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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第2章 冒険者 黎明編

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第16節 Dランクレイド ティーラーク 前編

レイド発見の報告と、ソロ討伐の許可を貰いにきたカムイでしたが・・・・
その前にダンジョンでの成果を報酬に変える時点で目立っちゃいました。

※しかし、接続障害とは・・・
 今日の0時過ぎには投稿する予定だったんですが、こんな時間になっちゃいました。

カムイがヴューベルに戻った時には、昼を過ぎ日中になっていた。
6時間ほどルーキーダンジョンを周回していたことになる。

「どうりでお腹もすく筈だ」

カムイは、ギルドに行く前に牛歩亭で遅めの昼飯を食べることにする。

「今の時間なら空いてるだろう・・・」

牛歩亭は、朝のモーニング、夜のディナーも美味しいのだが、当然昼のランチも人気で時間帯によっては10~15分待つこともめずらしくなかった。
ただ、時間をズラして行くとお目当てのメニューが完売していることもあるが、カムイは並ぶのが嫌いだし、牛歩亭のメニューはどれも美味しいので気にならなかった。
いつもの〆のミックスジュースを飲んだ後、『ご馳走様』といってギルドに向かう。


ギルドには、すでに依頼を済ませたのか素材買取カウンターや、受付に依頼終了の報告をしているパーティも見受けられたが、カムイは列のないシータに声を掛ける。

「ギルさんいる?」

最近、カムイはギルド長であるギルバードをそう呼んでいる。
最初そう呼んだとき、カレリーナやシータ、他の冒険者に驚かれた。
ギルド長であるギルバードをそう呼ぶ冒険者など、このヴューベルには居なかったからだ。
本人曰く、

「ギルド長なんて堅苦しい呼び方はなんか本人のイメージと違うし、一番は名前が長くて呼びづらい!」

と言ったら本人が笑って、

「それで構わんぞ」

と言ってくれ、本人も嫌がってはいなさそうだったから、それからはずっとその呼び方をしている。
さすがに、他の冒険者は本人を前にしてそう呼ぶ勇気はないようだが。

「ギルド長は、まだ昼から戻ってないわよ」
「ずいぶん掛かる昼飯なんだな・・・」
「今日は、溜まってた書類の確認、決済を昼休みの時間もして貰いましたからね」

(昼休みもギルド長に仕事させる受付って、ギルドで一番偉いのはギルド長でなくて受付?・・・。俺も怒らせないようにしよう)

なんてことは思っても口には出せない。

「伝言があるなら伝えとくわよ」
「いえ、もう戻るんなら俺が探してたと伝えてもらえますか?」
「なんの用か判んないけど、いいわよ」
「スイマセン」

そう伝言をお願いして、ワッハーブのところに向かう。

「こんにちは。ワッハーブさん」
「おぅ、カムイか。ルーキーダンジョンに行ってたんだって?」

どうやら、俺がルーキーダンジョンに行ってたことは、カレリーナかシータから聞いてたようだ。

「素材の買取か?」
「えぇ、お願いできますか?」
「いいぞ」

そう言って、素材を乗せるトレーを用意する。

「えっと、できれはトレーの他にコンテナも複数個用意してもらえると・・・」

それを見てカムイが苦笑いしながら、コンテナも用意してもらうようお願いする。
討伐した魔物の討伐証明部位、素材は全て採取しているため、トレーだけでは置ききれないからだ。
ワッハーブ最初は冗談だと思ったが、どうもカムイの雰囲気は冗談ではないらしい。

「トレーとコンテナはどのくらい必要だ?」
「できれば種類毎に分けたほうが計算もし易いと思うので、トレー5~6個、コンテナは4~5個もあれば・・・」
「判った。ちょっと待ってろ」

一旦奥に引っ込んだワッハーブが、トレーと折りたたみ式のコンテナを用意して戻ってきた。

「準備はいいぞ」
「じゃ、順番に出して行きますね」

まずは、低階層の魔物の討伐証明部位と素材を出していく。
1~5階層は1周しかしてなく、2周目以降は素通りしたためトレーで十分だった。

グレムリン    :右耳 12個
オーク      :右耳 15個、牙 30本
ハンターウルフ  :右耳 15個、牙 30本、皮15枚
ファイターオーク :右耳 20個、牙 40本
トードジャイアント:舌  20個、毒袋20個

このくらいの数量でなぜコンテナが必要なのか不思議そうにしていたワッハーブも、6層目の魔物になってから目を見張ることになる。

ダンジョンスパイダー:牙 840個、毒袋 420個

結局、6層目を中心に周回をしたため、1周回あたり3匹セットが20グループを7周回分の数だ。最後7周目のときにDランクレイドを見つけたためにダンジョンを出たので、7回目のボス討伐を逃したことに気がついたのはダンジョンを出てからだった。

さすがに、ダンジョンスパイダーの討伐証明部位と素材を出し始めると周りが騒ぎ出す。

「カムイくん、あなた午前中ルーキーダンジョンに行ったんじゃないの?」
「そうですが?」
「シータ。カムイの言うとおり、全てルーキーダンジョンで出てくる魔物の部位だよ。しかもどれも採取したばかりの新鮮さだ」

そのやり取りに、一層周りがざわつき始める。
どう見ても、午前中だけで採取できる量には見えなかった。

全ての討伐証明部位と素材を出し終わると、ワッハーブが少し困った顔をする。

「カムイ、これだけの数をすぐに確認、計算するには時間が掛かる。すまんが、清算は明日の朝でもいいか?」

特にお金に困っている訳ではないため、問題ないと答えると『すまんな、助かる』といって、トレーとコンテナを奥に持って行った。


「なんだなんだ、この人だかりは。なんかあったのか」

人だかりの後ろから、ギルバードの声がする。
その輪の中にカムイがいることを見つけると、すぐに茶化してきた。

「また、カムイか。今度はなにをやらかした」
「失礼ですね。何あるとすぐ俺と決め付けるのはやめてもらえませんか?」
「違うのか?」
「「違いません!」」
「ほれみろ」
「う・・・」

カムイは反論できずに、カレリーナとシータを恨めしそうに見る。

「ところで、カムイくんギルド長に話があったんじゃないの?」

思い出したようにシータが話題を変える。

「あぁ、そうでした」
「実は、ルーキーダンジョンの6階層目に開かない扉がありますよね?」
「知ってるわ。ギルドでもここ15年以上開いたという記録がないから、開かずの扉なんて言われているわ」
「そうなんですか?」
「ちょっと待て!お前のその反応・・・もしかして!」
「えぇ、今なら開・・・ウゴウゴウゴ」

カムイが言い終わる前にギルバードが手で口を塞ぐ。

「ぷはぁ~、いきなりなにするんですかギルさん!」
「その話は、ここではまずい。ちょっと奥の部屋までこい。カレリーナはブリケンとサリヤを呼んでこい。急げ」
「は、はい」

どうやら、ギルバードはカムイが何を言おうとしたのか勘付いたようだ。
そう言われたカレリーナは急いで2人呼びに行く。
カムイは、ギルバードに言われた通り後をついて奥の部屋に入っていくのだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

しばらく奥の部屋で待っているとドアをノックする音がした。

「入れ」

言われて入ってきたのは、中年の冒険者風の男と、ギルド職員だろうか中年の女性だった。

「忙しいところ悪いな。2人はカムイのことは知ってるな」

二人とも無言で頷く。

「カムイは初めてだったか。紹介しとこう・・・」
「副ギルド長をやってるブリケンだ。」

見た目はギルバードより少し若めだろうが、白髪が目立つ。

「その白髪はギルさんのせいですか?」
「判るか?」

そう言って2人でニヤッとして握手を交わす。
後ろのほうで『いらん事は言わんでいい』とか言ってる声がするが、聞こえない振りをする。

「事務長をやってるサリヤですわ」
「カムイです」

こちらは、普通の挨拶をして握手をする。

「2人に来てもらったのは、今朝カムイがルーキーダンジョンの6階層目に行ったとき、開かずの扉が開いたそうだ。そうだなカムイ」
「えぇ」
「ま、まさか!ここ15年くらい出現してなかったはずですよね?」
「そのまさかさ」

それに反応したのはブリケンだった。
サリアはそれがどうかしたのかと言った反応だった。

「お前のことだから、扉の中見たんだろう?」
「えぇ、見ましたよ」
「何がいたか言ってみろ」
「Dランクレイドでしたよ。名前はたしかティーラークという名前でしたね」

その言葉にブリケン、サリアがなぜ自分たちが呼ばれたのか理解した。

「このまま放置しておくと、存在を知らないパーティが足を踏み入れる可能性がある。サリアは、ルーキーダンジョンいや元始のダンジョンの立ち入りを制限するよう手配してくれ。」
「判りましたわ」
「あのぅ・・・」
「ブリケンは、すぐに討伐隊の編成をしてくれ。集まらないようであればギルドからの特別クエストとして募集してもらって構わん」
「判りました」
「あのぅ・・・」
「何じゃ、うるさいのう。なにか言いたいことでもあるのか」
「そのレイド俺が単独で討伐してもいいですか?」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

「すまんが、年のせいか耳が遠くなったようだ。もう1回言ってくれるか」
「ティーラークを単独で討伐してもいいかと聞きました」

ブリケン、サリヤも聞き間違いかと思ったが、どうやら違いないようだ。
カムイは、本気で単独でレイドに挑戦させろと言っている。
ブリケンは、カムイという少年は他の冒険者とどこか違うということは聞いていたが、まさかレイドをソロで討伐させろという変わり者とは思っていなかった。

「君は実際にティーラークを見たのだろう?」
「えぇ見ました」
「それでも、単独で討伐できると思っているのかね?」
「それはやってみない事には判りませんとしかいいようがありませんが・・・」

実は、カムイとしては十分勝算があると思っている。
ティーラークのステータスを見たとき、体力は3万台だった。
現代のMMORPGとかでは、Lv30前後のレイドであれは8万~10万前後の体力が当たり前で、時間さえ掛ければ十分倒せる範囲だとおもっていた。
しかし、そのことを彼らに話したところでどうにもならない。

一方でギルバードもブリケンも長いこと冒険者をやっているが、Dランクでさえソロで討伐したという話はこれまで聞いたことがない。
実際に何度もレイド討伐に参加しているが、ソロで倒すどころかレイドパーティ(レイド討伐のために複数パーティ、場合によって10を超えるパーティを組むこともある)を組んでいてでさえも死人がでるほどの魔物である。

「ダメだダメだダメだ!お前が普通とは違うことは認めるが、ギルド長としてそんな危険なことを許可するわけにはイカン!」
「え~~~~。無断でやったら怒られるかと思って許可をもらいにきただけなんですが・・・。こういうのは、第一発見者に挑戦権があるんじゃないんですか」
「なんじゃその理屈は。ダメといったらダメだ!討伐隊への参加は認めるからそれで我慢しろ!いいな!判ったな!絶対勝手な行動はするなよ!これでなんかあったらギルドの責任問題になるからな!」

これでもかというくらいソロでの討伐を拒絶されてしまった。

「じゃ、ブリケン、サリヤ手配のほうを急いで頼む」
「「はい」」

2人は手配に向けて急いで部屋をあとにする。

「チェッ!こんなことならさっさと挑戦しときゃよかった」
「なんか言ったか?」
「なんでもないです」

さすがに、あれだけ釘を刺されたあとに、ソロで挑戦するわけにもいかず今回は大人しく討伐隊に参加することにしたカムイだった。

ちなみに、ブリケンが討伐隊を募集したところ、カムイを除き5パーティ40人が参加することになり、討伐決行は2日後の午前中に行うことに決定した。
一応、ソロでやらせるつもりでいたのですが、話の流れ的にギルバードに拒否されます。
仕方なしにレイドパーティには参加することにするのですが、討伐の行方は・・・?

討伐前に1つ幕間を入れる予定ですので、討伐は暫くお待ち下さい。


お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。


ギルドリング:八岐大蛇
======================================

 冒険者ランク:Eランク

 クエスト達成数:5

UP魔物討伐総数:525

 討伐レイド:0

UP踏破ダンジョン:1
UP 元始のダンジョン(6)

 踏破モニュメント:0

 踏破ラビリンス:0

 踏破タワー:0
======================================
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