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異世界で自由奔放に生きてみました~最強冒険者と呼ばれた男の波乱万丈転生譚~ 作者:西園寺☆桜

第1章 ルロワ村編

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第9節 初めての武器製作

初めて武器製作に挑戦します。
先日のイエリのポーション製作を手伝った際、ゴージュから『なにか礼をしたい』と言われた。
一応、村にお世話になっている恩返しだからと最初は固辞していたが、

「新しいナイフでも作ってやろうか?」

と言うので、それであればと『俺も鍛冶スキル持ってますので、時間が空いたとき鍛冶場を貸して貰えないでしょうか』とお願いしてみた。
『そんなことで良ければ、いつでもこい』と言ってくれたので、今日はゴージュの鍛冶場で新しい武器を製作するつもりでいた。

「こんにちは」

そう言ってゴージュの鍛冶場に入ったのだが、そのゴージュはなにやら出かける準備をしていた。

「おぉ、カムイか。せっかく来てくれたのに悪いが、ちと行かなきゃならんところがあってな」
「どこかお出掛けですか」
「うむ。休んでいる間に溜まった農具を直すのに材料が足らなくなってな。これから素材を採掘に行にいかにゃならん」

そういいながら、ゴージュは準備の手を休めず答える。
先日、森の探索で見つけたあの場所だろう。
その割には相当大きな荷物のような気がするのだが・・・。
ゴージュとほぼ変わらないくらいの大きさである。

「そんなに荷物が必要なんですか?」

いくらドワーフが力持ちでもなぜそんなに荷物が必要なのか聞いてみた。
ゴージュが言うには、殆どは採掘した鉱石を入れる麻袋らしく、鉱石単位、品質単位に仕分ける必要があるためどうしても荷物は多くなるとのことだった。

(そういえば、まだ採掘スキルを試したことがなかったな。俺の無限袋があれば相当量格納することができるし、ゲームと同じようなインベントリ系の仕様なら入れた時点で鉱石単位、品質単位に分類されるはずだから、その辺りの確認も含めて同行お願いしてみようかな)

「ゴージュさん、お願いがあるんですが」
「なんじゃ?」
「俺も一緒に連れてって貰えないですかね?」
「・・・それは構わんが・・・」

ゴージュは『なぜ?』といったような顔をする。

「俺が鍛冶スキル持ちなのは前にも話ししましたが、実は採掘スキルも持ってまして・・・」

カムイがそう言うと、ゴージュは『はぁ?』といった顔をする。

「実際に採掘したことがないのでどんな感じか試してみたいんです。それに・・・・」
「なんだ、まだあるのか?」
「俺は無限袋を持っています。採掘した鉱石を運ぶのにお役に立てると思います」

そう言って、カムイは腰にぶら下げている袋をポンポンと軽く叩く。

「ほんと、お前さんには言葉もないわい」

ゴージュは呆れ顔をしながら、せっかく作った荷物を解き始め家の奥に声を掛けた。

「母さん、弁当もう1つ用意してくれ!」

 △▼△▼△▼△▼△▼△

採掘場に着く間、身軽になったゴージュは色々なことを教えてくれる。

採掘場では、銅鉱石、錫鉱石、鉄鉱石が採掘できること。
割合的には、鉄鉱石:1に対して、銅鉱石:2、錫鉱石:3くらいで残りは石屑であること。
品質は、殆どがCでたまにBが出るくらいで鉱脈として一般的なレベルのものであること。
極稀に、採掘の音に気がついた魔物が襲って来ることがある。
・・・・等々

魔物が出たときにはどうしているのかと聞いたら、『素手で2、3発ぶん殴って仕舞じゃ。ガハハハ』と豪快に笑っていた。
この人はまったく・・・と呆れてしまった。
ちなみに、スキルを覗いてみたが、想像した通りのドワーフ像といったところか。
思いのほか、鑑定Lvが高いのには驚いたが、鉱石の判別を長年やってきたからだろう。

======================================
【武具属性】
 [片手斧 Lv2] [両手斧 Lv3] [闘拳 Lv3]
 [重装備 Lv2] [軽装備 Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃力向上 Lv1] [体力最大容量増加 Lv2]

【生産】
 [鍛冶 Lv8] [木工 Lv2] [板金 Lv3] [採掘 Lv6]
 [鑑定 Lv6]
======================================

「ゴージュさんは、どのくらい鍛冶屋をやってるんですか」
「ワシか?15で見習いを始めて大体40年くらいかの」
「40年!?もうベテランなんですね」
「なぁに、これでもまだ中堅といったところじゃ。まだまだ師匠や名匠と呼ばれる者たちには遠く及ばん」

ゴージュの師匠は、首都セリュルブで工房を構えているらしく、ドワーフの村には名匠と呼ばれる者たちも居るらしい。

(実際にドワーフの村ってのはあるんだな。一度行ってみたいものだ)

と思っているうちに採掘場に着いたようだ。
やはり、以前探索したときに見た道具箱の置いてある場所だった。
ゴージュは、道具箱から採掘に使う厚手のグローブを取り出し、一式をカムイに渡す。

「いつもは、どのようにして採掘してるんですか?」
「いつもはある程度掘ったら、鑑定して麻袋に入れるということを繰り返すだけじゃ」
「それじゃ、効率は悪かったんじゃないですか?」
「そうじゃが、まぁいつもはそんなに沢山の量を採掘しなくてもいいからのぅ」

今回は、仕事を休んでいた分、特別に量が必要になったということか。

「では、今回はある程度掘って溜まったら、俺の袋に詰めていきますので」
「判った。よろしく頼む」

そういって二人はツルハシを持って掘り始めた。
30分くらいすると、結構な量の鉱石が掘れたので、カムイは一旦掘るのをやめ鉱石をどんどん袋に放り込んでいく。
その間もゴージュは掘る手を休めない。
あらかた袋に詰めると、またカムイも採掘に参加する。途中休憩を挟みながらその作業を繰り返していく。

「そろそろお昼にしましょうか」

カムイが、そう声を掛けるまで無言でツルハシを振り続けていたゴージュの手がようやく止まる。

「もう、そんな時間か」

途中休みを挟んだとはいえ、3時間掘りっぱなしだったので汗だくだったが、ゴージュに疲労感は見て取れなかった。
声を掛けなければ、いつまでも掘ってそうな勢いだった。

(なんちゅう体力してんだこのおっさん)

カムイは、イスリーに急遽作ってもらったお弁当を準備しながら半ば呆れていた。

午後の採掘に入る前に、午前中の成果を確認しておくことになった。

品質C
錫鉱石:132、銅鉱石:67、鉄鉱石:70
品質B
錫鉱石:7、銅鉱石:6、鉄鉱石:5
石屑:402

思いのほか、鉄鉱石の割り合いがいつもより良さそうだ。
不思議なことに、無限袋に入れられた鉱石は、1単位が1kgの塊としてまとめられていた。
試しに品質Cの鉄鉱石を取り出してみたところ、不純物は石屑として取り除かれ、純粋な鉄鉱石の塊となっていた。
自動で選鉱までされていた。

「その袋便利じゃのう」
「俺も知りませんでした」

カムイもそんな効果があることを知らなかったので苦笑いしながらそう答えた。

思った以上の成果に、午後で切り上げて戻ることにした。
ちなみに、『石屑はどうするんですか?』と聞いたら、道の舗装やら、川土手の補強など色々使い道があるそうだ。

さすがにカムイは慣れない採掘を行い疲労感があったため、鍛冶場は明日借りることにした。
ゴージュは、このまま農具とかの修理をするそうだ。
ドワーフの体力侮りがたし!

 △▼△▼△▼△▼△▼△

翌日、カムイは再度鍛冶場を訪れた。
既に炉には火が入っており、いつでも使用可能な状態だった。

「おはようございます」
「お、きたか」
「忙しいときにすいません」
「気にするな。農具の修理のほうは昨日でほぼ終わっとる」

そういって、ゴージュは修理済みの農具の山を指差す。
そこには、新品同様に修理された農具が所狭しと置かれていた。

「作りたいのは、ソードブレイカーじゃったな」

そう言ってゴージュは昨日採掘した鉱石が格納されている倉庫に向かう。
製作に使う鉱石を分けて貰うために、ゴージュには事前に製作する武器については説明しておいた。
今回は、Nグレ最強短剣のソードブレイカーを予備を含め2本作るつもりだ。

「ほれ、こいつを使え」

ゴージュが倉庫から持って来た鉱石は、昨日採掘した中では一番品質のいい鉱石だった。

「これ、品質Bのヤツじゃないですか!」
「構わん構わん。農具の修理にはほかので十分だしな」

ゴージュは全然気にした様子はない。むしろ『Bなんかあっても使わんし、礼としては文句ないじゃろ』と言ってきた。
返したところで受け取る気が全然なさそうだったので、ありがたく使わせてもらうことにした。


ソードブレイカーを製作するには、鉄鉱石:2に対し錫鉱石:3、銅鉱石:3の割合で鉱石が必要だ。
このあたりは、鍛冶スキルを取得しているお陰で理解できている。
あとは、手順さえ間違えなければ問題なく製作できるはずだ。

まず、鉄鉱石:2、錫鉱石:3、銅鉱石:3を溶かし玉鋼(たまはがね)を作成する。
次に、水減し熱した玉鋼を(つち)で叩き、薄い扁平な板を作っていく。
更に、叩き延ばした鋼を折り返しながら鍛錬を重ね、不純物や余分な非金属介在物を追い出し、数千層にも及ぶ均質で強靭な鋼へと仕上げながら短剣の形を形成していく。
焼入れのためここで(ふいご)で炉を一気に高温にし、刀身を火床に深く入れ先から元まで全体をむらなく加熱する。加熱の温度は最も重要であり、細心の注意を払って最適の加熱状態を見極め、一気に刀身を水槽に沈め急冷する。刀身は水の中で反りを生じ、十分な冷却の後に引き上げられ、荒砥石で研がれ焼刃を確認する。
焼き入れを終了させた刀の反り具合を修正し、荒削りをする。この時に細かな疵や、肉の付き具合、地刃の姿を確かめながら最終的な調整を行う。
最後に地金と刃紋を研ぎ、磨き棒で鏡面加工し仕上研(しあげとぎ)を行い作業としては完了だ。

「できた・・・・」

カムイの手には出来上がったばかりのソードブレイカーの剣身(ブレイド)があった。
初めての製作ながら、我ながら上手くできたことに剣身(ブレイド)を見ながら、自然と笑みがこぼれる。
それに、事前に木工スキルで製作していた(ヒルト)を取り付けていく。
出来上がったソードブレイカーを鑑定してみる。

ソードブレイカー(N) 攻撃力:27 + 3 品質B

「ほぅ~、初めてにしては見事なもんだ」
「ありがとうございます」

ゴージュもその出来栄えに太鼓判を押す。
品質がBだったのは、鉱石の品質が良かったからだろう。
また、品質が良かったことで+3のオプションまでオマケで付いていた。

カムイは、今腰に差している見習い用ダガーを抜き、フォルダーを調整しソードブレイカーを替わりに腰に差す。
見習い用ダガーは無限袋に収納する。

忘れずに、予備用のソードブレイカーを同様の手順で製作する。
こちらも無事同様の品質のものが出来上がった。

暫くは、相棒となるであろうソードブレイカーを手に入れることに成功し、ゴージュに礼を言って火事場を後にするのだった。
製作したのは、ノービス(N)グレード最強短剣のソードブレイカーでした。

製作の鍛冶工程は、ちゃんとした知識がある訳ではなくそれっぽく書いただけですので、この点(記載)に関する指摘、ツッコミはご容赦下さい^^;

お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字等ご指摘があればよろしくお願いします。


======================================
 名前:カムイ(男)
 年齢:15歳
 種族:人族
 クラス:ファイター
 職業:鑑定士
 状態:健康

 Lv:7

 体力:425 魔力:437
 筋力:16 持久力:17 器用:23 俊敏:26 知力:19 運:23

 ボーナスポイント:0

【武具属性】
 [短剣 Lv5] [片手剣 Lv1]  [弓 Lv1]
 [軽装備 Lv5]

【戦闘スキル】
 [弓]
 [パワーショット Lv1] [ロングショット Lv1]

【戦闘補助】
 [攻撃速度向上 MAX] [探索 MAX] [隠形 MAX]

【攻撃魔法】
 [フレイム Lv5] [コールド Lv5] [ウインド Lv5]
 [サンダー Lv5]

【回復魔法】
 [ヒール Lv5] [キュアポイズン Lv5] [リジェネ Lv5]
 [リザレクション Lv1]

【状態異常魔法】
 [異常状態抵抗 MAX]

【移動魔法】
 [ファストウォーク MAX] [リターン Lv1]

【生産】
 [鍛冶 Lv5] [木工 Lv5] [板金 Lv5] [彫金 Lv5]
 [革細工 Lv5] [錬金術 Lv5] [採掘 Lv5] [園芸 Lv5]
 [鑑定 MAX]
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======================================
 攻撃力:112(30) 防御力:61(3) 魔法力:95(0)
 命中率:193(0) 回避率:176(0) クリティカル率:176(0)
 攻撃速度:222(0) 詠唱速度:145(0) 魔法抵抗力:91(0)

 主武器:ソードブレイカー(N) 攻撃力:27 + 3
 副武器:未装備

 頭:未装備
 胴:初心者用シャツ(N) 防御力:2
 脚:初心者用ズボン(N) 防御力:1
 手:未装備
 足:未装備

 首:未装備
 耳:未装備
 指:未装備
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+注意+
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