまでの時間がファティマより短かった。
それでも、振り回される棍棒は脅威らしく、ファティマほどではないにしろ倒した後は肩で息をしていた。


順調にファイターオークを倒していくが、アレクのときに事故が起きる。

アレクはタンカーである。
タンカーは、そもそもヒット・アンド・アウェーで敵と対峙することはほとんどない。
敵を自分に釘付けにするのが仕事だ。
そのせいか、他のメンバーに比べ俊敏性が低いのだろう、ファイターオークの攻撃をギリギリで躱す頻度が多く攻撃するどころではない。
ついには、ファイターオークの攻撃を躱しきれず、辛うじて咄嗟に出した左腕でガードするも吹き飛ばされてしまう。

「グハァッ!」

アレクは5mほど転がるが、なんとかヨロヨロしながらも追撃を警戒するように立ち上がる。
追撃を入れようとファイターオークが更に棍棒を振り上げる。
アレクは、それを受け止める術がないため直撃も覚悟したが、棍棒はアレクに届くことは無かった。

見るといつの間にかアレクとファイターオークの間にカムイが割って入っており、カムイが片手で棍棒を受け止めていた。
さっきまで一緒にいたファティマやエステルでさえ、いつカムイが移動したのか判らなかった。

「大丈夫ですか?アレク」
「あ・・あぁ・・」
「これは俺の失態ですね。タンカーはいくら武器をかえようが、タンカーでしかありえないということですね」

アレクと会話している間も、ファイターオークはカムイに掴まれたままの棍棒をなんとかしようともがいているが、ビクともしない。

「アレクはこれを使ってください」

そう言って、無限袋からバックラー()を取り出しアレクに渡す。
カムイからバックラーを受取り装備すると、やはりしっくりくるのか装備した腕を動かしながら笑いか漏れている。

「少し休憩してからにしますか、それともこのまま継続しますか?」

カムイの問いに対して、アレクは真顔になり答える。

「このままやらせてくれ」
「判りました。でも無理はしないように」

カムイの言葉に頷いたところで、カムイは掴んでいた棍棒を放す。
棍棒を取り返そうともがいていたファイターオークは、カムイが急に手を離したため、もんどりうって倒れる。

アレクは仕切り直しとばかりにファイターオークが立ち上がるのを待っている。
ファイターオークが立ち上がるとアレクに襲い掛かる。
しかし、先ほどとは異なりファイターオークと正面から撃ち合うが、ファイターオークの攻撃はアレクには届かない。
タンカーらしく盾で受け止める、攻撃をいなしたり避けたりする。
しかも隙をついては、膝、スネ(前頸骨筋)を執拗に短剣で切りつけ、盾で殴打する。
そしてついには、ファイターオークが根負けする形で膝をつく。
アレクも体力的にはキツイところを最後の力を振り絞り、ファイターオークの喉に短剣を突き刺したところで勝負がついた。

「ハァハァハァ・・・・やったぜ・・・・ハァハァハァ」

アレクは、もう動けないといった感じで大の字で倒れ込んだ。


アレクが動けるようになるまで待ったあと、
バレンティン、ミラドと続けてファイターオークを相手に戦闘を行ったが、先のメンバーの戦い方が大いに参考になったのか、労することなく倒すことができ3日目を終了するのだった。
お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。

設定資料集のようにしたくてブログ始めました。
http://adventure00story.blog.fc2.com/
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ