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異世界迷宮で奴隷ハーレムを 作者:蘇我捨恥
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中級職

 
 その後も戦闘を続けた。
 やはり麻痺は石化の倍くらい発動する。
 おそらく、暗殺者でなくてもそれなりには使いやすいスキルだろう。

 ロクサーヌやベスタの武器にもつけたかった。
 潅木のモンスターカードの落札を断ったのは失敗だったか。
 まあいまさらしょうがない。
 再び頼むのも変だし。

 夕食の後、セリーにトカゲのモンスターカードを融合してもらう。
 まだ少し緊張はあるようだが、問題なく成功した。
 耐風のダマスカス鋼額金という名称はやはり変わらない。
 名前は最初にスキルをつけたときのものが有効になるようだ。

 ダマスカス鋼の額金にはこれで耐風と耐火のスキルがついた。
 人魚のモンスターカードは持っている。
 四属性そろい踏みまであと少しだな。

「ロクサーヌ、額金の具合はどうだ」
「はい。ダメージは確実に減りました。はっきりどのくらいかとは表現しかねますが」

 翌日、全体攻撃魔法を喰らった後でロクサーヌに調子を訊いてみた。
 火属性に対する耐性が上がって、ダメージが少なくなっているようだ。
 ロクサーヌ一人だけとはいえ。

 石化した魔物が残ったときにMPを回復できるので、俺がデュランダルを持って前に出ることはあまりなくなった。
 元々、俺が硬革の帽子を装備しているのは前に出るときにミリアがしている防毒の硬革帽子やベスタの頑丈の硬革帽子と取り替えるためだ。
 前に出ないのなら、俺の頭装備は耐風のダマスカス鋼額金にする手もある。

 安全のためにはそうした方がいいかもしれないし、ロクサーヌも言えばそうすべきだと応じるだろうが、これは黙っていた方がいい。
 装備品を取り上げるようなまねはあまりよくない。

 装備は変えずにそのまま探索を行った。
 ハルバーの二十四階層ではちゃんと戦えているからいいだろう。
 麻痺が出るようになってさらに楽にもなったし。

 その翌日、ついに探索者がLv50に達した。
 ジョブ設定で見てみると、冒険者のジョブも獲得している。


冒険者 Lv1
効果 体力中上昇 精神小上昇 器用微上昇
スキル アイテムボックス操作 パーティー編成 フィールドウォーク


 ついに上級職の登場か。
 ここまで長かった。
 いや。長いといえば長く、短いといえば短いが。
 この世界の人たちはもっと苦労して冒険者になっているはずだから、不服は言うまい。

 これでインテリジェンスカードのチェックに恐れる必要はなくなった。
 俺も大手を振ってこの世界で生きていける。
 入会試験だろうが何だろうがドンとこいだ。

 冒険者取得の条件は、探索者Lv50で間違いないらしい。
 他にも何かあるかもしれないが、それは達成していたのだろう。
 他人のフィールドウォークで移動したことがあるとか。

 冒険者の効果はかなりいいものになっている。
 スキルはしょぼい。
 探索者と変わりはない。


探索者 Lv50
効果 体力小上昇
スキル アイテムボックス操作 パーティー編成 ダンジョンウォーク


 探索者の方はこんな感じだ。
 Lv50になったからといってスキルや効果が増えたりはしていない。
 ただし、冒険者との効果の違いは結構大きい。
 パーティーメンバー全員が上級職なら、かなり違ってくるだろう。

 シックススジョブまで増やし、冒険者をつけた。
 冒険者は、普段は使用せず、インテリジェンスカードのチェックがありそうなときだけ設定するという手もあるが、効果の大きさを考えれば普通に育てた方がいいだろう。
 ファーストジョブのレベルはボーナスポイントに直結するので、探索者Lv50をはずして冒険者Lv1にする手はない。
 遊び人、英雄、魔法使い、神官ははずせないので、冒険者を足すにはジョブの数を増やすしかない。

 本当なら探索者もファーストジョブから動かしたいが。
 ファーストジョブでない探索者のアイテムボックスにアイテムを入れておけば、インテリジェンスカードのチェックをされるとき自由に冒険者をファーストジョブにつけられる。
 ただし、英雄や遊び人は探索者と比べてレベルが低い。
 遊び人はともかく英雄をファーストジョブにするのは不安もあるし。

 魔法使いなら探索者とそれほど差はないが、魔法使いをファーストジョブにするのは遊び人の魔法スキルの運用上困る。
 複数のジョブが持っている魔法スキルは、若い方のジョブから発動する。
 一つしかスキルを持てない遊び人を先に、四つの属性魔法を持っている魔法使いを後に設定するのが運用上有効だ。

 結局、今のところはファーストジョブを探索者にしたまま、つけられるジョブを一つ増やして冒険者を足すのがもっとも問題がない。
 ファーストジョブが探索者なのはこれまでと変わらないわけだし。
 ジョブを増やすには必要経験値二十分の一を諦めなければならないが、それくらいはしょうがない。


加賀道夫 男 17歳
探索者Lv50 英雄Lv46 遊び人Lv41 魔法使いLv49 神官Lv39 冒険者Lv1
装備 聖槍 硬革の帽子 アルバ 竜革のグローブ 竜革の靴 ひもろぎのイアリング


 冒険者のアイテムボックスは、聞いたとおり五十種類×五十個だった。
 レベルにかかわらず固定だろう。
 アイテムボックスの大きさが固定なのは料理人なんかもそうなっている。
 セリーの鍛冶師もそうだ。

 フィールドウォークが迷宮内で使えないかどうかは、確かめてはみたいが今やることでもない。
 多分失敗するのに、セリーの目が怖い。
 そのうち試せばいいだろう。


 冒険者をつけて探索していると、二十四階層のボス部屋に到着した。
 ようやくか。
 今回も時間は多少かかっている。
 やはり二十三階層からは少し広くなっているらしい。

「ここのボス戦からは戦い方を少し変えよう。俺が魔法を使うのは変わらないが、引いて待ち受けずに、最初から積極的に攻める。ボスをロクサーヌが、他の二匹をミリアとベスタで頼む。セリーはボスを中心に見てくれ」

 待機部屋で指示を出した。
 待ち受けるとその間に全体攻撃魔法を浴びることもある。
 というか実際にあった。

 冒険者をはずして博徒もつける。
 どうせボス戦ではミリアの剣の状態異常に頼った戦いになる。
 麻痺のスキルも増えたことだし、一匹はミリアにまかせればいいだろう。
 ミリアが相手をする魔物が動きを止められる前に放つ全体攻撃魔法の数と、待ち受けている間に撃たれる全体攻撃魔法の数とに、おそらくそれほどの差はないと見た。

「分かりました」
「サイクロプスのボスはシルバーサイクロプスです。耐性などはサイクロプスと変わりがありません」
「やる、です」
「大丈夫だと思います」

 ベスタにデュランダルを渡し、ボス部屋に突入する。
 魔物が三匹現れた。
 巨人が三匹か。
 サイクロプスが二匹と、真ん中の魔物がシルバーサイクロプスだ。

 シルバーサイクロプスは、サイクロプスより少し大きいが、それほど違いはない。
 色は赤くなく、グレーだ。
 シルバーといえばシルバーなのか。

 風魔法を一発放ち、ミリアが向かった先のサイクロプスに状態異常耐性ダウンをかけた。
 風魔法が発動し、サイクロプスが立ち止まって目を閉じる。
 シルバーサイクロプスの方はびくともしない。
 ボスは耐性が上がっているようだ。

 シルバーサイクロプスが二、三歩進み、こぶしを振り下ろした。
 ロクサーヌが難なく避け、レイピアを突き入れる。
 ボスが繰り出すカウンター気味の裏拳も、わずかに首をそらすことでかわした。
 安定しているな。 

 セリーと俺は、二発めの風魔法でサイクロプスがひるんだ隙にボスの後ろに回る。
 ロクサーヌが相手をしているボスに、嫌がらせのように槍を突き込んだ。
 ある程度距離を取っているし、俺が攻撃される恐れは少ない。
 安全地帯から風魔法を放ち、合間に槍で突く。

「やった、です」

 早くもサイクロプスが石化した。
 麻痺ではなく石化したのは、ボス戦では麻痺の発動が少なくなるということだろうか。
 石化したのはサイクロプスであってボスではないが。
 たまたまか。

 ボスのシルバーサイクロプスにも状態異常耐性ダウンをかける。
 ミリアが横から攻撃した。

「セリー、場所を換わるか?」
「そうですね」

 セリーに声をかけて場所を移動する。
 セリーは、ボスの斜め後ろ、石化したサイクロプスの側にいた。
 サイクロプスが全体攻撃魔法を使ってきたときに対処するためだ。
 石化した魔物が全体攻撃魔法を放つことはもうないから、ベスタが相手をしているサイクロプスの側に移った方がいい。

 ベスタはデュランダルを持っているから、基本的にはベスタがキャンセルできる。
 それに、ボスとサイクロプスの間は少し距離があるから、セリーの槍は間に合わないかもしれない。
 それでも万が一ということもあるから、近くにいてもらった方がいい。
 何かあったときに選択肢を広く取れる。

 あ、固まった。
 セリーの後ろを通り風魔法を一発放ってボスの斜め後ろに戻ってくると、シルバーサイクロプスが固まっていた。
 ミリアは何も言わずに攻撃を続けているから、麻痺だ。
 ボスの方ではちゃんと麻痺が出たか。

 セリーが少し移動してサイクロプスを槍で突く。
 ロクサーヌとミリアはボスを攻撃した。
 ミリアが移動しないのはちょうど反対側にいて大変だからだと思うが、ボスには状態異常耐性ダウンをかけているのだから、このまま続けるのが正解だ。

「やった、です」

 シルバーサイクロプスは再起動することなく、しばらくして石化した。
 ロクサーヌとミリアが残ったサイクロプスを攻撃に行く。
 俺もブリーズボールに切り替えて攻撃に加わった。
 このサイクロプスは状態異常耐性ダウンをかけるまでもないだろう。

 あと一匹でミリアが完封だが、そこまですることもない。
 結局、このサイクロプスは麻痺も石化もすることなく、ベスタがデュランダルで倒した。
 やはり状態異常耐性ダウンの効果は大きいのだろうか。

 ベスタからデュランダルを返してもらって、残りの二匹を片づける。
 ボスから始末した。
 連続攻撃でボスが倒れ、煙になる。

 煙が消えると、小さなアイテムが残った。
 モンスターカードか、と思ったが、銀貨だ。
 最初からあったのだろうか。
 前のパーティーの落し物か何かか。

「銀貨か?」
「はい。シルバーサイクロプスは銀貨を残すことがあるそうです」

 セリーが説明する。
 銀貨を残すからシルバーサイクロプスなのか。
 体のどこかが銀でできているのだろう。

 魔物がお金を持っているわけではない。
 シルバーサイクロプスが残す銀を人が銀貨として利用しているだけか。
 いや。鑑定でも銀貨と出るから銀貨なのか。

 魔物が銀貨を残すと強さによっては乱獲されそうだ。
 インフレになったりしないのだろうか。
 ボスだからそこまで乱獲されることもないか。

 あるいはいつか壊れるとか。
 アイテムボックスに入れていない銀貨がいつのまにか消えていたりしたら嫌だ。
 陽子崩壊みたいなものだな。
 半減期とかあるに違いない。

 ドロップアイテムだから銀貨はアイテムボックスに入るのか。
 アイテムボックスに入れておけば消えたりすまい、と期待しておこう。

 石化したサイクロプスも始末して、ボス戦は終了した。
 今回はボスもずっと麻痺していたし、麻痺のスキルが加わって楽になった。
 やはりボス戦ではミリアの活躍が光る。

「ミリアが二匹石化してくれたので楽だった。これからもよろしくな」
「はい、です」

 ネコミミをなでたいのに迷宮では防具が邪魔だ。
 ボス部屋を後にして二十五階層へ移動する。

「セリー、ハルバー二十五階層の魔物は何だ?」
「グミスライムです」
「グミスライムなのか。風魔法も弱点だったよな」
「そうです」

 グミスライムは弱点属性が多く、サイクロプスと同じく風魔法が使える。
 遊び人のスキルは変えなくていい。
 そのまま二十五階層を探索した。
 魔物を倒しながら進んでいく。

 二十五階層では戦闘時間がさらに延びてしまったが、戦えないことはなさそうか。
 戦闘時間が延びたら延びたで、ミリアの剣の状態異常が出やすくなる。
 麻痺もあるし、魔物の攻撃を受けることは戦闘時間に比例して増えるわけではなかった。
 二十五階層ではまだなんとかなるだろう。

 ただし、もっと上の階層に行けば分からない。
 何か強化ポイントを探しておいた方がいいかもしれない。
 全員に状態異常のスキルがついた武器を持たせるとか。

 などと考えながらその日の狩を終えると、今度は魔法使いがLv50に達していた。
 魔道士のジョブも獲得している。
 ゴスラーの就いていたジョブだ。


魔道士 Lv1
効果 知力中上昇 MP小上昇 精神微上昇 体力微上昇
スキル 中級火魔法 中級水魔法 中級風魔法 中級土魔法 下級氷魔法 下級雷魔法


 やはり上のジョブになると効果がいい。
 そして、スキルは中級魔法になるようだ。
 魔道士は魔法使いの上級職だと思っていたが、中級職であったらしい。
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