挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第1章 ルロワ村編

3/97

第1節 初めてのレベルアップ

※節タイトルを変更しました。

8/8 内容が変わらない程度に、文章を少し見直ししました。
歩き始めて1時間くらい経過しただろうか。
いざ歩き出したはいいものの、当然のことながら土地勘がある訳ではない。
歩けど歩けど一向に森から抜け出せる様子も見られない。
マップを頼りにするも、まだ踏み込んでいない領域が多くほとんどがマスクされており役に立っていない。
ちなみに、マップは自分を中心として半径500mくらいの範囲が開放されていくようだった。

「参ったなぁ~」

小休止で一息つきながら呟いた。

『暫く歩いていれば何とかなるだろう』と思っていたが、目論見は外れてしまった。
かといって、留まっていても状況が変わる訳でもない。進むしかないのだ。

「これからどっちに向かうか」

これまでは、マップの上方向(上方向が北と推測して)を目指して歩いていた。
根拠がある訳ではなかったが、あちこち彷徨うよりは一定方向に進んだほうが何かしらに当たる確率は高いと思っていたからだ。
ただ、ここまでのところ『何かしら』に当たっていない。

「少し進む方向を変えてみるか」

マップを見ながら、今後の進む方向を決めようとしていた時、マップ上のある変化に気が付いた。

マップ左側のマスクされている部分の境目に、赤いマーカーが見え隠れするのが見えた。
はじめは『なんだろう?』と思っていたが、これまでの経験から一つの解に辿りつく。
敵・・・『魔物』じゃないかと。

「行って確かめるか」

仮に魔物だとした場合、『今の自分で対応できるのか。』『最悪死んでしまうかもしれない。』などリスクが大きいのは分かっている。
ただ、これまで同様目的もなく歩くよりはマシだと思った。

(どの道、判らないことだらけなんだ。どこかでリスクをとる必要はある。)

カムイは、意を決して赤いマーカーを目指して歩き始めた。

マップを表示させながら、赤いマーカーの風下なるように木に身を隠しながら時間を掛け慎重に近づく。
その間、赤いマーカーは大きく動いてはいない。

暫くして、木の陰から赤いマーカーのそれが見えるところまで接近した。
赤いマーカーは、やはり魔物だった。

======================================
 名前:ウィークウルフ
 種族:魔物

 Lv:1
======================================

脳裏に魔物のステータスが浮かぶ。

(良かった。強くなさそうだ。)

手に負えなさそうな魔物であれば、逃げることも考えていた。

慎重に風下から接近したため、ウィークウルフはカムイに気が付いていない。
初めての戦闘なのに、妙に落ち着いている。
ただ、気が緩んでいる訳ではなく緊張感はある。
シースからナイフを抜いて、機を伺う。

ウィークウルフが後ろを向いた瞬間、カムイは木の影から飛び出し襲い掛かった。そして右後脚を切りつけた。

「ガウッ!?」

ウィークウルフが不意の痛みに吼えた。
当然のことながら攻撃力が低いので致命傷ではない。
カムイに気が付き反撃しようと身を反転したところで、無防備になった腹を蹴り上げた。

「ギャン!」

ウィークウルフは蹴られた勢いで3mほど転がる。
カムイはすかさず追撃する。
起き上がろうとするウィークウルフの喉元にナイフを突き入れた。
ウィークウルフは、その一撃で声も出せずに息絶えた。

「ふぅ~。さすがに緊張したなぁ~」

カムイは、死体になったウィークウルフを見て、ようやく緊張を解く。
そして、初めての戦闘で無傷で終わったことに安堵した。

ところで、VRMMOで定番の素材の剥ぎ取りはできるのか・・・。
ちゃんと出来ました。
剥ぎ取りというか解体だなこれは。
ウィークウルフの死体からは、ウィークウルフの牙、皮、肉が取れた。
不思議なことにどこをどうすれば素材が取れるのか、身体が知っている感じだった。

剥ぎ取りが終わったところで、マップを見る。
実は、ここにくるまでに他に似たような赤いマーカーが点在していることが判っていた。
先ほどとあまり変わらない位置にいることを確認すると、それに向けて歩き出した。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

2匹目、3匹目も同じウィークウルフだった。
1匹目と同様に風下から近づき、難なく仕留めた。
と、ここでいきなり頭の中に声が聞こえてきた。

<<おめでとうございます。レベルアップしました♪>>
<<ボーナスポイントを振り分けてください。>>

「え?」

一瞬何が起きたかわからなかったが、レベルアップと聞いてすぐにステータスを確認した。

======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:未設定
 状態:未設定

 Lv:2

 体力:40 魔力:23
 筋力:8 持久力:8 器用:3 俊敏:5 知力:4 運:2

 ボーナスポイント:50

【武具属性】
 [短剣 Lv1] [片手剣 Lv1] [軽装備 Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 Lv1] [異常状態抵抗 Lv1]

【生産】
 [鍛冶 Lv1] [錬金術 Lv1] [採掘 Lv1] [園芸 Lv1]
 [鑑定 Lv1]
======================================

ゲームのように、取得した経験値がどの程度なのか知る術がないため判らなかったが、確かにLv2になっていた。
そして、ボーナスポイントも50ポイント支給されていた。
しかし、まさかシステムメッセージが流れるとは思わなかったなぁ。

気を取り直して、早速ポイントを振り分けることにする。
まずは、能力の底上げだ。
元々、ダンジョン探索とかが好きで2次職以降はシーフ(盗賊)系を選ぶことが多かったので、器用、俊敏、運を多めに上げていく。

 筋力:12
 持久力:14
 器用:12
 俊敏:12
 知力:8
 運:12

次に、スキルを選択しようとして違和感に気がついた。選択できるスキルが異常に多いのだ。
それは、ファイター物理攻撃職(物理攻撃職)だけではなく、タンカー(盾職)メイジ(魔法攻撃職)ヒーラー(回復職)といった通常ファイター(物理攻撃職)では選択できないスキルも選択できるようになっている。
実際に、ヒーラー(回復職)のヒールを選択して見たが、問題なくセットできた。

「しかしなんで・・・・あ!」

と考えていたが、あることを思い出した。
そう、キャラ設定後に表示されたアンケートの様なものへの回答を。


≪本作で出来たらイイナと思われることがありましたらご記入下さい。(3点)≫

1)インベントリに格納できる制限数の撤廃
2)Lvアップ時のボーナスポイントの増加(できるだけ沢山)
3)取得できるスキル制限(職制限)の撤廃


「まさかアレが現実になってるのか・・・」

そういえば、今思えばボーナスポイントも1回のレベルアップでは多いような気がした。
そうなるとインベントリも無限に収納できるのかと腰の巾着袋に目をやる。
が、今は確認する術がないので放っておくことにした。
一方で、『こうなることが判ってたら、もっとチートなこと書いとけば良かった。』と悔しがった。


で、改めてスキルを選択していく。

まずは、回復系だ。自己回復ができれば冒険がずっと楽になる。
リジェネは戦闘開始前に掛けておくことで、ダメージを受けた際の保険にもなる。
また、自分自身には使用できないため直ぐには必要ないかとも思ったが、早めにLvを上げておけば絶対に損しないリザレクションも選択しておく。

[ヒール Lv1]:単体の体力を21%回復
[キュアポイズン Lv1]:Lv5までの毒を解除
[リジェネ Lv1]:単体の体力を30秒間継続的に2%/秒回復
[リザレクション Lv1]:死者を蘇生すると同時に5%の体力、魔力を回復


次は、攻撃魔法を選択する。
魔法が使えれば先制攻撃が可能で、戦術としても大幅に拡がる。

[フレイム Lv1]:単体の敵に対して炎の玉を作り出し放つ
[コールド Lv1]:単体の敵に対して氷の槍を作り出し放つ
[ウインド Lv1]:単体の敵に対して風の刃を作り出し放つ
[サンダー Lv1]:単体の敵に対して雷を作り出し頭上から落とす

あとは、移動系としてファストウォーク、リターンを選択する。

[ファストウォーク Lv1]:移動速度を向上
[リターン Lv1]:村や町の側まで戻る。Lv毎に3ヶ所登録可能。(登録数0)

よし、これでいい。
ステータスを上げたことで、体力、魔力も増えていることが分かった。

======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:未設定
 状態:未設定

 Lv:2

 体力:98 魔力:64
 筋力:12 持久力:14 器用:12 俊敏:12 知力:8 運:12

 ボーナスポイント:0

【武具属性】
 [短剣 Lv1] [片手剣 Lv1] [軽装備 Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 Lv1] [異常状態抵抗 Lv1]

【攻撃魔法】
 [フレイム Lv1] [コールド Lv1] [ウインド Lv1]
 [サンダー Lv1]

【回復魔法】
 [ヒール Lv1] [キュアポイズン Lv1] [リジェネ Lv1]
 [リザレクション Lv1]

【移動魔法】
 [ファストウォーク Lv1] [リターン Lv1]

【生産】
 [鍛冶 Lv1] [錬金術 Lv1] [採掘 Lv1] [園芸 Lv1]
 [鑑定 Lv1]
======================================

当然、新しいスキルを手に入れたら使いたくなるのが人情ってもので、マップを確認し獲物を探してみる。
そう遠くないところに赤いマーカーがあることを確認し、さっそく新しいスキルを使ってみる。

「ファストウォーク」

そして目標に向かって走り出す。

「Lv1だとあまり体感できないなぁ」

ちょっと微妙な感じに苦笑いする。

目標に近づいてきたため、これまで同様風下に回る。
マーカーで魔物だと判っているが、どんな魔物かは判らないため用心にこしたことはない。
狩りの基本には忠実にだ。

木の陰から様子をうかがう。
魔物はこれまでと同じウィークウルフだった。
こちらにはまだ気が付いていない。

(魔法は、どれにするか・・・。獣だとやはり火系だな。)

タイミングを見計らって木の陰から飛び出し、自身にリジェネを掛けた後ウィークウルフに向かって魔法を放つ。

「リジェネ!」
「フレイム!」

叫ぶと同時にソフトボール大の炎の玉が出現し、ウィークウルフに向かって飛んで行く。

「ギャン!」

炎の玉は、ウィークウルフに直撃する。
すると、ウィークウルフの全身が炎に包まれ、暫く悶えた後ゆっくりと崩れ落ちた。
そして、そのまま息絶えてしまった。
カムイは、黒焦げになって横たわっているウィークウルフにゆっくり近づく。
あたりに焼けた肉の匂いが立ち込める。

「魔法すげぇ・・・」

その威力に呆けたように呟いた。

結局、保険で掛けたリジェネは無用だったのだが、こうなることは予想できなかったから仕方がない。

(だから保険なんだけどね)

気を取り直して剥ぎ取りを行おうとしたが、皮も肉も焼け焦げ剥ぎ取れる状態ではなかった。
かろうじて牙だけが採取できた。少し焦げていたが、気にしないでおこう。

次の獲物を探してマップを開いたところで、これまでと違うマーカーがあることに気が付いた。
それは、ここから北西に進んだところで、赤いマーカーと黄色いマーカーが2つ、計3つのマーカーが重なるように動いている。

赤いマーカーは魔物だろうと思うのだが、黄色いマーカーは・・・・。

(ひょっとして誰か襲われてるのかも!)

カムイは、その場所に向けて走り出す。

自分以外の人に出会える可能性に胸躍るカムイだった。
お読み頂きありがとうございます。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ