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コナン対組織
作:菜花



第二十四話〜目覚めぬコナン・星(あね)に願いを 神に願いを〜


手術室前では灰原だけがいた。
宮野博士はFBIと共に警察へと連れていかれた。連れて行かれる前に宮野博士は灰原に何度も何度も謝罪した。組織の事を始め親で有るのに見捨てたことお姉ちゃんのことなど車の中できかされた。
(バカ…)
思ってもいない父親の言葉に少し後悔した。車の中では殆んど話しをし無かった。今に思うと遣りきれない思いだった。

コナンが運ばれてから三十分後、息を切らして無我夢中な博士がやってきた。
「ハァハァ、あ、哀君!大丈夫か?」
「ええ、私は大丈夫。」
「そうか」
博士は少し嬉しそうな顔を見せたが『手術中』のランプをみて深刻な顔をした。
「新一君は?」
博士の言葉を聞いて灰原は下を向いて拳に力をいれて教えた。
「あれだけの傷があって生きてるだけでも凄いって。怪我の方は出血が多く五分五分。後ショック状況に陥っていたら目が覚めるまで時間がかかるみたい」
博士は何も言えず佇んでいた。

〜一時間半後〜
赤いランプが消え医者と共に酸素マスクをつけたコナンが出てきた。灰原と博士は直ぐにコナンの側に行き医者に無事かを聞いた。
「手術は成功しました。今は麻酔が効いていますので、もう暫くは目を覚ましません。」
灰原は安心したような不安なような顔を見せた。
「大丈夫ですよ。今日中に目が覚めれば命に別状有りません。しかし、一週間経っても覚めなければ一ヶ月・二ヶ月は覚めない恐れが有ります。まぁ、彼なら大丈夫でしょう。」
「分かりました」
灰原は一言だけいいただ黙って医者達とコナンの病室へと案内された。
病室に移され医者が出ていった後電子音の音だけがリズムを一定にして動いていた。身体中に包帯が巻かれた状態をみて灰原は悔やんだ。
(私が受けるはずだった死への道。でも彼が今その道をたどっている。私自身が傷つくより私の側に居る彼を狙ったほうがジンにとって楽しい事。わかってたのにそんな事。…お願いお姉ちゃん彼を守って…お願い神様、彼を解放してあげて下さい。この黒ずんだ世界から解放してあげて下さい)
灰原は星に願った。空に居るであろう姉にお願いをした。
「ほれ、哀君寝ないと明日から彼に集中できんぞ?昨日から寝てないんじゃろ?」
博士は心配そうに彼女をみた。ずっと追い詰めた顔をする彼女にどうしても言いたいことがあった。
「哀君?君が参ってしまったら何にもならんぞ?ほれ、新一はちゃんと生きてる!悔やんでないで前に進むんじゃ。そんな顔のまま、新一に見せたら彼おこるぞ。」
博士の言葉に同意するかのように灰原はソファーに座り目を瞑った。

〜次の日〜
朝灰原が目をさましてもコナンは未だ寝たままだった。
朝の診察で主治医である井上先生からの今の状況が説明された。
「麻酔はもう切れてますから、後はこの子次第ですね。異状有りません」
「分かりました」
診察が終わり博士は一旦家に帰った。静かになった病室で灰原はコナンの手を確り握りしめ話しかけた。
「ね?工藤君。この前蘭さんにあったの。とても、怒ってたわよ?でも、私お願いしたから『怒らないで』ってだから、蘭さん怒ったりしないから、目を開けて?私達には貴方が必要なの。生きて帰ってきて!天国行く前にお姉ちゃんが引き留めて此方だよって誘導してくれるはずよ。だって私昨日願ったものお姉ちゃんに…だから、きっと帰ってくるよね?ただ休憩してるだけだよね?」
その時、握られていたコナンの手が少しだけ動いた気がした。しかし、目を覚ます事は無かった。
(もしかして、私の声届いてるの?必死に戦ってるの?)
心の中で灰原はコナンに語りかけた。
だが、反応は無かった。

博士が病室から居なくなって約一時間経ったころ窓の方から風がにわかに吹いてきた。
「居るんでしょ?怪盗キッドさん?」
灰原は不適な笑いを見せ窓の方に向いた。
「気付いてましたか。探偵君の具合はいかがかな?」
キッドは躊躇いもなく姿を現した。
「重傷…さぁ用件話してくれる?」
「見るからに痛々しい傷ですね。」
「その事は今はいいから用件なに?」
「用件でしたね。此ですよ」
キッドが拳を握ってマジック風に取り出した。キッドの手のひらからボンっと、煙が上がりその中にフロッピーが四枚程置いてあった。
「早い方が宜しいかと思いまして。これが薬に関係ある全てのフロッピーです」
「あら、優しいのね」
灰原は渡されたフロッピーを受けとった。
「協力するといいましたから。それに、キッドである私の目的も終わりました。」
「目的?」
「それに対しては教える事はできません。企業秘密です。ではお嬢さん幸運祈ってますよ。」
キッドは窓から飛び去っていった。
灰原は少し睨んだ目付きでキッドが見えなくなるまで見つめた。


遅くなってすみません。次の進行は27日以降になります。

コナンの生死はどうなるのでしょうね…
灰原の願いちゃんとコナンに届いてるのでしょうか?

そして、遂にキッドが良いものをもってきてくれました。流石o(^-^)o!
これで灰原にデータが入ったので後は灰原次第!
次は服部が来ます!
後書きまで読んで下りありがとうございました。











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