挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
強いのは僕ではなく僕の龍たちです 作者:七面鳥の丸焼き
9/45

魔王にエンカウントしました

こんばんわ、息吹辰人です
僕たちはいまゴブリンのコロニーをつぶすためにリヒテンバッグの王都の近くにある森に来ています
これからレイとラグとともにゴブリンたちに寝起きドッキリならぬお休みドッキリを仕掛けたいと思います
よし、ふざけるのはここまでにしよう

『辰人、ゴブリンは吾輩が倒すから貴様は離れていろ』

了解です!
頼みましたよレイ様!

『僕が守るから安心してね』

ありがとうラグ!
頼りにしてます!

『ではいくぞ』

レイの掛け声とともに森に入った

『あれか…案外早く見つかったな。とっとと片付けるぞ』

目の前には少し開けた場所でそこにゴブリンたちがうようよとしていた
ところどころにゴブリンとは少し違うのとかがいる
レイが息を吸い込みブレスを吐こうと…

「ちょっと待てーい!」

僕は小さな声で叫ぶという器用なことをしながらレイの口を両手でつかみ抑え込んだ
じたばたと暴れ僕の手から逃れたレイは口から黒い煙を吐き出すとキッと睨んできた
こちらも負けじと睨み返した

「なに考えてんの!ブレスなんか使ったら森に燃え移るでしょうが!」
『む…確かに、そのことを失念していた。では邪魔法を使うことにしよう』

そういえば聞こうと思って忘れていた
ま、今は聞いてる暇もないし後で聞こう

『では、行ってくる』
『どこに行くというのかね?』

レイがゴブリンたちを倒しに行こうとしたらどこからか声が響いた

「だ、誰!?」
『誰だ!姿を見せろ!』
『ふむ、いいだろう。冥土の土産に特別に見せてやろう』

そう聞こえた途端強い風が吹き出した
あまりの風に目を開けていられなかった
飛ばされそうだったがラグが支えてくれていたおかげで飛ばされなかった
風が止み目を開けると、レイの前に一人の男性が立っていた
だが普通の人ではない
青に近い薄い紫色の肌をし、ヤギのような角が生えている
目は白目の部分が真っ黒で瞳は血を思わせるほど赤い
まさか…?

『なぜ魔族がここにいる?』

やっぱり魔族でしたか!
かっこいいっすね!
異世界といえばだもんね

「ふ…貴様らがそれを知る必要はない。なぜなら私が貴様らを殺すからだ」

おぉ~!すっごい悪役っぽい!
いや、悪なんですけどね?
でも、あれだね
すっごい負け犬臭がするのは気のせいかな?

『やれるものならやってみるがいい。格の違いというものを教えてくれるわ』
「粋がるなよ?トカゲ風情が魔王の一人である私を倒せるとでも?」

ふぁ!!?
ま、魔王!?
うそだろおい
いきなり魔王とエンカウントしたんだけど!
聞いてないよ?

『貴様のようなのが魔王とは。ほかの魔王もたかが知れるな』
「…どうやらすぐに殺してほしいみたいだな。お望み通りすぐあの世に送ってやる。貴様らはこいつの後だ!」
『あの世に行くのは貴様だ』

挑発合戦が終わり魔王が黒い球を空中に作り出しレイに向けて放った
レイは避けることをせず黒い球はレイに直撃した

「クハハハハ!どうだ!この威力!これが魔王の力だ!」

さすが魔王
あんなの人間じゃ耐えられないな
人間・・ならね

『何かしたか?』
「な、なに!?何故だ!なぜ効いていない!?」

結果を言うとレイは無傷だった
黒い鱗には傷どころか砂埃一つついていない
まあ、聞いていない理由は多分

『邪龍に闇魔法は効かぬのを知らないのか?よくそれで魔王になれたな』

やっぱり
属性の問題だよね
同属性の魔法は効きにくいよね、普通に考えて

「邪龍だと!?なぜそんなものがここにいる!それも人間に付き従うとは!」
『それに答える義理はないな。…次はこちらが行くぞ?』

レイはそう言うと右腕を前に伸ばした
右腕の前に黒い球が現れ魔王に向かって飛んでいく
あれはあの魔王が使った魔法と同じもの?
…いや、何かが違う

「私と同じ魔法で攻撃するとは舐められたものだ。叩き壊してくれるわ!」

黒い球に向かって魔王は腕を振り上げた

『…誰が同じ魔法だと言った?』
「何?…ぐあああああああああああああ!!!う、腕…私の腕がああああああああああああ!!?」

黒い球に振り下ろされた腕は黒い球に触れた途端飲み込まれて消えてしまった

「き、貴様ああああああああ何をしたああああああああああああああああ!!!?」
『邪魔法を使っただけだが?』

違和感の正体はこれか

-------------------------

邪魔法
闇魔法の上位魔法
破壊に特化した魔法

-------------------------

闇魔法の上位互換
魔王が使っていたのはたぶん闇魔法だろう
レイは邪魔法で魔王の使った魔法を再現した
同じ魔法に見えたため魔王は安易に攻撃し逆に自分にダメージを受けたというわけだ

『さて、そろそろいいか?吾輩たちはゴブリンの殲滅に来たのだ。貴様に構っている暇はない。消えろ』

そう言ってレイは息を吸い込んだ
…森を燃やすなよ?
加減しろよ?

「くそが!せめて、せめて貴様だけでも道連れにしてくれるわ!」

魔王が突如こちらに走ってきた
はや!
一気に間を縮められ心臓の一に手を置かれた

『辰人!』
「もう遅い!」

魔王が何かボソボソ呟いたかと思うと心臓がドクン!と大きく脈を打ち僕は地面に倒れた
心臓が焼けるように熱い…

「な、何をした…!?」
「ハハハハハハ!貴様に呪いをかけてやったのだ!せいぜい苦しむがいい!あハハハハハは!」
『死ね』

レイが冷たく言い放ちブレスを吐いた
炎は魔王を容赦なく燃やしていった
魔王は燃えている間その命が尽きるまで狂ったように笑い続けていた
それを見届けたあと僕は意識を手放した


『…と、…つと!辰人!頼む!目を開けてくれ!』

気が付くとレイの顔が目の前に広がっていた
近い近い
もっと離れて

『辰人!あぁよかった。大丈夫か?痛むところはないか?』

レイが抱き着いてきた
心臓の焼けるような痛みは今はもうない

「大丈夫。なんともないよ」
『そうか。…すまなかった。辰人には髪一本たりとも触れさせぬと誓っておきながら吾輩は……』

俯きそう言った
僕はレイの頭を優しく撫でた
撫でられたレイは顔を上げた
今にも泣きそうな顔をしている

「怪我はしていないから大丈夫だよ。失敗は誰にでもあるよ。次失敗しなければいいんだから。ね?だから、そんな顔しないで?せっかくのかっこいい顔が台無しだよ?」

レイの金色の眼から一筋の涙がこぼれた
僕は指で拭ってやりレイを抱きしめた

『辰人…すまない。…ありがとう』

そういうとレイが抱き返してくれた
さっきみたいなのではなく優しく包み込むように



「ところでラグは?」
『ラグは今ゴブリンを殲滅しに行っている。もうすぐ戻ってくるだろう』
「そっか。ラグ一人で大丈夫かな?」
『あいつも吾輩と同じ龍皇なのだ。安心して休んでいろ』

うぐぅ…
怪我したわけでも病気になったわけでもないのにこの扱いです
なんだろう、レイの僕に対する態度が少し変わった気がする…
まいっか
そういやあいつ、魔王。なんか呪いがどうとか言ってたよな

《ステータス》

----------------------------
名前:息吹 辰人
年齢:15
レベル:10

HP:95/95
MP:115/115
攻撃:35
防御:30
魔攻:36
魔防:29
俊敏:44

スキル:異世界語翻訳 闇魔法lv:3 空間魔法lv:1

EXスキル:召喚(龍)

称号:異世界人 勇者 邪龍皇の寵愛 時空龍皇の加護 未成熟の呪い

従者:レイ(邪龍皇レイダム) ラグ(時空龍皇アストラグフ)

----------------------------
-------------------------

未成熟の呪い
受けたものはステータスが上がらなくなる

-------------------------

…はぁ?
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ