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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第1章 ルロワ村編

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第2節 危機一髪

利き腕の負傷により更新間隔が開いてしまいましたが、リハビリの許可が出たので少しずつですが更新して行きます。
「「いってきま~す」」
「気を付けるのよ。あまり森の奥まで行かないようにね」
「判ってるよ」
「は~い」

母らしき女性の注意に、元気よく返事をする兄妹。
兄の名はライ9歳、妹の名はアイナ7歳。

朝日が昇ってまだ間もない時間。
ライとアイナは、習慣になっている薬草や山菜、木の実を森に採取に行くところだった。

「行こう、アイナ」
「うん!」

ライは背負い篭(しょいかご)を背負うと、アイナに手を差し伸べる。
アイナも嬉しそうにその手を握り、二人はそのまま森に向かって行った。

豊穣の森。
村の南側に位置する広大な森林地帯。
首都から遠く辺境に位置するため、開墾の手が入っていない大自然。
そのお蔭か豊穣の森はその名前の如く薬草、山菜、木の実といった植物から、兎、鹿、時には熊といった獣から取れる肉や毛皮など村に多くの恵みを与えている。
極稀にだが魔物も出ることもあるが、そんなに強い魔物は出ないため、注意さえ怠っていなければ村の大人たちで十分対応できていた。

そんな環境でもあり、薬草、山菜、木の実は村からそう離れていないところで採取が出来ることから、普段から村の子供たちのお手伝いに一役買っていた。


ライとアイナはいつものように薬草の生えている場所や、木の実が成っている場所を回り採取していく。

「ライ兄、このシャンテ草まだ若いかなぁ?」
「どれ。・・・そうだな、それは次回の採取の時だな」

幾ら広大な森とは言え資源は無限ではない。
過度の資源採取は枯渇を引き起こし、自分達の生活を脅かす要因になる。
子供たちも、そのあたりは親からしっかりと教育されているようで、成長した薬草のみを採取していく。

「アイナ、あとはこの草苺を採取して終わろうか」

ライは、そうアイナに声を掛け自分も採取を行おうとしたが、あるモノが目に入り動きを止める。

「どうしたの?ライに「しっ!」」

その様子を見て不思議に思ったアイナの問い掛けを遮るように手でくちを塞ぎ、その場にしゃがみこみ、小声で見たものを伝える。

「ウィークウルフがいる」

それ聞いて、アイナの顔が一気に不安の表情になる。
アイナの背では見えないが、確かに15~20m程先をうろついている。
幸いなことに、風下だったためかウィークウルフはまだ二人には気が付いていない。

(とりあえず、ここを離れよう)

強張った顔でアイナも頷き、慎重に一歩、二歩とそこから後じさる。
このまま、何事もなく離れられそうと思ったそのとき、不意に背後から音が聞こえた。

ガサガサッ!

背負い篭(しょいかご)を背負っていることも忘れるくらい相当緊張していたのだろう、
その背負い篭(しょいかご)が、茂みをさわり音を出したのだった。

(しまった!)

さすがに、この音にはウィークウルフも気がつき『ガウォ!』と吠えゆっくりと近づいてくる。
ただ、ウィークウルフも背後からの突然の音に警戒を強め慎重なのだか、焦ったライがアイナの手を引きながら声を出してしまったのが不味かった。

「アイナ、逃げるぞ!」

そのため、所在がバレしかもそれが人間(獲物)であることが判ってしまった。
ウィークウルフは『ガウォ!』ともう一吠えすると、声のしたほうに走り出した。
当然、小さな子供が走る速さより、ウィークウルフのほうが速いため直ぐに追いつかれてしまう。

「寄るな!あっちいけ!」

ライはアイナを庇いながら、近くにあった枝を振り回してウィークウルフを牽制する。
ただ、魔物中でも最弱であるウィークウルフであっても、子供にとってどうにかなる相手ではない。
ライは『誰かアイナだけでも助けて!』と祈った。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

カムイは、最短距離で、黄色のマーカーを目指していた。
マップで様子を見る限りだと、まだ無事なようだ。

幸いにも俊敏を上げて走力強化していたこととファストウォークの効果もあってか、直ぐに現場まで到着することができた。

(どうやら間に合ったか)

木の陰から様子を伺う。

(子供二人か)

ウィークウルフは、こちらが風上にもかかわらず子供たちに注意を集中しているらしく気が付いていない。
当然、助ける気ではいるのだが、どうやって助けるかを考える。
フレイムで火達磨にする、ウインドで真っ二つにする、サンダーで黒こげにする。
どれも1撃でいけそうだが、攻撃が派手で結果が悲惨になりそうで子供たちのトラウマになりかねないと思ったからだ。

(さて、あまり考えてる猶予はなさそうだだし、()るか)

ガサッ!

カムイは、子供たちから注意を引くためにわざと勢い良く木陰から飛び出すと魔法を唱える。

「コールド!」

そう唱えると、大人の腕の太さくらいの氷柱状の円柱が出現し、ウィークウルフ目掛けて飛び出した。それと同時に子供たちのほうにダッシュする。
ウィークウルフもカムイの声に気がつき、声のしたほうに振り返るが、既に氷柱は目の前に迫っており避けることができず直撃する。

ガフ!

ただ、直撃だったにもかかわ威力が足らなかったのか、1撃では倒せずウィークウルフは反撃の態勢を取ろうとした。
カムイは、既に子供たちの前に立ちはだかったていたが、『マズったか!』と思い次の攻撃の構えをとるが、ウィークウルフが攻撃してくることはなかった。
魔法は失敗した訳ではなく、氷柱が刺さったあたりから徐々に氷の膜がウィークウルフを包み始め直ぐに身体全体を覆うように氷付けにしてしまった。そして、バランスが崩れ横倒しになったウィークウルフは、『ガシャン』と音を立てて粉々になってしまった。

「大丈夫か?」

カムイは、子供たちのほうに向直り声を掛けるが、まだ状況が良く判ってないのか子供たちからの反応がない。

「もう大丈夫だから、心配ないぞ」

もう一度声を掛けられ、そこでようやく助かったのだと実感したのか、ライはその場にヘナヘナと座り込んでしまった。その様子を見て、カムイは妹を一生懸命守ろうとしたライの頭をクシャクシャと撫でてやるのだった。
お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。


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 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:未設定
 状態:未設定

 Lv:2

 体力:98 魔力:64
 筋力:12 持久力:14 器用:12 俊敏:12 知力:8 運:12

 ボーナスポイント:0

【武具属性】
 [短剣 Lv1] [片手剣 Lv1] [軽装備 Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 Lv1] [異常状態抵抗 Lv1]

【攻撃魔法】
 [フレイム Lv1] [コールド Lv1] [ウインド Lv1]
 [サンダー Lv1]

【回復魔法】
 [ヒール Lv1] [キュアポイズン Lv1] [リジェネ Lv1]
 [リザレクション Lv1]

【移動魔法】
 [ファストウォーク Lv1] [リターン Lv1]

【生産】
 [鍛冶 Lv1] [錬金術 Lv1] [採掘 Lv1] [園芸 Lv1]
 [鑑定 Lv1]
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 攻撃力:18(3) 防御力:17(3) 魔法力:10(0)
 命中率:14(0) 回避率:15(0) クリティカル率:14(0)
 攻撃速度:14(0) 詠唱速度:11(0) 魔法抵抗力:12(0)

 主武器:初心者用ダガー(N) 攻撃力:3
 副武器:未装備

 頭:未装備
 胴:初心者用シャツ(N) 防御力:2
 脚:初心者用ズボン(N) 防御力:1
 手:未装備
 足:未装備

 首:未装備
 耳:未装備
 指:未装備
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