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アンティーク・オン・イグザミネーション
作:留龍隆



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  中古屋、リサイクルショップ、骨董品屋・・・古物商。うん、これがしっくり来る。骨董というほど価値あるものばかりじゃなさそうだし、だからと言って良いものが全く無い訳ではない。となると、当てはまるのは古物、である。
  わたしはこういったいろいろな物が売っている店が大好きだ。なぜかというと、手ごろな価格で面白いものが手に入るからだ。そんな変わった趣味を持つわたしは、休みの日にはあっちをふらり、こっちをふらりと自転車で店探しをする。こんな暑い夏の日でも、だ。そして気に入った店があると品物を眺めて楽しむ。無論、家はこうした雑貨や古物で溢れている。狭くて暑くてやってられないが、でも楽しい。
本当なら、上京したのに浪人してしまったのだから勉強をしなくちゃならんと自分を叱責しなくてはならない。が、少し反省しても、すぐに古物商に足が向く。心の弱さに呆れかえる毎日である。そして、今日もこうして来てしまった。当然、勉強などする気は毛の先ほどもない。さあ、今日はどんな面白いものが「ガシャン」

「・・・すいませんでした、本当に申し訳ありません・・・」
割った。壷を粉砕してしまった。もう直らない。助けてください。
「う〜ん・・・まずいもん割ってくれたなあ・・・弱った・・・・・」
こういってわたしの前でオールバックの頭を掻いている黒い丸型サングラスをかけた怪しい人、これが店長らしい。黒のズボンにラフな感じのシャツを着て、短いネクタイを緩くしめている。髪はかなりの量を白髪が占めており、黒いのはごく僅かだ。頬には皺も刻まれており、年齢を感じさせられる。・・・って観察してる場合か!でも思考がパニック状態で他に何も考えられない・・・・。
「本当にすいません。弁償しますから・・・」
昨日まではまさか自分の趣味が自らを追い込むとは思っていなかった。こんなことになる前の時間に戻りたい・・・・この考え、困るとよく出てくるな。
「弁償はいいですよ。お客さんじゃ出来ないでしょう」
店長は苦笑しながらそう言った。出来ない?そんなに高いのだろうか?
「・・いくらですか?払えなかったら働いて返しますから・・・」
「う〜ん・・・・・二十万です。払えませんよね、ははは・・・・笑うしかないや」
「出来るわけないじゃん!払えるもんか!!大学行けなくなる!!!家族に殺される!!!助けてえ!!!」
・・・とは口が避けても言えない。でもそうなりかねない。
「ぼったくりですか」
「なんなら鑑定団呼びますか。『い〜い仕事したのにね〜』って言いますよきっと」
不安に駆られたわたしは、実家の名古屋に連絡した。同情してくれると思った、次の瞬間、
「・・・・・・・・・・知らん。身体売って来い。ガチャ、ツーツー」
終わった。拠り所は無くなった。実家の貯金は二十万もないらしい。かと言って、通帳から大学行くための金をはたくわけにはいかない。でも、このままじゃ・・・
「身体で返してください」
てんちょおおお!!お願いだから助けてええ!!見逃してえええ!!!純潔を保ちたいの結婚までバージンなのそういう方面の知識知らないふりし続けたいのー!!!
「・・・・なにしてらっしゃるんですか」
知らぬ間にファイティングポーズで迎撃体勢をしていたわたしに店長が尋ねた。
「・・・後生ですから風俗と臓器抜き取りはかんべんしてください・・・・」
すると店長は首を傾げ、
「やっぱ払えないんですか・・・いいですよ、ここで働いてください。料金まで働いたら出て行って構わないですから。それがいや、というなら法的手段に訴えますがどうですか?働くか、裁判で戦うか」
こうして、わたしは大好きな古物商で働くことになった。
わたし、前田実二十歳。性別、女。血液型、AB。彼氏なし、銭無し、学もなし。美貌は・・・まあ良い。波乱の幕開け。







ギャグ主体です。











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