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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第1章 ルロワ村編

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第15節 豊穣の女神マイア遺跡 後編

豊穣の女神マイア遺跡 後編です。
謎解き+戦闘です。
いつもの如く、上手く表現できるか不安ですが、お付き合い下さい。

7/4 誤字脱字修正
カムイは、右側の通路も無事攻略し入り口のホールに戻ってきていた。
マップを見る限りでは、奥のボス部屋までは一直線で魔物を示す赤いマーカーも存在していないが、なにか仕掛けがあるだろう事は想像に難くない。

ボス部屋までなにも起きなことも考えられなくはないが、経験上そんなことは稀でしかなく何かしらの罠が仕掛けられていると思ったほうがいい。

カムイは、罠としてありそうな落とし穴、壁から槍や矢といった飛来物に用心しながら、中央通路を進んでいく。

通路の端々には、白骨化した死体が数体転がってはいるが、これといって罠らしきものはなく通路の中央付近まで差し掛かったところで、突然マップ上に魔物を示す赤いマーカーが点灯し始める。
しかも、1つや2つではなく、カムイを囲むように後方に6体、前方に2体の計8体のマーカーが現れる。

「さっきまでは、何の反応もなかったのに何故!?」

前方はともかく、後方は用心しながら通過してきただけに見落としはなかったはずだと自答する。
そう思いマーカーとして点灯し始めている位置をよく見ると、そこにはさっきまで骸として転がっていた死体が、徐々にスケルトン ファイターの身体を形成していくところだった。

「チッ! 生体に反応するタイプかよ!」

その様子を見て、カムイは唸った。
生命体が近づく、もしくは通過することでそれまで骸だったものが突然実体化し襲うタイプの罠だった。

「なかなか楽しませてくれる」

カムイは、囲まれることを嫌い、まずはまだ身体が形成される途中で完全な状態ではない前方の2体に向けダッシュする。
実体化途中の1体目のスケルトン ファイターの頭蓋骨に膝を叩き込み粉砕して動きを止める。
そして粉砕したスケルトン ファイターが持とうとしていた剣をもう1体のスケルトン ファイターに向け投げつけこちらの頭蓋骨も粉砕する。
とりえあえず、囲まれて混戦になることは避けたが、その代わりに後方のスケルトン ファイター6体の身体は形成を完了させていた。
そして一斉にカムイに向けて襲い掛かってきた。

カムイは、一瞬どう対応しようと考えたが、何か閃いたのか徐にステータス画面を開きスキルの取得を始めた。
その間にもスケルトン ファイターはガチャガチャと音を立てながら剣を振り上げ迫ってくる。
あと、5m程でスケルトン ファイターの剣先がカムイに届くところまで近づいたところで、魔法が詠唱された。

(ファイアウォール!)

すると、カムイとスケルトン ファイターの間に通路幅一杯の炎の壁が出来上がる。
突然の出来事にスケルトン ファイター6体は停止することもできず、炎の壁に突っ込み火だるまになる。

「「「ぐぁぁぁぁああああああぁぁぁぁ」」」

カムイは、溜めてあったスキルポイントを使用して防御用スキルを取得し、発動したのだった。

[ファイアウォール MAX]:火属性防御壁

「上手くいったな!」

<<おめでとうございます。レベルアップしました♪>>
<<ボーナスポイントを振り分けてください。>>

咄嗟の判断だったにも係わらず6体一気の殲滅に成功したのと、ついでとはいえLvアップしたことでニヤケ顔が止まらないカムイだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

あれから特に大きな障害もなく、ボス部屋らしき扉の前に着いた。
ただ、着いたのはいいが扉の開け方が判らず佇んでいる状態だった。
大きさは5mもあろうかという両開き式の扉のようだったが、引くための取っ手もないし押してもビクともしなかった。

(なにか仕掛けがあるんだろうな)

扉の周りを見渡すと、扉の左側に小さな石碑のようなものがあり、右側には2mほどの女神マイア像が”Maia”と書かれたプレートの台座に立像されていた。

まずは、右側のマイア像を調べてみる。
像は、ドリス式キトンを身に纏い右手を高々と上げ左手には小さな盾を持って何かを鼓舞するような姿だった。
しかし、台座とか像には見た目これといった不審なところは見当たらなかった。

次に、左側の石碑を見てみる。
石碑自体にはなにもなさそうだったが、以下のような碑文が古代ローマ文字で書かれていた。

“Gesjonocagiha,Hihouo Megamino Honlaialubecisugatani Modosucoto.Sasulebatobilaha Hilacalen.”

「解錠の鍵は、秘宝を女神の本来あるべき姿に戻すこと。さすれば扉は開かれん。・・・か」

これまで探索した中でお宝らしきものといえば、右側の通路で見つけた“女神マイアの短剣”しか思い浮かばない。

(まさか金貨のほうなんて落ちはないと思うけど・・・)

そう思いつつ再度マイア像を調べてみる。
実は、さっき調べた時に左腰の部分に窪みがあることは判っていたが、ただの衣装デザインかと思って注視していなかった。
だが、よく見ると短剣の鞘が収まる程の窪みであることに気が付いた。

「像の腰に探剣を帯びるようにすればいいのか」

『先に両通路を攻略しといて良かった』なんて言いつつ、“女神マイアの短剣”を像の腰の窪みに差し込む。
これで、扉が開くだろうと期待していたのだが、何か変化が起きた様子はない。
扉を押してみるが、相変わらずビクともしない。

「え??なんで??」

これで扉が開くはずと思っていただけに困惑するカムイ。

「何が足りない?ひょっとしてホントに金貨??」

再度マイア像を見つめる。
正面から像を中心に回りながら見渡しながら像を1周し、再度正面に戻ってきた。
ここである不自然さに気が付く。

「なぜ掲げている右腕にはなにも持ってない?」

通常、このような戦いを鼓舞するような像には、剣なり銃、旗といったなにかしら象徴となるものを掲げているのではないかと。
そう考えると、本来右手には抜かれた短剣が握られているはずではないかと。
既に、“女神マイアの短剣”が鞘から抜けることは確認していたので、腰に差している鞘から短剣を抜く。
一応、念のため、像の掲げた右手に短剣を握るための窪みがないか確認する。

「あった!」

カムイの予想通り、右手には短剣を握るための窪みがあった。
その窪みに短剣を慎重に差し込んでいく。

(ホントに、これで金貨でしたってのは笑えんぞ・・・)

そんなカムイの心配をよそに、マイア像の全身が一瞬輝いたかと思ったと同時に、静かにゆっくりと最後の扉が開いていくのだった。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

カムイは、開いた扉の中に慎重に入ってく。
部屋はヒンヤリと冷たく1歩踏み入れただけでその部屋が特別であるかのような威圧感が漂う。
内部は、内陣が付柱になった疑似周柱が規則正しく奥まで配置され、今まで誰かが手入れをしていたかのような美しさだった。

カムイは、マップを確認し奥に玉座のような場所に赤いマーカーがあることを確認している。
そこに向かって周囲を警戒しながら進んで行く。
近づくにつれ、魔物の全容も見えてくる。

(デーモン族? ラスボスには相応しいとは思うが・・・)

======================================
 名前:バヌドレル
 種族:魔物/デーモン

 Lv:18
 スキル:フレイム Lv3
======================================

魔物のほうもカムイが入ってきてきたことは当然気付いており、玉座から立ち上がり腕を胸の前に組み待ち構えていた。
身長は3mくらいあり、背の翼は畳まれた状態だったが、広げれば5m位にはなるだろう。
Lvもこれまでの魔物とは比べものにならないくらい高かった。

「どうやらお前さんを倒さないと、ここから出しては貰えそうもないようだな」

カムイの問い掛けには、相変わらず腕を組んだ状態で反応しない。
ならばと、ちょっと挑発してみる。

「記憶にないんだけど、デーモン族にバヌドレルなんて悪魔いたっけ?あっ!そうか!下級も下級、雑兵扱いだから知らなくても当然か」
「キィシャアアアアァァァァ~!」

どうやら挑発は成功したようだ。
バヌドレルは、カムイの言葉を聞いて怒ったのか、翼を広げ宙に浮きながら咆哮を上げて威嚇してきた。
そして、組んでいた腕を解いて右腕をカムイのほうに向けたと思うと、炎玉が形成されフレイムが放たれる。

「やべっ!」

カムイは瞬時にその場を離れ柱の影に転げ込む。
と同時に、さっきまでカムイが居た場所にフレイムが着弾して弾ける。

(ほとんど魔素(マソ)の集約が感じられなかったぞ!)

通常、魔法を放つ際には、魔力使って大気中の魔素(マソ)を集め炎玉とか風刃を形成する必要がある。
魔力が高ければ高いほど、この魔素(マソ)の集約量の削減や集約時間を短縮できるため、高Lvのスキルでも効率的に魔素(マソ)の運用ができるのだが、さっきのフレイムはそれをほとんど感じなかった。

(下級でもデーモン族といったところか)

そう言っている間にも、翼を広げ飛び回りながら柱の陰のカムイに向けてフレイムを連発してくる。

「感心してる場合じゃないな」

カムイもただ逃げ回っているだけではなく、隙を見てコールドで氷槍、ウインドで風刃を放つ。
ただ、身体の大きさの割りに空中では俊敏に動けるようで直前で躱されてしまう。
何度かそんな攻防が続く中、カムイはバヌドレルが自分の移動速度についてこれてないと感じていた。

(このままでは埒が明かないな。誘ってみるか)

カムイは柱の陰から身体を現し、バヌドレルに向かって走り出した。
バヌドレルも近づけまいとフレイムを連発するが、細かいステップを踏み左右に移動しながらフレイムを躱しながら5mのところまで近づいたところで、フッとカムイの身体が消える。
実際には、消えた訳ではなく思いっきり左側後ろの柱に向けて跳躍をしただけだが、バヌドレルにはカムイが消えたように見え狼狽える。

「ッツ!?」

カムイは、その隙を逃さず、空手でいう三角飛び蹴りでバヌドレルの背後から右翼の飛膜を蹴破り、そのまま落下しながら、同じく右上腕骨に膝を当てて地面に叩き付けると同時にへし折るとそのまま一定距離を取る。
周囲には、バヌドレルの悲鳴にも似た咆哮が響き渡る。

「グアァアァァアァアァァァァア!」

バヌドレルを見ると、右側の翼はダラリと垂れ下がりもう宙を飛ぶことはできそうもなかった。
それでも、あきらめずフレイムを執拗に放とうとするが、これまでと違って右翼を失った痛みからなのかうまく炎玉が作成されない。
その間にもカムイは魔素(マソ)を集約していき、周囲にサッカーボール大の炎玉が5つ出現させる。
それを見たバヌドレルは、フレイムを撃つことも忘れ後ずさりし始める。

「そろそろ終わりにしよう」

(フレイム)

そう唱えると、5つの炎玉が一斉にバヌドレルに向かって飛んでいく。
バヌドレルは避けようと翼を広げようとするが、開かれるのは左翼だけで飛ぶことができず全ての炎玉が直撃し火だるまになる。

「ギャアアアアァァァァァ・・・・」

最後は断末魔と共に灰になった。

<<おめでとうございます。2レベルアップしました♪>>
<<ボーナスポイントを振り分けてください。>>

それと同時にレベルアップのインフォも流れた。しかも2Lvアップって。
まぁ、Lv差もあったし、デーモン系は得られる経験値自身も多かったのだろう。
バヌドレルの灰の後には、見慣れない石と一緒にドロップ品が落ちていた。

ウッドプレート(N) 防御力:47 品質C
クリスタル(D)   :1個

ウッドプレートは装備品だと判るが、クリスタルが何か判らなかったので鑑定してみた。

クリスタル(D):Dグレードの武器、防具、アクセサリに使用することでエンチャット(強化)が可能。エンチャット(強化)は失敗することもあり、失敗すると装備品は消失する。

目的は判ったが、すぐに使用できるものでもないので、装備品と一緒に無限袋に収納した。

「さて、出口を探さなきゃ」

と思って周囲を探ろうと思ったところで、王座に宝箱が出現していことに気が付いた。
一応、鑑定をしてみても罠らしきものはなく鍵も掛かってなかったため空けてみた。
そこには、見たことのある短剣が入っていた。
そう、この部屋の扉を開ける際に使用した“女神マイアの短剣”が入っていた。
鑑定の結果、こんどのは装飾品ではなくちゃんとした武器だった、しかもDグレードの品質Aのものだった。

女神マイアの短剣(D) 攻撃力:30 + 7 品質A

「女神マイアからデーモンを倒したお礼かな」

と笑いながら無限袋に仕舞った。

出口を探したが、玉座の裏に魔方陣以外は見当たらなかったため、魔方陣に身を任せた。
思った通り、入った場所と同じ場所に転移されたようだ。
ただ、カムイが期待していたLv上げに使えないかということに関しては、入ったときと同じ詠唱を唱えてみたが入るための魔法陣は出現しなかったため諦めるしかなかった。残念。

後編を書いてて、扉開けるのになんかネタが欲しいなんて考えてたら、中編でサラっと書いて見つけた短剣が、実は重要なキーだったという適当さ^^;
発見の仕方を金貨と変更しようかとも思いましたが、まぁ「何の気なしに見つけた物がキーになることもある」ということで^^;

あと、さりげなくこの世界の魔法の仕組みについて軽く触れて置きました。
話を進めていく中で、このあたりはひょっとすると加筆修正するかもしれませんが、現状はこんな風なんだ程度で見てもらえると嬉しいです。

次節は、幕間になる予定です。なので、ちょっと短くなる予定です。


お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。


ステータス情報
======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:鑑定士
 状態:健康

 Lv:15

 体力:450 魔力:552
 筋力:17 持久力:18 器用:24 俊敏:28 知力:24 運:28

 ボーナスポイント:330

【武具属性】
 [短剣 Lv5] [片手剣 Lv1]  [弓 Lv1]
 [軽装備 Lv5]

【戦闘スキル】
 [弓]
 [パワーショット Lv1] [ロングショット Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 MAX] [探索 MAX] [隠形 MAX]

【攻撃魔法】
 [フレイム MAX] [コールド Lv5] [ウインド Lv5]
 [サンダー Lv5]

【防御魔法】
 [ファイアウォール MAX]

【回復魔法】
 [ヒール Lv5] [キュアポイズン Lv5] [リジェネ Lv5]
 [リザレクション Lv1]

【状態異常魔法】
 [異常状態抵抗 MAX]

【移動魔法】
 [ファストウォーク MAX] [リターン Lv1] [エスケイプ MAX]

【生産】
 [鍛冶 Lv5] [木工 Lv5] [板金 Lv5] [彫金 Lv5]
 [革細工 Lv5] [錬金術 Lv5] [採掘 Lv5] [園芸 Lv5]
 [鑑定 MAX]
======================================

======================================
 攻撃力:117(30) 防御力:65(3) 魔法力:120(0)
 命中率:204(0) 回避率:188(0) クリティカル率:196(0)
 攻撃速度:236(0) 詠唱速度:168(0) 魔法抵抗力:108(0)

 主武器:ソードブレイカー(N) 攻撃力:27 + 3
 副武器:未装備

 頭:未装備
 胴:初心者用シャツ(N) 防御力:2
 脚:初心者用ズボン(N) 防御力:1
 手:未装備
 足:未装備

 首:未装備
 耳:未装備
 指:未装備
======================================
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