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強いのは僕ではなく僕の龍たちです 作者:七面鳥の丸焼き
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王様から依頼を受けました

「ねぇラグ?空間魔法に「アイテムボックス」みたいな魔法ってある?」
『アイテムボックスが何かわからないけど、《空間収納》ならあるよ?lv:1でも使えるから使ってみなよ。触りながら収納って唱えたら入れられるよ』

この世界では空間収納というのか
とりあえずやってみますか
その辺に落ちていた石を拾い

《収納》!

おお!消えた!
…これ何が入ってるか分からなくね?

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空間収納
・石

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あ、ありがとうございます
すごくわかりやすいです
まさかこんなウィンドウが出るとは思わなかった
まあ、うれしい誤算です
とりあえずカバンの中のアイテム全部移し替えとこう
何があるかわからないしね~

『《空間収納》以外にも転移とかもあるよ。まあ、これは今の辰人じゃ使えないけど』

転移!来たよ瞬間移動系魔法!
今の僕じゃ使えないってことはレベルが足りないのかMPが足りないのか
…たぶん両方だな

「とりあえず《空間収納》が使えるようになって本当に助かったよ。これって容量はどうなってるの?」
『うーんと、MPに依存するから辰人だとあまり入らないかな?普段は僕が入れておいてあげる』

MP依存か
それだとラグはすごく持てるってことか
僕はお金だけもっとこ

『終わったか?もうすぐ午後の鐘の時間だぞ?』

もうそんな時間!?

「まじか。じゃあ、帰ろっか」

街についたのは鐘が鳴る少し前だった
鐘が鳴ると門が閉まるから危ないところだった

「ギルドは明日だね。今日はもうお昼に行ったお店に行こうか。ご飯にしよう」
『うむ!そうと決まれば早くいくぞ!』
『ごはん!楽しみ~!』

二人に袖を引っ張れらながらお店に向かった

「いらっしゃい!好きなところに座んな!おや、新しい従魔かい?今度のはかわいらしいねぇ」
「そうです。おばちゃんお勧めをお願いします」
『吾輩は2つだ』
『僕も2つ』

ラグも2個食うのか!?

「あいよ、おチビさんたちは2皿であんたは1皿だね?ちょいと待ってな」

ドラゴン、それも龍皇に向かっておチビさんとは…
おばちゃんパネェ

『ここのは本当にうまいぞ!味を覚えることは可能か?』
『それは食べてみないとわからないかな。でも辰人も気に入っている味なら頑張って覚えるよ』

よかった
聞いてなかったみたいだ


「おまたせ!グロウラビットのスープとフォレストウルフのステーキだよ!」

ドン!と目の前に置かれた皿にはこれまたぶっとく切られたお肉がジュージュー音を立てて乗っていた
タレもお昼の時のとは違いさらさら系のタレになっている
スープからは鶏がらに近いにおいがする
まあ、足一本丸々入っててびっくりだけどね

『「いただきます!」』
『いただく』

ちゃんと言いなよ
言わないよりはいいけど

それでは一口
…やばい、口の中で溶けた
こんな肉日本でも食ったことがないよ
すっごいおいしい
やわらかく溶けるお肉
溶けた後は肉汁が口の中いっぱいに広がる
だけどこの肉汁がまたおいしい!
タレと絡み合うともうこれだけで一品なのではと言えるおいしさになる!

『うまい!これもうまいぞ!』
『ん~!最高!』

二人ともご満悦のご様子

「あ、レイ。口元ソースついてるよ。こっち向いて」
『む、すまん』

レイは一旦食べるのをやめてこちらに振り向く
タオル代わりの布を取り出して口を拭いてやった

「はい、いいよ。そんながっついて食べずに味わおう?せっかくの美味しい料理がもったいないよ?」
『そうだな、そうしよう』
『辰人!僕も拭いて!』

おぉう
ラグが机を乗り上げてこっちに顔を持ってくる

「拭いてあげるからちゃんと座りなさい!行儀悪いよ!」

その後ゆっくりとご飯を食べ終えた

「ご馳走様でした!あの、宿ってどこにありますか?」
「お粗末さん。宿かい?前の道を左にまっすぐ行ったところにある銀獅子亭って宿がお勧めだよ」
「ありがとうございます!行ってみます!」
「また来とくれ」

おばちゃんのおすすめの宿に向かおうと店を出たところで

「タツト様、国王がお呼びです。申し訳ありませんが城へご同行願います」
「何の要件かわかります?」
「申し訳ございません。タツト様を城にお連れしろとだけしか言われてませんので」
「あ、そうなんだ。わかりました。行きます」
「ありがとうございます。こちらに馬車を用意しております」

なんで呼ばれたのかわからないままお城に連れて行かれた


「辰人様をお連れいたしました」
『うむ、入れ』

「久しぶりだな、タツトよ。少しは強くなったか?いや、そんな話はどうでもよい。少々辰人に頼みたいことがあるのだ」
「頼みごと?僕にですか?」
「あぁ、お主が活動拠点としている街のすぐ近くに森があるのだが、そこにゴブリン共がコロニーを作りよったのだ。1つ2つならまだいいのだが6~8つのコロニーが合体していると報告があった。何より厄介なのがゴブリン将軍ジェネラルがいると報告も受けてな。早急に潰さねば厄介なことになるのだが、いま街にいる冒険者には到底太刀打ちできぬのだ。お主のレイ様ともう一人のドラゴン様の力を貸してはくれぬか?」

街のすぐ近くにゴブリンたちのコロニーか
しかもゴブリン将軍
レイたちが行くってことは僕も行くってことだよね
…僕死ぬくね?

『『断る』』

何か言おうとしたらレイが口を開いた

「…理由をお聞かせください」
『まず第一にそんな危険なところに辰人を送り出すこと自体反対だ。レベルは上がっておるがHPだけなら一般人よりも低いのだぞ?そんなところに辰人を放り込んでみろ。3秒と持たん』

確かにその通りなんですけどね
なんだろうね、涙が出そうだよ

『第二になぜ僕たちがやらなければいけないの?周辺の街から収集をかけて数で攻めればいいのに』
「ぐ…だ、だが辰人は」
『「我々の呼んだ勇者なのだから我々に力を貸すのは当然だ」か?』
「っ!?」

図星を当てられたのか言葉が詰まってしまった
そこにレイが畳み掛ける

『寝言は寝て言え!貴様らが勝手に召喚し、勝手に勇者と言っておるだけではないか!確かに辰人は勇者の称号がある。だがただの勇者ではない。モンスターの攻撃1発で死ぬ可能性があるのだぞ!貴様らが召喚しなければ元の世界で生きていけた時間がここで終わるかもしれぬのだぞ!』

レイが牙を剥きながら怒鳴った
威圧も無意識に出しているのか王様たちが変な汗を滝のように掻いている
レイたちの怒りはもっともだ
いくら異世界でも死ねば終わり
ゲームじゃないから生き返れない
リセットもできない
でも

「レイ、そこまでにしてあげて」
『辰人。だが…』
「二人が僕のことをこんなに思ってくれてるとは思わなかった。ありがとう。でも、このまま弱いからって理由で戦わないのは嫌だ」
『辰人…』
「それに、僕のことはレイとラグが守ってくれるんでしょ?」
『…うむ。指一本。いや、髪の毛一本と触れさせぬ!』
『僕も。辰人に傷一つつけさせない!』

これだけ僕のことを思ってくれる二人がいるんだ
何も怖くない

「王様。ゴブリンの件受けさせてもらいます」
「ほ、本当か!助かる。これはわしからの指名依頼としてギルドに届ける。完了次第ギルドに報告してくれ」
「わかりました。あ、それと」
「ん?なんだ?」
「僕はこの依頼が終わったらこの街を出ます。この世界のことを見て回りたいので」
「う、うむ。…分かった。街を出る前にもう一度城に来てくれ。いろいろと役に立つものを渡そう。せめてもの詫びだ」
「…分かりました。では行ってきます」
「頼んだ」

レイたちの本心を見れて心がドキドキしている
腕に抱いているレイに聞かれませんように

そんなことを考えながら街を出て森を目指した
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