僕は鳥みたく空を飛んで、お兄ちゃんに会いにいくんだ。
お母さんが言ってたもん、お兄ちゃんはもうお空の上に行っちゃったって。
だから僕は鳥みたく飛んで、お空の上にいるお兄ちゃんに会いにいくんだ。
僕は鳥みたく手をばたつかせた、でも飛べない。
あきらめちゃダメだ!
きっと毎日続けたら飛べるようになる。
僕は毎日飛ぶ練習をした。そんなある日、夢にお兄ちゃんが出てきて言ったんだ。
「正樹、鳥男の三原則って知ってるか?」
「知らない、何?お兄ちゃん」
お兄ちゃんは嬉しそうに答えた。
「飛ぶための三原則って事だよ。」
「えっそれがわかれば飛べるの?」
「あぁ飛べるとも。」
「教えて!教えて!」
「仕方ないなぁ、一つだけ教えてやるよ。
一つ、加速をつける事
まぁ頑張れ。」
そこで夢が終わった。
そうか加速が大切なのか。
僕はさっそく走って飛んでみた。
ダメだ、高く飛べるようになったけど、それが持続しない。
だけどあきらめちゃダメだ!毎日続けたら飛べるようになる。
そう自分に言い聞かせて練習をした。
次の日の夜も僕はお兄ちゃんの夢をみた。
「なんだよ正樹、まだ飛べないのか?
仕方ないなぁ、もう一つだけ教えてやるよ。
一つ、決して下は見ない自信を持って飛ぶ事
わかったか?」
「わかんないよ!もう一つ教えてよ!お願い。」
「しゃぁねぇなぁー、わかった。教えてやるよ。」
「本当!?ありがとう、お兄ちゃん」
「それじゃ、言うぞ。
一つ、とても高い所から飛ぶ事
それじゃ俺は先に待ってるからな。」
「うん!すぐ僕も行くよ」
僕はマンションの屋上に上った。
そして鳥男の三原則を確認した。
一つ、加速をつける事。
僕は屋上の端から全力で走った。
一つ、決して下は見ない、自信を持って飛ぶ事。
僕は自分に言い聞かせた。
「大丈夫、絶対に飛べる。」
一つ、とても高い所から飛ぶ事。
僕はマンションの屋上から飛び降りた。
身体が軽い
やった!
僕飛んでる!
「いや、落ちてるんだよ」
耳元でお兄ちゃんの声が聞こえた。
そして僕は堅いコンクリートに叩きつけられた。
お母さんが言った。
「正樹もお兄ちゃんと一緒の所に行ったのね。」
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