底辺工業高校。そこはある意味異世界だった。
やっほー!
みなさん藤原ゴンザレスでございます。
今回は活動報告でネタにしまくってる藤原の高校時代のお話だよー!
えっと、当時藤原は同じ部のヤツとささいな事で喧嘩したら彫刻刀でメッタ刺し、そして揉み消したいからというよくわからない理由で被害者の方が埼玉から追放、東京の高校に進学する事になりました。
レベルは地球環境に優しい偏差値3X。
おそらく東京都最底辺クラスでしょう。
具体的に言うと自分の名前を漢字で書けないレベルです。
たぶん自力では旧石器時代から抜け出せないに違いありません。
あ、上から目線でメチャクチャディスってるわけじゃありませんよ。
私も卒業生ですし。
もう普通に戻る事はできないことを自覚しておりますので……
さて、「高校なのに漢字で名前が書けないっておかくしね?」って思っていると思います。
それも仕方ありません。
我が高校は大学なにそれおいしいの、みなさんの暮らしを支える電気科でございます。
勉強の代わりに手仕事を覚える学校ですので。
こんな連中もひっそり皆さんの暮らしを支えてるんですよ。
暮らしを支える……?
……あれ?
なんで私いきなり怖くなってるんだろ?
なんで手が震えるんだろう?
やだなあ。
同級生でインフラ系に勤めているのが何人かいるだけじゃないか。
あはははは。
さて、入学初日の担任の挨拶。
それはそれは心に残るメッセージでした。
「あー。ここを卒業した1割が5年以内にムショに入る。中退者はほぼ例外なくムショに入る事になる。お前らに逃げる場所があると思うな。以上」
私たちのほぼ全員が人生終了のお知らせメッセージを受け取ったに違いありません。
でも今考えるとこの先生最高にいい先生ですよ。
(アホすぎて)現実が見えないし見ない、夢見がちな10代に現実の厳しさを叩き込んでいるんです。
君たちには輝かしい未来がある!
そう未来には無限の可能性があるのだから!
って言いながら親の代から教師で陰で生徒を小馬鹿にしてる教師よりは誠意に溢れているわけです。
バカにする時は本人の目の前で目を見ながら!
嘘をつくのがお仕事の営業職だったらグーパンチものですが。
この素晴らしいお言葉は未だに夢に現れます。
主に悪夢として。
さて、私もアクシデントでこんな地の果てに進学したわけですが、友人というものを作らねばなりません。一人で食べるご飯は寂しいですからね。
とりあえず隣の人に話しかけてみましょう。
「こんにちは」
「てめえ! なにガンくれてんだオラァッ!」
どうやら隣の席は日本語をしゃべる類人猿だったようです。
いきなり縄張りを主張されました。
私は気を取り直して前の席で楽しそうに話し合っている男の子たちに話しかけようとしました。
男子たちですからね。
大事なことなので二度言いました。
だってこいつら……
「……武藤チャン。あとで少しだけ? な? 少しだけ? なめてくれよ。なあ! はあはあはあ……」
なにをなめるのでしょうか?
藤原は身の危険を感じそれ以上の追求をやめました。
あ、これ全部実話ですからね。
朝食べたスクランブルエッグを逆流しそうになった私をさらに追い込むのは野球部のトロール。
「性病でかゆいよー」
そう大声で喚きながら股間をボリボリと掻いてやがります。
あー明日、巨大隕石が振ってこないかなあ。
この辺、丸ごと焼き尽くしてくれないかなあ。
藤原はこのとき神がソドムとゴモラを焼き尽くしたときの気持ちがなんとなく理解できました。
藤原が色々とあきらめているとガタタッと机が倒れる音がしました。
男の子が別の男の子の胸倉を掴んでいます。
「て、てめえ! なにばかにしてやがんだよ! こ、このガチャ○ン!!!」
どうやらガ○ャピンが彼の精一杯の悪口のようです。
私はその時「おいおいその怪獣はローキックでバット折りもできるすげえ生き物だぜ……」と彼のあまりの単語力の乏しさに激しい頭痛がしました。
オーマイガッ!
あ、そうそう藤原は神を信じてませんので。
そんな私の存在にすら気づいていないもう一人の男の子も胸倉を掴み返しました。
「て、てめえ……」
おそらく気の利いた悪口を言い返すつもりだったのでしょう。
そういうのは普段から考えてないととっさには出ないものです。
するとどうしたことでしょう。
その男の子が泣き出しました。
「てめえ! てめえ! てめえ!」
彼は頭の引き出しの中から『てめえ』しか出せないのでしょう。
なぜなら彼の引き出し中には『てめえ』しかないのです。
私はあまりにこのインパクトが強すぎてその後の殴り合いなどどうでも良くなりました。
でも一言、「バットは人を殴る道具じゃありません」よ?
そのうち馴れるんですけどね。
この光景に。
◇
数日後。
英語の時間です。
藤原は英語と社会科目全部苦手でしてねえ。
よかったわー。
社会科なくて。
はい、朝一の授業は英語です。
まあ進学校じゃありません。
いきなり長文が出てきて私大ピンチ!
なんてことはないでしょう。
ないよね?
(藤原は英語で大学を留年しそうになりました)
いえね。
なんか教科書が配られてないんですよ。
まだ……
もしかすると工学系ですので、いきなりカーニハン先生のプログラミング言語Cの英語版を渡されて「ゴーファイ!」とかかもしれません。
ないよね? いやかなりマジで。
いや++つかない方のCわかるけどさ。
ほら流石に洋書は無理じゃん。
ねえ。
……どうやら私の心配は杞憂でした。
うん。私はバカでした。
世界最高のバカでした。
なんの価値もない虫けらでした。
……英語がアルファベットから始まりましたとさ。
高校ですからね!
後期中等教育ですからね!
うん人生詰んだ。
私の人生詰んだ。
今確信した。
えーびーしーでぃーいーえふーじー(レイプ目)
さて苦痛以外の何物でもない英語が終わりました。
先生もやる気がなくて授業時間の半分はメタリカのすばらしさに費やされましたとさ。
残念なことに私はメガデス派です。
ライトニングのCD借りたけど。
……いいじゃん。
少しくらいいことあったって!!!
さてトイレに行ってみましょう。
ぶっちゃけクラスにいると空気が重いのでいたくありません。
「おふんッ! おふんッ! おふんッ!」
相撲を取っているかのような声が聞こえます。
しかも複数。
……なにやってるかわかってるけど描写しねえからな!
もうやだこの学校!!!
私の繊細な心はフルぼっこです。
この数日で私は理解しました。
この学校の連中、基本的にセックスと喧嘩の事しか考えてねえ。
この学校の連中だけが死滅するウイルス流行らねえかな。
あ、私だけ生き残るヤツ。
私はまだこれから1000回以上はこういった妄想で頭が一杯になることを知りませんでした。
◇
皆さん。
図書室の妖精ふじごんれす。
親の「あんたなんか生まなければよかった!」が洒落にならない昨今です。
生まれてきてごめんなさい。
えっと工業科って普通科の先生に土下座しないと模試を受けさせてもらえないんですね。
知りませんでした。
「お前ら虫けらが模試を受けるだとぉ? 恥ずかしくないのか!!!」
模試を受けるのは恥ずかしいことのようです。
知りませんでした。
ムカついたので個人枠で普通に申し込みました。
もちろん校長に「普通科のXX先生に模試を受たいと言ったら殴られたので、個人受験することにしました」ってお手紙出しました。
往復手紙で。
ちなみに普通科の職員室に爆竹投げ込みたいって相談したら、担任がこの作戦を入れ知恵してくれました。
担任公認ですので。
ちなみに爆竹の方は「ちゃんとわからないように時限装置つけろよ」とのアドバイスが。
手書きの回路図もくれました。
へー9ボルト電池とボタン電池を組み合わせて……(テヘペロ)
担任はいい先生ですよー。
私「みんな死ねばいいのに」
担任「俺は毎日そう思ってるよ。テロリストが学校にやってきて皆殺しにしないかなあ、ただし俺以外って」
……実にいい先生です。
つーか同級生より先生と仲良くなっているという現実は見えません。
だって会話できないんだもん。あの連中と。
ちなみに私は図書室にいます。
お腹痛いから保健室で一日過ごすーではありません。
高校の保健室なんて金ないヤツらがラブホ代わりに使う施設ですよ!!!(断言)
あ、便所は論外な。
みんな死ねばいいのに!
あ、これは純粋な嫌悪感ですからね!
決してツンデレじゃありませんので。
あ、そうそうなんで図書室にいるの?
バカなの死ぬの?
つうか藤原お前文字読めたの?
泣くぞてめえら。
実は藤原、中学で肩をぶっ壊してまして。
チャリに乗っていたら後ろから車にどぎゃーん!
乗り上げて後ろへワタシをスルー。
その上からチャリが降ってきたと。(サイバイマン戦のヤ○チャで)
そのまんまあちこち骨折&脱臼。
一番酷かった両肩を手術予定です。
具体的に言うと、肩関節がバッキバキなので腰から骨を取って肩へ移植します。
で、腰骨の削った部分に人工骨を入れると。
怖いよー!!!
(実際手術したら想像の三倍痛かった)
……なので本来は体育を見学する予定なのですが、体育教師に勉強でもしてろと言われてここにいます。
ちなみに目の前には保健室登校をしているAくんがいます。
この二ヶ月後に学校をやめるのですが、それは嫌な思い出です。
いわゆるいじめですね。
それは入学直後の事です。
私が教室で勉強をしていると金髪に話しかけられました。
名前を思い出そうとしたのですがまったく思い出せません。
「なあ藤原、見てみて」
ビーバス&バットヘッドのビーバスそっくりな顔でバカが言いました。
「はあ」
私が気のない返事をするとバカがいきなり金槌でA君を殴打。
いやそれ怪我するから!
「うぎゃあああああああああッ!」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ! 泣いた! 泣いた!」
いやそれ悲鳴ですから!
それにしても楽しそうです。
どこに笑う箇所があるのでしょうか?
私どん引きです。
高校を卒業してかなりの年月を経た今でもわかりません。
全くわかりません。
もうやだこの学校。
えーっと、図書室の話ですね。
お前留年大丈夫なの?
ええ。思いますよね。
藤原を含めて関東中の超高校級のバカが集まっている我が校にも残念ながら留年制度があります。
0点を取る方が難しい試験で0点を取る?
パチンコ店を出入り禁止になる?
ヤクザの事務所にロケット花火?
全部やったアホは無事に卒業しました。
というかだいたいこの中のどれかはやらかします。
では留年生はなにをやったのか?
・自分のバイト先へ包丁持って突撃。レジを抱えたまま警察に捕まる(後に自主的に退学)
・喧嘩で東武××線を止めた
・ポリスに捕獲。裁判所のご厄介に。
・死ぬ系の性病
・単に学校に来なかった
ちなみにこの学校は半年くらい病気で休んでも揉み消してくれます。
それで出席日数で留年って……
同じクラスの菊池君は同級生が自殺を選ぶまで追い込んだので留年しました……幸いなことに未遂でしたが。
そんな危険人物隔離しろやボケェッ! カスッ!
は? そんなやつをクビにしたら社会があぶない?
私の身が危ないんじゃボケェッ!
社会のことなんて知るか!
……まあ毒づいてもなにも解決しません。
ここはポジティブに物事を考えましょう。
ええ。ポジティブに。
うわあい♪ 傷害致死までは学校がもみ消してくれるよ♪
人殺しなんて人生でそう何度もできることじゃないよ♪
やったね♪ ふじごん♪
ってするかボケェッ!!!
あまりの理不尽さにムカついたので話を元に戻します。
要するに私は好き勝手やってても誰にも怒られないし、留年もしないわけです。
誰にも迷惑かけてませんし。
実習だけ出てれば文句言われません。
実習も出たくないけどね。
勉強でもしてましょう。
……あ、数A終わった。
私の人生もね。うふふ。
なんで普通科でもないのに一週間で数Aと数Ⅰ終わらせてるの?
私バカなの?
死ぬの?
私はブツブツと文句を言いながらテキストの問題を黙々と解いていくわけです。
なんて暗い青春!
便所メシみたいなものです。
あ、ちなみに教室に弁当置いておくと野球部が勝手に食べてしまううえに購買で食料が売ってないので私は学校終わってからランチです……
トラウマスイッチ私のはここに……
※このあと学校生活の苦しさから関数電卓の資格である計算技術検定に逃げ、数Ⅲ・数Cまでを半年で終わらせることになります。
しかも今は全部忘れてます。
ほんとバカじゃねーの。
◇
さて藤原の髪の毛が
黒髪 → 金髪 → 毛染めのアレルギーで髪の毛抜けてHIKIKOMORI → 一分刈り
と移りゆくなか、季節はあっというまに冬になりました。
……嘘つきました。
人生のなかで最も長い夏と秋が終わりました。
苦痛をただ我慢し続ける時間の長いこと長いこと。
……まあ色々ありました。
同級生の菊池先輩(笑)は学校でナイフを振り回して警察登場。
学校も退場になりました。
A君はアスファルトの上でのジャーマン事件で辞めました。
頭ぱっくり。
つうかなんで日本って加害者だけを全力で守ろうとするん?
藤原は肩の手術を無事に終え……手が肩より上に上がらないんですが……
しかもまだ二回手術を残しています。
まだ二回も変身を残してるんですよ!!!
戦闘力53万です!!!
まあいいや習ってた剣道も柔道ももうやる気ないし。
今ではマイコン部と漫画部のかけ持ち生活です。(二年時から演劇部にも入ります)
友人もたくさんできました。
自分のクラス以外に。
……とまあ多少楽しい生活が待ってるかなあって思うでしょ?
思うでしょ?
えー。藤原。
ゴンちゃんNOW命狙われてます。
格付けし合うDQNたちに柔道と剣道経験ありがバレました。
手術したばかりで右手の握力30切ってるのに。
骨を切った腰が痛くて走れないのに。
しかたないので常にメリケンサックを両のポケットに入れてます。
三ヶ月後に短く切った鉄パイプの中に砂を半分詰めて両側をセメントで固めたものをズボンの中に隠し持つことになるんですけどね。
砂が遠心力で先っぽに移動して重くなるんですよ。
うふふ。
まあ、ほぼ全員がバタフライナイフとかの使い道が酷く限定された刃物を装備してるので意味ないんですけどね。
あ、使い方は人間にぷすっと。
みんな校内での犯行なら学校が全力で揉み消してくれることを知ってるんですねー。
最悪の場合でも少年法もある程度は守ってくれますし。
あーマジであいつら手を汚すことなく死なないかなあ。
ゴ○ゴって今まで貯めたお年玉貯金で雇えますか?
え? 先生?
役に立ちませんよ?
弱肉強食。
自己責任。
でもポリスは勘弁な!
よくわからないけどXX高校だからとりあえず連行。
マジでありました。
マジで連行されました。
それがこの学校ですので。
社会的信用ってマジで大事ですね。
つかね、先生が役に立つのは話してわかる高度な生命体相手だけです。
未だにクラスの半分がアルファベットが書けない連中の事ではありません(レイプ目)。
あ、そうそう血が出るんですよ。
ケツから。
痔かな?
そのころの私は花も恥じらう10代でしたので恥ずかしいからギリギリまで隠そうと思ってました。
やんだーもう!!!
……まあ1年後にやや手遅れ気味の潰瘍と判明してマジで死にかけるんですけどね。
血は腸からの出血。
ストレスでできた潰瘍からの下血でした。
HAHAHA!
こうして私はリアル死亡フラグを立てながら血なまぐさい青春を文字通り浪費していったのです。
血なまぐさいのは主に自分の血のにおいです。
いやトイレ行くとマジでにおうんですよ。
自分の血のにおいが。
このあと我慢に我慢を重ね、とうとうぶち切れた藤原のバイオレンス編に突入しますが、検閲で黒く塗りつぶされましたまる
この物語はフィクションです?
絶対現実ではないです。よ?
あと同窓会とか絶対出ません。