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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第2章 冒険者 黎明編

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第17節 Dランクレイド ティーラーク 中編

俺、捻くれてるのだろうか・・・。
毎度の事ながら、書いてくウチに『すんなりレイド終わらせるのもなぁ~』って思ってる間に一悶着入れちゃいました。
そのため、ティーラークの討伐編は3編構成になっちゃいました・・・。

毎度のことで申し訳ありません。
さて、カムイは明日に迫ったDランクレイド、ティーラークの討伐に向けてスキルの強化を行う。

まず、ルーキーダンジョンの成果でDグレードのククリを2本手に入れた。
そのためまず双剣の武具マスタリを取得する。
双剣マスタリを持っていなくても、両手に武器を持つことは可能だ。
その場合の攻撃力は、武器を2本持っているだけなので当然、
  (攻撃力・魔法力(右手武器)攻撃力・魔法力(左手武器)
でしかない。
しかし、双剣マスタリを持っている場合は、攻撃力に大幅に補正が付く。
  (攻撃力・魔法力(右手武器)攻撃力・魔法力(左手武器))*双剣補正(1.5倍固定)Lv補正(Lv毎2%)
以前、エバンスにも双剣を薦めたが、大幅に攻撃力が向上することが判っていたための助言だった。
ただし、双剣マスタリの恩恵があるのは片手武器のみで、盾が持てなくなる分防御力が落ちてしまう。
そのため、実際に双剣をメインにしている冒険者には、まだ会った事はなかった。

それ以外では、万が一を考え以下のスキルを取得し、残りはステータスに割り振った。

======================================
[双剣 Lv5]:スキルLv毎に攻撃力に2%の補正 (Lv5×2P)

[攻撃力向上 MAX]:スキルLv毎に攻撃力に2%の補正 (Lv20×1P)
[防御力向上 MAX]:スキルLv毎に防御力に2%の補正 (Lv20×1P)
[魔法抵抗力向上 MAX]:スキルLv毎に魔法抵抗力に2%の補正 (Lv20×1P)
[命中率向上 MAX]:スキルLv毎に命中率に2%の補正 (Lv20×1P)
[クリティカル率向上 MAX]:スキルLv毎にクリティカル率に2%の補正 (Lv20×1P)

[レジスト ファイア MAX] (Lv10×1P)
[レジスト ダーク MAX] (Lv10×1P)

[ホーリーアロー MAX] (Lv10×1P)
[ホーリーレイン MAX] (Lv20×2P)

[リジェネ MAX] (Lv10×1P)
======================================

あとは装備品だが、全てドロップ品で統一感がなく見た目が悪い。
それでも一番防御力が高いものに変更する。

======================================
 攻撃力:519(280)
 防御力:363(194)
 魔法力:472(227)
 命中率:652(186)
 回避率:591(169)
 クリティカル率:655(187)
 攻撃速度:748(214)
 詠唱速度:364(0)
 魔法抵抗力:370(125)
  ()は装備、スキル補正値

UP主武器:ククリ(D) 攻撃力:56 魔法力:39
UP副武器:ククリ(D) 攻撃力:56 魔法力:39

 頭:未装備
 胴:ウッドプレート(N) 防御力:47
 脚:ウッドゲートル(N) 防御力:29
 手:ガントレット(D) 防御力:24 魔法抵抗力:12
 足:パワー ブーツ(D) 防御力:27 魔法抵抗力:15

 首:未装備
 耳:未装備
 指:未装備
======================================

(なんか見た目がやっぱイマイチだなぁ。レイドが終ったら装備品を新調することも考えよう)

あとは、ポーション系の製作をして明日に備えることにした。

ちなみに、先日のダンジョンで取得した素材の代金を受け取りに行ったら、金貨73枚+銀貨450枚だった。
帰り際に、ワッハーブから暫くは毒袋は持ってきても安値でしか引き取らないと言われた。

「お前のせいで値崩れしたんだから恨むなよ」

と言われ、近くにいた冒険者たちから冷たい視線を受け、苦笑いするしかなかった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

翌日、ギルドに行くとカレリーナがレイド参加の受付をやっていた。

「おはようございます」
「おはようカムイくん。もちろんレイド討伐参加するんでしょ?」
「えぇ」
「パーティはどうする?枠があいてるパーティを紹介することもできるけど・・・」
「とりあえず、ソロでお願いします」

通常のダンジョンならいざ知らず、初めて組むパーティがレイドではいくら金を積まれても願い下げだ。
MMORPGでの経験上から、絶対録でもない事態が発生する。
それに、隠蔽でかくしているとはいえ、自分が取得しているスキルを他人に知られる可能性がある。
ソロで討伐したかった最たる理由でもあったし、ソロであればなにかあっても誤魔化しが利く。
戦闘が始まればそんな余裕はなくなるかもしれないが、それでも念には念を入れておくに越したことはない。

昨日の時点で5パーティ40人ということだったが、最終的には8パーティ60人となった。
ここ15年、ヴューベル近郊でレイドの出現がなかったことから、レイド討伐初参加というメンバーばかりだった。
そのため、経験者であるギルバードとブリケンが注意事項を話しをしているのだが、2人もティーラークは初めてだったらしく、急いで過去の記録をひっくり返して内容をまとめたようだ。

過去の記録では『金貨300~500枚+複数の装備品』のドロップがあったと話が出たときには歓声が上がった。
今回はギルト指定依頼クエストとすることでクエスト報酬一人頭金貨3枚に、ドロップしたお金、装備品についてはギルドが買い取り、後日均等分配することに決まっていた。

あとは、役割を決めて・・・と思ったら出発の合図が掛かる。

「では、出発!着いても直ぐに中には入らないように。そこでいったん再集合をする」

嫌な感じがしてギルバードに聞いてみる。

「各パーティの役割は現地で決めるんですよね?」
「各パーティの役割?タンカー(盾職)は敵を引き付け、アタッカー(物理攻撃職)メイジ(魔法攻撃職)は攻撃し、ヒーラー(回復職)は癒すだけじゃが、それ以外になにがある?」
「え・・・」

二の次の言葉が出なかった。

「ひょっとして、他のレイドもそのやり方でやってるんですか?」
「そうじゃ、そのための職でもあるんじゃから当然じゃろうが」

なぜか、カムイが変なことをいっているように思われてしまった。

(始めてレイド挑戦するような連中と力押し?一抹の不安どころか、祭りの予感しかしないんだけど・・・)

そういえば、自分たちもMMORPGを始めて最初のレイドに挑戦したときも『とりあえずやってみるか?』的なノリで死に戻りしていた事を思い出していた。
ただ、あれはゲームで死に戻りというシステムがあったからで、今回はそういう訳にはいかない。

(全力を出さずに上手くいくならそれでいいと思ってたけど、いざとなったら全力で対応することを考えないとダメかも・・・・)

そう思いながらパーティの後をついていくカムイだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

「各パーティ遅れはないな?」
「「「おう」」」
「「「はい」」」

ギルバードの問いかけに、全員が答える。
士気としてはマズマズのようだ。

「ます、ワシとブリケンの先導で全員で6階に移動し、レイド部屋まで行軍する。で、今回のように遅れがないか確認したあと、レイド部屋に突入する。では、出発!」

その合図とともに次々をパーティがマジックサークルに乗り消えていく。

「カムイは、悪いが殿を頼む」
「判りました」

全員が、移動したのを確認して最後にマジックサークルに乗る。

ギルバード、ブリケンを先頭に60人の団体がダンジョンを行軍する。
堪ったもんじゃないのは、6階層の魔物ダンジョンスパイダーだ。
先頭集団に倒されたあと、剥ぎ取りもさないまま60人に踏み潰されて元の陰も形もなっていく。

10分もしないうちに目的に着いたのだが、カムイは6階に降りた時点で異変に気づいていた。
それを告げるべく、ギルバードのところに行く。
ギルバードは、カムイが自分のところに来たことで遅れはなかったと判断して全員に声を掛ける。

「5分だけ休憩するその間にもう一度装備を整えておくように!」
「ギルさん、ブリケンさん、ちょっといいですか」
「なんじゃカムイ」
「どうした?」

隅に連れられ小声で話す。

「既にレイドと戦闘をしているパーティがいます」
「「なんじゃと(だと)」」
「シッ!!」

声が大きいと口に指を当てる。

「ちゃんと、あの後直ぐに立ち入り制限は出したんですよね?」
「確かに出した。」
「となると確信犯ですか・・・。この場合どうなるんですか?」
「レイド討伐時には暗黙のルールがあって、先に戦闘に入っているパーティに優先権があるんじゃ。後からきたパーティは前のパーティが全滅するか、放棄をしない限り手が出せん」
「ということは、今のパーティが終るのを待つしかない訳ですか。恐らくですが、4人ほど既に戦闘不能状態のようなので、全滅するのにそう掛からないとは思いますが・・・」

それとは別に、ここに集まってからさらにもう1つ気になることができていた。

「もう1つ聞いていいですか?戦闘中にレイドパーティ組んだり外したりできますか?」
「通常パーティもそうじゃが、戦闘中は組むことも外すこともできないが、それがどうしたか?」
「念のための確認です」

ギルバードとブリケンは、カムイの目線の先を見る。
そこには、30人程度の新たなパーティ集団が6階層目に降りてきていた。
彼らもレイド討伐にきたのかと思い、ギルバードが声を賭ける。

「今順番待ち中じゃぞ」

とギルバードが答えると、代表らしき人物が対応に答える。

「えぇ、見れば判ります。でも私たちは中で先行しているレイドパーティの一員なんですよ。ですから通してもらえませんか?」

後から現れた連中は、既に中で戦闘しているパーティと同じレイドパーティだと言ってきた。
もし、本当であれば大人しく通すのが本来であるが、ギルバードはの経験からくる勘では怪しいという警鐘が頭の中に鳴り響く。
「本当にそうなら通しても構わんが、そうなるとギルドが出した立ち入り規制の禁を犯したパーティの一員ということになるがいいのかの?」
「えっと失礼ですが、あなたは?」
「わしか?ヴューベルのギルド長をやっとるギルバードじゃ」
「副ギルド長のブリケンだ」

(なぜ、ここにギルド長と副ギルド長が?しかし、ここまで来ては後には引けないですし)

「私は、クラン(氏族)黄金の獅子のタウフィークといいます。禁を犯したことへの罰は甘んじて受けます。ただ、ギルド長、副ギルド長をやってるのであれば、レイド時の暗黙のルールはご存知ですよね」
「じゃからこうして待っとる訳じゃ」
「では、通して頂いても?」
「そうしたいのは山々なんじゃが、そうはいかんのぅ」
「なぜです?」
「そもそも中のパーティとお前さん方が同じレイドパーティである証拠がない」
「それは・・・信じてもらうしかありませんが・・・」
「それでは、ここにいる者全員が納得しまい」
「ではどうすればよろしいのでしょう?」
「そこでじゃ、カムイ、カムイはおるか!」
「そんな大きな声を出さなくても聞こえていますよ」

そう言って、2人の前にでる。

「この男はカムイという」
「カムイです。よろしく」
「あなたが噂の・・・で、そのカムイさんがなにか?」
「カムイは、ソロで討伐したいといって聞かない偏屈男でな。我々が失敗したら討伐する順番で付いてきており、今どこのパーティにも属しておらん」
既に、カムイはレイドパーティから外されている。

(あれだけ反対しておいてよく言うよまったく。ま、ここは口裏を合わせるけど)

ギルバードがそういうと、タウフィークの顔色が変わる。
ギルバードがなにを言わんとしていることが判ったためだ。

「このカムイをそちらのレイドパーティに参加させてみて欲しい。もし、入れないようであれば中のパーティと組んでいるからだと認めようじゃないか」
「そ、それは・・・」

タウフィークが言いよどんでいる間にカムイの鋭い声が飛ぶ。
グループの後ろで、ここから離れようとするメンバーが見えたためだ。

「全員動くな!特に黄金の獅子は。抜け出して蜘蛛狩りしてる間にパーティに入れようなんて姑息なことはなしですよ。後ろの方々は見張っててください。」
「わかった~」
「まかせとけ」
「で、こっちはいつでも誘って頂いて構わないですよ」

さっきのカムイの言動を思い出しながらギルバードとブリケンは唸る。

(カムイのヤツそこまで考えてのさっきの言動か!)

実際には、中のパーティとはレイドパーティを組んでいないのだろう。
この場をどう対処すべきか頭をフル回転させているのか、パーティ内でのどうすべきかを議論しているのか判らなかったがタウフィークに焦りの色が見える。
が、暫くして観念したのかそれとも別のいい案がパーティ内で出たのかは判らないが、タウフィークがギルバードに提案を持ちかけてきた。

「確かに、中のパーティは斥候で、相手をしている間に自分たち本体が入って討伐する予定でした。」
「ほう、自分たちの過ちを認めるのか」
「はい。その上でお願いがあります。立ち入り規制の禁を犯したことやレイドの暗黙のルールを破ろうとしたことに関する種罰については甘んじて受けます。そのかわり中の仲間の救出をさせて頂きたい」

そう言って頭を下げる。

(ほう・・・そうきたか・・・)

実際に、これはギルバードとブリケンに取って一番返答に悩む選択だ。
一応、中のパーティは禁を犯したとえ冒険者だ。冒険者を見殺しにしたとあってはギルド長の立場的に問題がある。
かといって、タウフィークたちを中に入れると、『身を守るため』といって恐らくそのままレイド討伐を始めるだろうことは明白だった。
どっちを選択しても、自分たちが得るものがない故に悩む。
迷っているうちに、部屋の中の状況は悪くなっていく。

「とても容認できる話ではないですね」

はっきり拒否の態度を示したのはカムイだった。

「何故だね?君は中の仲間を見殺しにしろと言いたいのか!」

タウフィークが顔を真っ赤にしてカムイに抗議してくる。
カムイは、そんなタウフィークに向かって言い放つ。

「本当にそう思っているのかもしれませんが、あなたたちが黄金の獅子というだけでまず信用できない。それだけのことをこれまでしてきているでしょう?」

心当たりがありすぎるだろう?と指摘する。

「さらに中に入ったら『身を守るため』とでも言ってレイド戦を始めるんでしょうね。しかもそのあと自分たちが先だったと、割り込みに関して知らぬ存ぜぬを決め込む。良くある話です」

これまで自分たちが行ってきた行為を顧みてみろと暗に問うカムイ。
それくらいのことは平気でこれまでもやって来ていると、他の冒険者たちから悪い話は数え切れないくらい聞いていた。

「それに、冒険者の命は冒険者自信で守るこれが大原則のはずです。それを誰が考えたか知らないが、こんな口自慢の仕事下手が考えたような愚かな作戦に乗るほうもどうかしていますね。先行で入ったパーティはお気の毒です」

カムイは、先ほどタウフィークが言った『あとから本体が入って退治するつもりだった』と言った作戦を愚作と切り捨てる。
タウフィークたちは言葉もなく立ちすくんでいる。
そんなところに、ギルバードが小声で聞いてくる。

「カムイ・・・」
「なんですかこれからいいとこなのに」
「口自慢の仕事下手ってどういうことじゃ?」
「口だけは達者だが、仕事がさっぱりできない者のたとえですよ」
「なるほどな。勉強になった・・・。さっ続けて続けて」

(何が続けてだ!もう、口を挟むなジジイ!)

「それに誰も中の仲間を助けないとは言ってませんよ。ギルさん、準備ができたら、レイド討伐のついで(・・・)に中の人助けてあげて下さい。必要なら俺も手伝いますから。それでいいですよね、タウフィークさん?」

そうやってギルバードとブリケンにニヤリと笑う。
ここにきてギルバード、ブリケン、タウフィークはカムイの意図に気付く。

「・・・・それで結構だ」

タウフィークは、カムイの案に頷くしかなかった。

そうと決まれば、ギルバードはさっそく再度気合を入れるために声を掛ける。

「よし!待たせたな諸君。話は聞いていた通りだ。これからレイド討伐に入る。準備はいいか」
「「「「「おう!!」」」」
「既に負傷している人は俺が運びます」
「頼む」
「では、突撃~~~~~」
「「「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉ」」」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

カムイは、突入前に再度ギルバードのレイドパーティに入っていた。

それでもまずは前パーティの負傷者の救助だ。
自力で動けるものには外に仲間が待っているからと入り口に向かうようにいい、既に動けない者を入り口の外まで運んで行く。
8人中5人が重症だったが、4人は黄金の獅子のメンバーで対応出来たようだ。
ただ、ヒーラー(回復職)の1人が危険な状態だった。
息も荒いし、顔色も悪い。

「誰か高Lvのヒーラー(回復職)はいないのか?」

誰からの返事もない。

「チッ!よれでよくレイド挑戦なんてさせやがるな!胸糞が悪くなる」

このまま放っておくこともできず、仕方なく治療することにする。
幸い、以前ナタリーを直したときの清水、高純度のアルコールはまだ残っている。

「今から治療する!男どもは向こうに行ってろ!女性陣は周りをローブで隠して!時間との勝負なんだから急げ!」
「た、助かるの?」
「判らん!ギリギリだ。この子の気力次第だな」

そういうと、女性陣がバタバタと準備を進める中。カムイはローブとアンダーシャツをナイフで胸の前からバッサリと切り、思い切り両側に肌蹴る。
この行為に誰も文句を言わない。
なにせそこに現れたのは左肩から右脇腹に向けて袈裟懸けに鋭利な刃物のようなもので裂かれた傷だった。
心臓の位置からは離れてはいたが、両乳房の間を斜めにパックリと傷口が開いていた。

「なにを手伝ったらいい?」

その中から1人の女性が手伝いを申し出てくる。

「助かる。えっと・・・」
「モニカよ」
「モニカ、この子が激痛で舌を噛まないように無理矢理にでも口に何か噛ませて。清潔なものがいいがこの際何でもいい」
「判った」

その間、カムイは、女性に声を掛ける。

「おい、しっかりしろ。俺の声が聞こえるか!」

意識が朦朧として、聞こえているのかいないのか判断がつかない。

(急がないとヤバイな・・・)

「痛みで暴れるかもしれないので何人でもいい、押さえててくれ」

そう言って、清水で傷口をあらっていく。
そして、高純度のアルコールを口に含み、2度、3度と傷口に吹き掛ける。

「ぐうぅぅうぅぅ~~~~~」

痛みからか、もの凄い力で身体をよじろうとするのを4人で押さえつける。

(間に合ってくれよ~ ハイヒール)

何度かハイヒールを掛ける。
段々と傷口は塞がり、4回目のハイヒールでようやく綺麗に傷跡が消えた。

「ふぅ~」

ようやく緊張の糸を解く。

「どうなの」
「出来ることはしました。恐らくは大丈夫だと思います。だた・・・・」

そう言って、正直に懸念事項を伝える。

「問題は時間が経ち過ぎていて、出血多量とか、傷口からバイ菌が混入して破傷風にでもなってたりして助からないケースもあるので油断は禁物です。あくまでハイヒールは、体力の回復と傷口を塞ぐ効果でしかありませんから」

出血多量とかバイ菌、破傷風とか聞いたこともない言葉に?のはずだが、医療用語なのだろうと思ったのか、誰からも疑問は投げかけられなかった。
そういいながらも、顔色はさっきよりは随分マシになってきたように見える。

「きょう1日はこのまま動かさずに絶対安静にさせて下さい。まぁ、あとは本人の気力しだいです。1日何事もなく過ぎるようであれば1週間程度安静にしていればもとのように動けると思いますよ。それと緊急時とはいえ、随分と偉そうな態度を取って申し訳ありませんでした」

怒鳴ったりしたことを謝罪するカムイ。

「それとモニカさんでしたっけ?手伝って頂いてありがとうございました」
「いや、こちらこそ。妹の命を救ってくれたんだ、礼をいうのはこっちのほうさ」

(そっか、妹さんだったのか、だから率先して手伝ってくれたんだ)

「じゃ俺はあっちのほうの様子も見に行かないといけないのでまた」

そうやって、レイド部屋のほうを背中越しに指で示す。

「あ・・・」
「なにか?」
「いや、本当にありがとう・・・」

カムイはレイド部屋に向かいながら軽く手だけ上げて、そのままレイド部屋に消えていった。
以前、王都で揉めたクラン黄金の獅子が絡んできました。
不正行為でレイド討伐しようとして、ギルバードとカムイにやり込められてしまっちゃいます。
今後もなにかと黄金の獅子との間で、因縁めいたことが起こる予定です。

次節は、いよいよというか間違いなくレイド:ティーラークとの戦闘シーンです。


お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。


ステータス情報
======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:鑑定士
 状態:健康

UPLv:24 ↑5

UP体力:1225 ↑250
UP魔力:1127 ↑115

UP筋力:47 ↑10
UP持久力:49 ↑10
UP器用:56 ↑5
UP俊敏:62 ↑5
UP知力:49 ↑5
UP運:79 ↑5

 ボーナスポイント:0


---【Passive Skill】---
【武具属性】
 [短剣 Lv10]
 [片手剣 Lv1]
 [弓 Lv1]
NW[双剣 Lv5] ↑5
 [軽装備 Lv10]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 MAX]
NW[攻撃力向上 MAX]
NW[防御力向上 MAX]
NW[魔法抵抗力向上 MAX]
NW[命中率向上 MAX]
NW[クリティカル率向上 MAX]
 [探索 MAX]

【防御魔法】
UP[レジストファイア MAX] ↑10
 [レジストコールド Lv10]
 [レジストウインド Lv10]
 [レジストサンダー Lv10]
 [レジストロック Lv10]
 [レジストホーリー Lv10]
UP[レジストダーク MAX] ↑10

【状態異常魔法】
 [異常状態抵抗 MAX]

【生産】
 [鍛冶 Lv10]
 [木工 Lv10]
 [板金 Lv5]
 [彫金 Lv5]
 [革細工 Lv10]
 [錬金術 MAX]
 [採掘 MAX]
 [園芸 MAX]


---【Active Skill】---
【戦闘スキル】
(短剣)
 [アンロック MAX]
(弓)
 [パワーショット Lv1]
 [ロングショット Lv1]

【戦闘補助】
 [隠形 MAX]

【攻撃魔法】
(低位単体)
 [フレイム MAX]
 [コールド Lv10]
 [ウインド Lv10]
 [サンダー Lv10]
 [サンドショット Lv10]
UP[ホーリーアロー MAX] ↑10
 [ダークアロー Lv10]
(中位単体)
NW[ホーリーアロー MAN] ↑20
(低位範囲)
 [ボルケーノ Lv10]
 [コールドゲイル Lv10]
 [トルネイド Lv10]
 [プラズマ Lv10]
 [サンドストーム Lv10]
 [ホーリークロス Lv10]
 [ダークミスト Lv10]

【防御魔法】
 [ファイアウォール MAX]

【回復魔法】
 [ヒール MAX]
 [ハイヒール MAX]
 [キュアポイズン Lv5]
UP[リジェネ MAX] ↑10
 [リザレクション Lv3]

【移動魔法】
 [ファストウォーク MAX]
 [リターン(3/3) Lv1]
 [エスケイプ MAX]

【生産】
 [鑑定 MAX]
 [隠蔽 MAX]
======================================

======================================
UP攻撃力:519(280)
UP防御力:363(194)
UP魔法力:472(227)
UP命中率:652(186)
UP回避率:591(169)
UPクリティカル率:655(187)
UP攻撃速度:748(214)
UP詠唱速度:364(0)
UP魔法抵抗力:370(125)
  ()は装備、スキル補正値

UP主武器:ククリ(D) 攻撃力:56 魔法力:39
UP副武器:ククリ(D) 攻撃力:56 魔法力:39

 頭:未装備
 胴:ウッドプレート(N) 防御力:47
 脚:ウッドゲートル(N) 防御力:29
 手:ガントレット(D) 防御力:24 魔法抵抗力:12
 足:パワー ブーツ(D) 防御力:27 魔法抵抗力:15

 首:未装備
 耳:未装備
 指:未装備
======================================

ギルドリング:八岐大蛇
======================================

 冒険者ランク:Eランク

 クエスト達成数:5

UP魔物討伐総数:525

 討伐レイド:0

UP踏破ダンジョン:1
UP 元始のダンジョン(6)

 踏破モニュメント:0

 踏破ラビリンス:0

 踏破タワー:0
======================================
+注意+
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