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コナン対組織
作:菜花



第十六話〜組織行動開始〜


「は、灰原!?どうした?」

「工藤くん。は、博士が奴らに捕まったの!はやく…来てほしいの。」
「何だって?!ホントかそれ!?」
息をきらしながら走ってきた灰原が必死で訴えると、コナンが一瞬のうちに表情を強張らせた。
「で、奴ら何か言ってたのか?」
「ええ。《鳥矢町の北の山奥にある古い倉庫に来い》って」
「わかった。灰原は危険だから一旦、家に帰ってろ」
灰原から伝えられたコナンは、直ぐさま乗り込む事を決めた。そしていざ歩を前に出した時、灰原の口から思いがけない声が零れた。

「嫌よ!私も一緒に行くわ!ほら、急ぐわよ!」
目的地に向かう最中、徐々に人気の無い所へと誘導されている事に気付いたコナンは、灰原の言動そのものに違和感を覚えた。

(灰原?なんか可笑しくねぇか?それにこの先は鳥矢町じゃねよ)
思い当たった疑問をコナンは直球で灰原に投げつける。
「なぁ、灰原? おまえ可笑しくねぇか?」
「あら、何が?」
「何時もの灰原なら自分から《一緒に行く》なんていわねぇよ」
探るような鋭い目を向けられ、灰原は立ち止まってコナンの方に向き直し、不敵な笑みを口許に浮かべた。
「フン、さすがね。
私は、《灰原哀》じゃないわ。でも、気付くの少し遅いわよ!?」
「どういう意味だ?!」
と、困惑してる瞬間頭に激痛が走り倒れ込んだ。
「お前…だれだ…よ」
「私?スコッチとだけ言っておくわ」
「スコッチ…だと」
薄れゆく意識の中、コナンは少女が語った名前を反芻し、気付かれないように探偵バッヂのスイッチを入れた。
コナンは完全に意識を手放した。

「やっと、静かになったわ、午後八時少年確保。それじゃぁ、ジンの元に送ってあげなさい」
「はっ」
二人の男がコナンを縛り車のトランクに載せ走り去った。


〜同時刻〜
灰原のバッチから話し声が聞こえた。
「え、何で?」
「どうしたん?葵ざめた顔して。なんかあったんか?」
「工藤くんが 彼らに捕まった…」
「なんやと!? だれや!工藤さろたんは?」
寝耳に水の大事に、平次があからさまに動揺を見せ、尋問地味た鋭い口調で灰原の返事を急かす。
「スコッチよ…」
「誰やそれ?」
「《千の顔をもつベルモット》の子供バージョンよ」
「なんやて? せやったら、まさか姉ちゃんに変装したスコッチっちゅう奴が、工藤を(かどわ)かしたっちゅう事かいな?」
「恐らく。そうとは知らずに、工藤君は人気を避けて捕らえた。まあそんな処かしらね」
「そんで、どないすんねん」
「工藤くんの連絡を待ちましょ。最も彼が身動き取れた場合だけど…それに、最悪は――」
言い淀んだ言葉をそのまま飲み込み、灰原は唇を固く結んで力無く肩を沈めた。


〜車のトランクの中〜
「痛っ…何処どここ?」
頭に走る激痛に眉をしかめコナンは少し考えた。そして、車のトランクの中に押し込められているのに気付き、その理由も行き当たった。
(また…か。また、誘拐されちまったのか。バカだよな…直ぐあの女の子を灰原だと思っちまうなんて…)

自嘲の笑いを浮かべると、コナンは必死に身体をよじって何とかバッヂを取り出し、声を潜めて話し掛けた。
「灰原?」

『工藤くん?大丈夫?今はどこ?』



「殴られて頭痛てぇけど大丈夫だ
とこかわかんねーけど、車のトランクの中に閉じ込められてるみてぇだ。」
『そう。今から貴方ジンとご対面らしいわよ。』
「そうか!フン、もう少しか!」
ジンに会えると聞いて、コナンの顔に自然と歓喜の笑みが滲み出た。声色で感じ取った灰原が、それを(たしな)めるように語気を荒くする。
『何喜んでるのよ!貴方自分の立場わかってるの?』
「もうじきだぜ?あいつらとの決着!やっとぶっ潰すことができるんだ!此が喜ばずにいれるかよ」
コナンの心臓は高鳴っていた。今まで追い続けて来たやつらと接触することに、危険とわかっていてもこの好奇心は止められなかった。
「それより、お前ジョディ先生に鳥矢町の奥山にある工場か古い倉庫をしらべて、って伝えてくれ。
其処がかれらの本拠地だから!じゃぁな」
「まって!工藤君?ねぇ!」
灰原がとめた頃にはバッチの電源はきられていた。
そして灰原は仕方なくジョディ先生に連絡をとった。
「ーーってわけだから、至急調べて下さい!江戸川くんが危険なんです!!」
「わかった!また連絡するわ」

〜誘拐されて一時間後〜
一つの車が鳥矢町の工場に止まった。
「よぉ!起きてたのか。」
「ここは?凄い真っ暗だけど」
「まぁ、周りは山で街灯ねぇからな。」
一人の男がコナンを持ち上げ工場へと入っていった。
中には凄い沢山の機会や人がいた。
そして、地下に降りて窓一つない部屋えと押し込まれた。

「今日から其処がお前の部屋だ。前みたいににげられんよ!
それと、携帯は…」
コナンのホケットを探り携帯をとり、壊してしまった。そして携帯の弾みでバッチが床におちた。不思議そうに見た後、銃を打ち付けた。その後、ポケットの中身を空にして、
コナンの手を後ろにまわし手錠をかけた。
「足は外しといてやるよ!これから、使うからな。
それに、窓もないこの部屋で長時間居たら酸欠になって叫ぶ元気さえなくなるだろうしな」

と言い残し、分厚いドアをしめ、鍵を掛けた。


〜午後十時〜
灰原は蘭に心配をかけないように、
『一週間博士の家てお泊まり会をするから帰ってこれない』
っとコナンの声でつたえた。
電話を切り自室に帰りパソコンを開いた。
灰原はコナンが言っていた言葉を元に鳥矢町の山付近にありそうな古い倉庫や工場を地図で調べた。
一段落終え、時計をみると深夜二時をさしていた。
灰原は明日からの戦いに備えて、寝ることにした。


遅くなりすみませんでした。
十六話から組織やコナン灰原FBIなどが出てきます。











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