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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第3章 冒険者 揺籃編

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第16節 短剣修練 前編

研修2日目です。
研修2日目

研修生は、昨日と同様に朝食時にカムイからの伝言を受け取る。

「教官からの伝言です。朝食終了後、談話室にある装備を着て玄関ホールに集まるようにとのことです」

朝食を終え談話室にいくと、武器(短剣)防具一式(レザーセット)が置かれていた。

 ダーク(N)  攻撃力:15  魔法力:12 品質C
 レザーヘルム(N) 防御力:23 品質C
 レザーシャツ(N) 防御力:53 品質C
 レザーゲートル(N) 防御力:33 品質C
 レザーグローブ(N) 防御力:15 品質C
 レザーシューズ(N) 防御力:13 品質C

研修生たちは、言われたとおり与えられた装備に着替え、玄関ホールに集まる。
玄関ホールでは、カムイも皆と同じ装備を着て待っていた。

「全員揃いましたね。では行きましょうか」

研修生たちは、昨日と同じくギルドの闘技場にいくのかと思っていたが、カムイは北門のほうに向かう。

「教官、闘技場に向かうんじゃないんですか」
「違いますよ。いいから黙ってついてきてください」

北門では、フーキとマゴノに簡単に挨拶をし、研修生の外出許可を貰う。

手続きも終わり北門を出たところでマゴノから『ちゃんと全員連れて帰ってこいよ』と言われたときには苦笑いしかできなかった。

北門を出て40分程森の中を歩いたところで、ダンジョンの出入り口であるマジックサークルが見えてきた。
そこは、以前カムイも踏破したルーキーダンジョンだった。
研修生は、なぜダンジョンに連れてこられたのかまだ理解していない。

「さて、これから皆にはダンジョンで魔物と戦ってもらいます」
「「「「「「えっ!?」」」」」」

カムイのその言葉に研修生全員が驚く。

「大丈夫です。魔物のLvはそんなに高くありません。まずは、ここで魔物を殺す、言い換えれば人を含めた敵を倒すことに慣れてもらいます」
「し、しかし、我々は昨日教官から短剣の使い方を習ったばかりですが、大丈夫なのでしょうか」
「昨日教えたのは基本だけですが、それでも十分通用しますので安心してください。ただ、くれぐれも油断だけはしないように。では行きますよ」

研修生と一緒にダンジョンに入る。

「探索スキルを持ている方は、スキルを発動してみてください。魔物がポツリポツリ探知に引っかかるはずです」

この中で探索を持ているのはオルガとバレンティン。

「探索・・・・・・・・・・教官、魔物の気配がします」
「どちらの方向ですか」
「あっちに1匹、こっちにも1匹います」
「バレンティンは、どうですか」

話を向けれれたバレンティンは、キョトンとしている。

「君にも探索の素質があります。常に探索を心がけてください。探索Lvが上がると広範囲の探索できるようになります。そうすれば、戦場やダンジョンに大いに役立ちます。判りますよね?」
「不意打ちされにくくなるということですね」
「そのとおりです」
「教官は、もってらっしゃいますの?」
「もっていますよ。Lvは教えられませんが、ダンジョン1階層分の広さはカバーできます・・・・・と話が長くなりましたね。では順番に戦ってもらいましょう」

順番は、タンカー、アタッカー、ヒーラーの順でいくことにした。

「先導はオルガにしてもらいます。オルガ、一番近い敵は?」
「こっちです」

オルガを先頭に全員が後に続く。
すると、すぐにグレムリンが見えてきた。
グレムリンはLv3と低く、動きも早くはないため研修生の最初の練習相手としては最適だった。

「最初はアレクでしたね。強い相手ではないですから、落ち着いていけば問題ないはずです。昨日の復習をする感じでやってみて下さい。ただし、くれぐれも油断はしないように」

アレクは初めての魔物相手ということで緊張しているのか、無言で頷く。
そしてゆっくり近づいていくが、動きがぎこちない。
すると、グレムリンもアレクに気がついて襲いかかってきた。

「っつ!」

慌てて短剣をメチャクチャに振り回すアレク。
焦って短剣を振り回しても当たるはずもない。
攻撃が当たらないから尚焦る。
悪い循環の典型だ。

「アレク、よく見て。昨日教えたことを思い出して!」

アレクは、一旦距離を取って1回、2回と深呼吸をする。
そして再度グレムリンに向かっていく。
今度は動きもさっきよりはスムーズだ。
相手を見ながら短剣を2度3度と振りグレムリンにダメージと与え倒すことに成功した。

「ハァハァ・・・」

緊張から開放されたからかホッとした表情だったが、息は荒かった。

「初めてにしては上出来です。魔物と戦ってみてどうでした?」
「凄く緊張した~」
「最初は見るからに動きが硬かったですね。でも深呼吸をして落ち着かせた後はよかったですよ。だた、アレクがタンカーということで注文があるとすれは。魔物にゆっくり近づきすぎです。あれでは魔物との位置取りが互角か最悪不利な位置で対することになります。タンカーは如何に有利な位置で敵に向かい合うか考える必要があります。そのためには、先制攻撃は必須であることを常に意識してください」
「判った」

アレクはカムイの指摘を覚えようと念仏のように反芻を始めだした。

悪いと思いつつ苦笑いをしてしまった。

「次はアタッカーですね。その前にオルガ、君もアタッカーと同じクラスに入ってください」
「えっ!?私はヒーラーですが?」
「知っています。理由はいずれ説明しますが、今はオルガもアタッカーだと思ってもらえればいいです」
「・・・・判りました・・・」

オルガを含め全員がなぜ、アタッカークラスに入れたか判っていなかったが、オルガはカムイの指示に従う。

最初のアレクの闘いを見ていたお陰か、アタッカーの3人を含めの残りの5名も問題なくグレムリンを倒していった。
その都度アドバイスをしていく。

「アタッカーは、敵の正面に立たないよう注意を払ってください。攻撃も常に敵の背後、悪くても側面から行うように意識してください。敵と1対1になった場合でも攻撃を避ける、いなす等で相手がバランスを崩した隙に背後に回るとか心がけて下さい」

「メイジとヒーラーは、あくまで相手と距離を取るための一時しのぎだと思ってください。今回は研修なので相手を倒してもらいますが、本来であれば、短剣で相手をしようとせずに足の急所を狙う等で動けなくして距離を取ることを心がけてください。もう一度、言いますが、決して短剣で倒そうとしないこと。いいですね」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

1順したところで、カムイが思い出したように言う。

「あ、言うのを忘れてました。魔物を倒したら証明部位と素材の剥ぎ取りはして下さい。その装備代はロトクルイド男爵に立て替えてもらったものですから、自分たちで稼いで返してくださいね」
「えっ!?支給じゃなかったの?」
「違いますよ。誰がタダで装備をくれる人がいるんですか。ちなみにエステルもですよ。父親が出したなんて思わないように」
「え~~~~!」
「大丈夫ですよ。研修が終る頃にはおつりが来るぐらい稼げますから」

そう言って笑うカムイだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

1層目はソコソコに、2層目に降りる一行。
2層目はオークだ。
人間に近い身体の構造をしているヒューマノイド系の魔物だ。
対人を想定した戦い方を身体で体験するにはLvを除いては訓練にはちょうど良かった。

「この階層はオークです。グレムリンよりLvは高くなっていますので油断しないように」
「「「「「「はい!」」」」」」
「では、先ほどと同じ順番でいきましょう」

オルガに先導させながらオークのいる場所まで移動する。
オークが見えてくると、カムイが声をかける前にアレクが攻撃態勢に入りオークに近づいていく。
先ほどカムイが指摘したことを直ぐに実践に取り入れた形だ。
オークがアレクに気がついたときには、アレクはオークを射程距離に入れており先制に成功する。
後はオークの振り回す棍棒を避けつつ、短剣で切りつけていく。
何度か、棍棒に当たるではないかとヒヤッとする場面もあったが、1発も攻撃を貰うこともなく倒すことに成功した。

「先制攻撃は良かったですよ。ただ、パーティの場合メンバーの準備ができなかったりすることもあるので、一声かけるなりして行くのがいいですね。逆に他の皆はタンカーの合図を見逃さないようにするのが大事ですよ」

1階層のように気がついた点は指摘し、どうすればいいのか指導していく。
そして、1順したところで昼食も兼ねて外に出る。

昼食を食べながら、初めて魔物を倒した感想を聞いてみる。
もちろん昼食は、カムイの無限袋から作ってもらっていた弁当を出す。

「アレクが1番手でやり方を見ていたお陰で、思ってた以上に緊張しませんでしたわ」
「ほんとよね~。アレクには悪いけど」

エステルの言葉に残りのメンバーも頷く。

「俺は最初自分でも分かる位緊張したなぁ。教官が何度も落ち着けといってくれたからなんとかなったけど、一人だったらどうだったろうな」

魔物と戦ったことでテンションが上がっている様子もなく、いい雰囲気のようだ。
そのため、午後の訓練では研修生に課題を出すことにした。

「午後もさっきと同じオークと戦ってもらいます。ただし、ただ倒すだけではすぐ終ってしまいますので、それぞれ課題を出します。全員が課題をクリアするまで、最初からやり直しにする連帯責任とします」
「「「「「「え~~~~っ!」」」」」」
「パーティなんだから当然です」

皆、自分が足を引っ張るのではないかと心配なようだ。

「昨日の講義の話は覚えていますね」

カムイの問いに研修生は頷く。

「では、アレクは、喉と膝を狙ったあと倒すこと。ファティマ、バレンティン、オルガは、脇の下と頚椎を、エステル、ミラドはアキレス腱と目(片目可)を狙ってから倒してください」

カムイがそい言うと、どうやって倒そうかと思案し始める研修生たち。

「言っておきますが、急所ばかりに目が行き過ぎて、魔物の攻撃を喰らわないように注意して下さい」


はじめはカムイが注意したように、急所ばかりに目が行きすぎて敵の攻撃を受けたり、急所を着く前に倒してしまったりと思うようにいかなかった。
また、2、3人まで上手くいってもそれ以降で失敗し、再度やり直しということも何度かあったが、失敗したメンバーを責めるわけではなく『次はどうしたほうがいい』『こういうのはどうだ』といった外側から見た感想からのアドバイスをしていた。
そういった意味では、チームワークは悪くないことが確認できた。

7回目でようやく全員が成功したときは、研究生全員で歓喜の声で喜びあっていた。
その姿を微笑ましく思うカムイだった。
お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。

設定資料集のようにしたくてブログ始めました。
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