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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第3章 冒険者 揺籃編

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第5節 ノウェム(第9)ダンジョン (その4)

順調に進んでいたノウェム(第9)ダンジョンですが、油断した訳ではないはずですが事故が起きます。
どうなりますやら・・・

10/3 誤字・脱字を修正
ラウラとアマゾーンとの昼食も終え、ダンジョンに向う一行。
カムイは、昼食時の様子を思い出し、深いため息を吐いた。


店に入ったのはいいが、カムイの横に誰が座るかで、ラウラ、ジュリアナ、アルベルティーナの3人が揉める。

「カムイの横はアタイにきまってるだろう」
「なんでだよ!?ラウラはついで(・・・)なんだから、一番端でいいだろ」
「そうよ、そうよ。今同じパーティを組んでる私たちに権利があるわ」
「ついでとはなんだついでとは。聞き捨てならないな」
「なんだよ」
「なによ」
「ちくしょー!頭にきた表に出ろ!このヤロー!」
「いいだろう!相手になってやろうじゃねーか!」

(おいおい、今店に入ったばっかりだろうが・・・まったく)

この様子を見ながら他のパーティメンバーが『カムイなんとかしろ』といった目で見てくる。
カムイは、その視線を感じながら人差し指で自分を指し『俺が?』とポーズをとると、ネイジ、ルイサ、アゼナイジが頷く。

(はぁ~まったく)

「はいはい、仲がいいのは判りましたから、公平にジャンケンにして下さい」

3人が、カムイが呆れているのが判り、バツが悪そうに言い争いを止める。

「カ、カムイがそう言うなら」
「し、仕方がないな」
「そ、そうね」

そしてジャンケンの結果、両側にラウラとアルベルティーナ、正面にジュリアナという位置取りになった。

注文も終りやっと昼食が食べれると思ったら、3人が3人とも『これが美味しいんだ一口どうだ?』『それよりもこっちのほうが美味しいのよ』とか言って自分が注文した料理を進めてくる。
最後には、他の2人が頼んだ料理にケチを浸け始める。
流石に、これにはカムイがキレた。

「もう、いい加減にしてください!料理を勧めるのはまだしも、料理にケチを付けるとはなにごとですか!店からすると営業妨害も甚だしいですよ!」

カムイの言葉に、自分が何を言ってたのか気が付いたのか、3人とも店に謝罪しシュンとなる。
その姿を見て、ネイジ、ルイサ、アゼナイジが『ククククッ!』と笑いを必死に堪えていた。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

9階層目に降りる前に、パーティメンバーのレベルを確認してみた。

 ネイジ      Lv33→L34
 ジュリアナ    Lv35→L36
 ルイサ      Lv30→L32
 アゼナイジ    Lv30→L32
 アルベルティーナ Lv32→L34

皆、順調にLvが上がっているようだ。

9~10層目は、4mはあろうかという巨人族のトロル×2だった。

======================================
 名前:トロル
 種族:魔物/ヒューマノイド

 Lv:34
======================================

巨体を揺すり巨大な棍棒を持って迫ってくる姿は圧巻で、1撃でも喰らえば大ダメージは間違いない。
ただ、いかんせん巨体なだけに動きが緩慢で、油断さえしなければネイジも攻撃を避けながらタゲを維持していた。
結局、今のパーティでは的にしかならず無傷で11階層を目指すことになる。
また、9~10階層の戦闘で、カムイのレベルが上がった。

<<おめでとうございます。レベルアップしました♪>>
<<ボーナスポイントを振り分けてください。>>

(ようやく上がったか。最下層までにもう1つ2つ上がるといいんだが・・・)


11~12階層目はグリルス×2だ。
グリルスは、腹に虎の顔、背中に角付きの雄鹿の顔が付いている。
このため、命令系統が3つあるためか、羽の制御がうまくできず飛ぶことができない怪鳥だ。

======================================
 名前:グリルス
 種族:魔物/魔法生物

 Lv:34
======================================

「鷲?飛ばれると厄介だな」

ジュリアナがそんな言葉を漏らす。
いくら狭いダンジョンと言えど、飛ばれて機動力を活かされると厄介だと思ったのだろう。

「グリルスは、飛ばないというか飛べませんよ」
「そうなのか?」
「えぇ、その変わり、鷲の嘴、爪、虎の牙、雄鹿の角と攻撃が多彩なため、油断はできませんけど」
「飛べないと判っただけでも十分さ」

もうこの頃になると、ターゲットとなる1匹を除きルイサとアゼナイジが足止めをするというパターンが定着してきた。
そのため、常に1匹だけを相手にするという構図が出来上がり戦闘も楽になっていた。

ところが、戦闘が楽になったことで油断なのかそれとも慢心があったのか、次の階層で事故が発生する。


13~14階層はバシリスク×2だった。
バシリスクは、蛇の王とも呼ばれており猛毒の霧を吐き、目線を合わせただけでも毒に冒される厄介な魔物だ。
しかも、腕と足には鋭い爪と尻尾にも毒の針が伸びていた。

カムイの記憶では30cmほどの大きさだと何かの書物に書いてあったと思ったが、この階層にいるバシリスクは2mを超えていた。

======================================
 名前:バシリスク
 種族:魔物/ビースト

 Lv:36
======================================

「バシリスクは、目を合わせただけで毒にかかりますから、狙いをつける場合でも目は決して合わさないように。あと、毒を吐く前に予備動作があります。頭を後に倒してタメを作ってから吐きますから見逃さないようにして下さい」

カムイが注意事項を説明し、戦闘開始になったのだがここで事故が起きた。

タンカーであるネイジは、常に魔物に近い位置にいるため、バシリスクの予備動作を見るには上を見るしかない。
その時、バシリスクと目があってしまったことで毒に冒されてしまう。

「・・・・毒・・・・」

毒に冒されたネイジを解毒しようとアルベルティーナがキュアポイズン(解毒)Lv3を試みるが、毒のほうがLv5と高く解毒できない。

「ダメ!毒のほうがLvが高くて解毒できないわ!」

まずかったのはその後だ。
アルベルティーナが、ネイジの体力の減り具合から焦ってヒールを連続してかけてしまった。
そのため、ネイジが維持していたタゲがアルベルティーナに飛んでしまう。
バシリスクがアルベルティーナに迫り腕の爪を振り下ろそうとするが、アルベルティーナは突然のタゲ飛びに対応できず動けないでいる。
誰もがバシリスクの攻撃がアルベルティーナを傷つけると思った瞬間、いつ移動したのかカムイがアルベルティーナの前に立ち塞がりミスリルダガーで振り下ろそうとした腕を斬り飛ばす。
そしてローキックを放ち転倒したところで頭を右足で踏みつけ固定した後、左足で思い切り胴体を蹴り飛ばす。
その勢いはバシリスクの首では維持できず、首から下が引きちぎられ胴体だけが壁に激突し転がる。
その間にネイジに治療を施す。

キュアポイズン(解毒)、リジェネ)

カムイのキュアポイズン(解毒)はLv MAXであり、あらゆる毒を治療できる。
ネイジの体力は見る見るうちに回復していく。

この場を一旦落ち着かせるために、もう1匹もカムイが対応に向かう。
その際、ジュリアナとすれ違いさまに『アルベルティーナさんを頼みます』と声をかける。

もう1匹は、ルイサとアゼナイジが距離をとりながらバシリスクの体力を削っているところだった。

カムイも弓を取り出し、バシリスクの頭部に狙いを定める。

弓強化スキルであるアキュラショット、クリティカルチャンス、クリティカルパワーを発動する。

(アキュラショット、クリティカルチャンス、クリティカルパワー)
(パワーショット)

残り体力も少なかったのだろう。
放たれた矢はバシリスクの頭部を粉砕した。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

「アルベルティーナさん、気分はどうですか?」
「ありがとう。少しは落ち着いたわ」
「すいません。俺がキュアポイズン持ちであることを教えていれば、あんなことにはならなかったはずなのに・・・」
「いいさ。自分の持ってるスキルを他人に知られたくないのは、皆同じさ」

他のメンバーもジュリアナの言葉に頷く。

「で、これからどうする?まだ早いが今日はここまでにするか?」
「私はまだいけるわ」

アルベルティーナは、自分のことを気遣ってジュリアナがそう言っていることに気が付いている。
ジュリアナは、カムイを見る。
目が『どうする?』と訴えかけている。

(俺に縋られてもなぁ・・・パーティリーダーはジュリアナさんなんだけど・・・)

「アルベルティーナさんは、自分のために進行を遅らせることに抵抗を感じてるんですよね?」

カムイの言葉に頷くアルベルティーナ。
恐らく、ここの誰もが同じ立場であれば皆そう言うだろう。

「ならば、ちょっと運頼りになりますがこうしてはどうでしょう」

カムイが戦術を説明する。

・1匹はこれまで通りネイジがタゲを固定し、もう1匹はアゼナイジだけで足止めする。
・ネイジが受け持ったバシリスクが毒を吐く予備動作に入ったら声をかけるので、ネイジはシールドスタン、ルイサがスタンショットでスタン(麻痺)される。
・運良くスタン(麻痺)にかかれば、そのまま倒してしまう。
・運悪くスタン(麻痺)にかからなければ、ネイジには悪いが毒を受けてもらう。
・もし、毒に掛かればすぐに知らせ、カムイに治療してもらう。

「シールドスタン自体、元々スタンの発生率は高めなので、タイミングさえ間違わなければこれで行けるとおもうんですが・・・。それに今後のことを考えればこのやり方であれば、仮に俺がいなくても皆だけで対応できるようになるはずです」
「皆はどうだ?」

他に案が無いか確認するジュリアナ。

「無ければ、カムイの案で行こう」


最初こそ、なかなかスタン(麻痺)にかからなかったり、タイミングがズレたりと上手く行かなかったが、数をこなすにつれタイミングも掴めて来てスタン(麻痺)にかかる確率も上がっていった。

「シールドスタンは頻繁に使うと思いますので、常に使用してLvを上げておくといいですよ」
「・・・判った・・・」

こうして、14階層までクリアする。


15~16階層はオーグル×2だった。
9~10階層目に出てきたトロルも大きかったが、そのトロルを更に2まわりほど大きくした感じだ。

======================================
 名前:オーグル
 種族:魔物/ヒューマノイド

 Lv:36
======================================

ただ、バシリスクのような特殊な攻撃がある訳ではなく、トロルと同様力任せに棍棒を振り回すだけの魔物では、余程Lv差があるか油断がない限りはこのパーティを脅かすことはなかった。

今日は、この16階層目をクリアした時点で終了となった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

カムイと分かれたアマゾーンの面々は、夕飯を馴染みの店で囲んでいた。

「しかし、カムイは不思議だニャ」
「ほんと。あの歳でどうやってスキルとか身につけたのかしら」
「盗賊なのに持ってることでさえ不思議なのに、本職よりキュアポイズンやリジェネのLvが高いなんて自信なくすわぁ」
「しかも物知りだしニャ」
「本人は王都の図書館で調べたのを記憶しているだけだとか言ってたけど・・・」
「まだ、戦闘でも本気は全然出してないようだしな」
「さすがに、アルベルティーナのときは本気だしてようだったけどね」
「いきなりバシリスクの胴体が飛んできたときは驚いたニャ!」
「・・・・でも威張らない・・・・」
「そうね。偉ぶったところがないし、本当にパーティに欲しくなっちゃうわね」
「だが、今のままだとカムイの足手まといにしかならんけどな」
「「「「・・・・・」」」」
「まぁいいさ。まずは、ダンジョン攻略に集中だな」

カムイとの実力差を痛感しながらも、目前の目標に目を向けるメンバーだった。
タンカーのシールドバッシュや、弓のスタンショットは、実際のMMORPGでも結構頻繁に使いますよね。
敵がピヨった(気絶)し、☆が飛ぶと心のかなかで『ヨシッ!』って思いません?

次節もノウェム(第9)ダンジョンの攻略です。
いよいよ佳境に入っていきます。


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