第四十六話〜告白〜
〜公園〜
空はもう茜色の世界。向かい合うように設置されたベンチの片方に二人は座った。
「それで、話しってなに?」
初めに切り出したのは蘭だった。
「俺が今まで居なかった訳」
蘭は“やっぱり”っと言った顔で下を向いた。
「ずっと黙ってた事あんだ」
新一も下を向き加減に話しかける。
「私が当ててあげる。私なりに推理したの。新一は……コナン君でしょ?」
下を向いてた蘭が新一を見た。新一は心底驚いていた。
「ずっと側にいてくれてたんだね。ずっと私を守っていてくれてたんだね。コナン君として。ありがとう。でもどうして?」
蘭は涙を流しながら新一から目を離さなかった。
「知ってたんだな。俺が“コナン”だって。俺さ、蘭とトロピカルランドに行った時黒ずくめの男達を追った日あっただろ?」
蘭は真剣に頷く。
「あの日黒ずくめの男たちの怪しげな取引を目撃したんだ。んで、背後からその仲間が現れて、一殴り」
新一はハハっと力なく笑った。
「その後薬を飲まされ、幼児化しんだ」
蘭は見る見るうちに驚いた顔になった。その後組織を潰そうとしていた事や灰原の事、そして組織を潰した事を話した。灰原について蘭は今まで以上の驚いた顔をした。
「じゃぁ、今こうして、新一がいられるのは哀ちゃんのお陰って事?」
「ああ……そうなるな」
「じゃぁ哀ちゃんにお礼いわなきゃ。新一の勝手な行動に振り回されたお詫びと、戻してくれたお礼を!」
蘭は笑いながらさらりといった。
「まるで俺が悪いみたない言い方ーー」
言いかけ蘭が遮る。
「へー、新一“悪い”って思ってないんだ」
「いや、そんなわけないだろ!」
「じゃぁ哀ちゃんにお礼言いに行こ?」
そう言い蘭はベンチから立ち上がり背伸びをした。
「なぁ、蘭? 俺を怒ったりしねぇのか? 自分勝手なことした俺を」
「怒ってどおするの?そりゃ、今まで黙ってた事頭にきたけど、でもこうして帰って来てくれた。長い長い時間掛けたけど約束ちゃんと守ってくれた。それで十分だよ。それに私を必死で守ってくれてたんでしょ?小さな体で一生懸命。それに慰めてくれた。それだけで私嬉しいよ。でも、もう無茶だけはしないでね」
ニッコリ微笑む蘭の手を新一は握った。
「ありがとう蘭。お、俺……この日がきたら絶対言いたかった事があるんだ……俺、蘭を愛してる。お前がいたからコナンになってからも諦めることしなかった。元に戻る日を信じて生きていけた。もう離れたくない。二十歳になったら結婚したい」
新一の言葉に蘭は即答した。
「私も……私も新一のこと愛してます」
二人はもう一度抱き締めあった。
「新一だ。ちゃんと此処に新一がいる。ありがとう」
抱き締めあいなが蘭は何度も何度も同じ言葉をいった。
先ほどまで茜色だった空は夜空へと変わっており、月が照らされる中、二人はキスを交わした。月は二人を祝うかのように綺麗な満月であった。 |