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VRMMOで研究者 作者:467

第1章 始まる世界

7/11

狂乱

やっと出来ました本編です!

ですがこれだけ苦労したのにまだまだ話が短い……。

これからまた頑張ります!

ではでは、どうぞ!
「…………?」

おかしい。

確かに己はログインした筈だ。
なのに目の前が相変わらず真っ暗だ。
これは一体どうなっているのだろうか?

あれこれ5分ほど考え続け、β版の最後に棺の中で眠ったことを思い出す。

棺を開けようとするもビクともしない。

はて?

入る時は何とか持ち上げられる程度の重量だったのだが…。

それに暗闇に慣れてきた目で己の手を見てみると明らかにβ版よりも小さくなっている。

慌ててステータス画面を開く

─────

プレイヤー名[Nameless]

種族[人間種→人間種?→特殊深淵種(精神)]

HP 500
MP 10000
STR(物理攻撃力) 1
VIT(物理防御力) 1
INT(魔力) 25
MND(魔力耐性) 25
AGI(速度) 5
TEC(器用度) 18


スキル
[魔術][魔力操作][魔術知識(言語+情報)]
NEW
[魔術都市の主][加護を与える者(暗い光)][精神体(深淵変化)][号令]

─────

何だこれは。

とりあえず種族を確認しよう。

─────
[特殊深淵種(精神)]
異界【深淵】に長く居座る等の様々な行動での深淵の瘴気と同化した者の中でも特別な者の総称。
瘴気により体が朽ち果てるも極小数の狂信的な信仰と集められた膨大な魔力によって精神のみが残り、魔力を依り代にして実体化した者。

物理系に関しては最低適正だが魔力系及び器用度に大きなボーナスを得る。

体の一部、もしくは全体を異形へと変える。
異形部は本体とは別のステータスを持つ。
─────

なるほど。

事前情報で何百年後の世界等と言っていたのだから己の体が朽ち果てているのも頷ける。

信仰心や魔力等は下僕達だろう。

まあどちらにせよ研究しやすい体になったのならそこまで気にすることでは無いだろう。むしろ嬉しいくらいだ。

子供のような手もきっと変化してそこまで時間が経っていないから成長しきっていないのだろう。

スキルは増えたものもあるがそこまで大事では無いが、問題はやはり低すぎる物理ステータスだろう。

どうやって棺の蓋を外すかしばらく悩み、ふとステータスの種族欄にある【体の一部、もしくは全体を異形へと変える。】という1文に注目する。

意識を集中させ、己の背から腕を伸ばして蓋を押し上げるイメージを固める。

すると蓋が開き、外の光景が目に映ると同時にふたを押し上げていたソレ(・・)も映る。

歪に折れ曲がった赤黒い腕が己の背から生えて棺の蓋を押し上げている。

しばらく腕で遊んでみた結果、
自分が意識して動かせる分だけ本数を増やせる。
腕自体はかなりの力がある。
イメージさえ出来れば関節などを好きに生成出来る。
神経は繋がっていない。
等の事が分かった。
これに関しては後日正確な検査が必要だなと結論を出す。

棺桶の外はβ版最後の日と変わらず塔の最上階、本に埋もれた研究室の中だ。

人がいないため【伝令】の魔術を使って幹部達に帰還したことを告げる。

すると数分と経たぬうちに幹部達全員が集結した。

ここへ来いとは一言も言ってないんだが…。

「我ら一同、主様のご帰還をお待ちしておりました」

それはいい。
何故こっちに集まる必要があった?

「はい。ここは防音ですが外は感極まった者や喜びに打ち震える者等でかなりの混乱状態となっております」

「我々が止めなければならない事は百も承知ですが、ご帰還を喜ぶその気持ちは我々にも痛い程分かります」

「そこで、どうか主様に演説を行って欲しいのです」

「住人達も主様のお姿を見れば落ち着き、研究に戻るでしょう」

「どうか、お願い申し上げます」

そう言うと幹部達は頭を下げる。

面倒だがそれで研究の効率が上がるのなら是非ともやるべきだろう。

金や銀を始めとする様々な装飾の施されたローブを翻し、外への扉を開け塔のバルコニーへと進む。

眼下には己の言葉を待つ者達がこちらを見つめている。




─────

─諸君、随分と待たせたな

─様変わりした者にも、変わらぬ者にも、等しく此処に宣言しよう

─諸君は己が下僕であり、同時に己が同胞である

─諸君は己に、下僕として、実験台として、作品として、兵力として尽くすことを義務付けられた奴隷である

─だが己に尽くす限り、研究の助手として、魔術を探求する同胞として、己の最高の作品として、己の実験によって誕生した我が子として愛そう。


─忌み人として今までの友情や愛情を失い、奪われ、蔑まれた者達よ

─己に従うのならばまっとうな道は歩めまい

─だが歪み、捻じ曲がり、折れ曲がったおぞましい愛情であっても諸君に溺れるほど与えよう

─さあ、諸君

─喉が潰れるほど苛烈に叫べ

─狂気の中で喜び叫べ


─暗い光は不滅なり!!


『『『暗い光は不滅なりぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!』』』

─────



狂気を纏う咆哮が塔の前の大広場にて響き渡る。

喜び叫ぶ住人達

彼らは自分達が狂っていることを自覚しているのだろう

たがそれを間違っていると思わない

自分達は光から見捨てられた

ならば目を焼く光の様な生き方なぞ望まない

光は必ず影を生む

ならば狂気に溺れたとしても暗い光を選ぶ

例えその思いが狂っていても、自分達を愛してくれる、見ていてくれる、認めてくれるのだから

暗い光は影を生まない

すべてを飲み込み沈むだけ

彼らは知っている

その暗い光の奥底に、最後の楽園が存在すると


住人達はその後暫く狂気に身を任せ、主の帰還を喜び叫びつづけた
いかがでしょうか?

にしてもどうにかしてどこかで一般プレイヤーも書きたいなと思っています。

主人公側との温度差を感じていただいた方がより異常性が際立って見えるので何とかねじ込みたいと思います。

これからも頑張るぞーー!!
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