挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第1章 ルロワ村編

6/96

第4節 初めての友達

なんとなく内容が予想が出来そうなタイトルですね^^:

リハビリは順調ですが、もう暫くはこんな間隔になるかと思います。
まだ、日も昇らぬ時間にカムイは、家人を起こさぬようベッドを抜け出し外の井戸端にいた。
リアル生活での取り柄でもあった身体の柔軟性がこの世界でも健在なのかを確認するためだ。
身体が柔らかいことは、怪我の減少に繋がることは現代社会では常識だからだ。
前屈、開脚等次々と柔軟度を確認していく。

(問題はなさそうだな)

リアルの頃との感覚に差異がないことを確認しつつ、昨晩の様子を思い出していた。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

集会の結果、カムイはルークの家に暫く滞在することが許された。
外はすっかり薄暗くなっており、各家からは明かりが漏れている。
ルークの家は、集会場からそう遠くないところに構えられていた。

「ただいま」
「「「おかえりなさい」」」

ルークがドアを開けると迎える声が聞こえる。

「さぁ、遠慮せずに入った入った」
「「カムイ兄ちゃん!」」

カムイは、促されて家の中に入ると、ライとアイナの元気な声が響いた。
ルークは、子供たちの手前もあるのか『カムイを暫くうちで預かることになった』とだけ伝えた。

「ルークの妻のサリィです。昼間は子供たちを助けてくれてありがとう」
「いえ、本当に居合わせたのは偶然ですから」

カムイは、苦笑いを浮かべながら今日何度目かの同じセリフを伝えた。

「大したおもてなしはできないけど、自分家だと思ってゆっくりしていってね」
「カムイ兄ちゃん、こっちこっち」

サリィが笑顔で答えると、アイナが笑顔で手を引いていく。
既にカムイの席が用意されていたらしく、ライとアイナの間の席に座らされる。
ライも嬉しそうだ。

「実は父さんがカムイ兄ちゃんを連れて帰ってくるか心配だったんだぜ?」

カムイは『なぜ?』といった感じで不思議な顔をすると、

「もし連れて帰ってなかったら、母さんに家にいれ・・フガフガフガ・・・」
「この子はなにを言ってんだろうね!」

サリィは、慌ててライの口を手で塞ぎながら、少し引き攣った笑顔を見せている。
ルークを見ると、こちらも何と言っていいか判らないような苦笑をしていた。

(なるほど、集会所で村の皆が言ってたのはこのことなんだ)

ルークとサリィの顔を見て納得するカムイだった。


やっと始まった夕食も、賑やかさは変わらなかった。
田舎だけあって、食事の作法なんかを気にすることなく、口いっぱいに食べ物を入れながらライとアイナからの質問攻めである。

「どこから来たの?」
「何しに来たの?」
「なんで、両方の目の色が違うの?」

から始まり最後には、

「好きな食べ物は?」
「好きな色は?」

『何でそんなこと聞くんだ?』といった個人の嗜好に関する質問まで飛び出してくる始末。
これにはさずがにサリィも呆れて、『お兄ちゃん困ってるでしょ』といって二人を諌めて、二人も渋々ながら食べることに意識を向けるのだった。

『ごめんなさいね』といいつつ、カムイにサリィが心配をうに声を掛ける。

「口に合わなかったかい?」

カムイは、一瞬驚いた表情を見せたが直ぐにサリィの言葉の意味を理解した。
食があまり進んでなさそうに見えたのだろう。

「いえ、とっても美味しいです。ただ・・・」
「ただ?」
「10年近く祖父と二人か一人で食事を取ることが多かったので、こんなに賑やかに食事を取ることに慣れてなくて正直少し戸惑ってます。」

カムイは、申し訳なさそうに答えた。
ルークと、サリィはお互いに顔を見合わせ、『ハハハハ』『フフフフ』と笑いだし、

「うちはいつものこんな感じだ。そのうち慣れるさ」

と肩を竦めるて見せた。
カムイも笑いながら、『そうですね。悪い気はしてませんから』と食事に手を伸ばそうとするが、ライの一言で固まってしまう。

「なんだ、カムイ兄ちゃん友達いね~の?」

当然、ライとアイナはカムイの事情を知らない。
カムイたちの会話から、そう勘違いをしての発言だった。
カムイは、苦笑いするしかなかったが、慌てたのはルークとサリィだ。

(よりによってそれを言うか!)

ルークは心の中で悪態をついた。
が、次の一言でそれが誤りであったことを理解する。

「だったら、俺とアイナが友達になってやるよ。な、アイナ」
「うん!」

大人は、色々なことを考えるため物事を難しくする。いや、難しくしようと考える。
でも、子供たちは単純だった。
自分たちを助けてくれた兄ちゃんは友達もいなくて一人らしい。
だったら、自分たちが友達になれば一人じゃなくなる。
ただ、それだけだ。

カムイは、ルークとサリィが頷くのを見て笑いながら、ライとアイナに言った。

「これから、よろしく!」

ルロワ村編はのんびりモードで進んで行く予定です。

お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ