音もなく雪がふる夜。
暗闇が静かに僕らを包む
ボクは、キミを見失なわないように強くキミの手を握った。
キミは恥ずかしそうにマフラーに顔をしずめた。
◆
音もなく雪がふる夜
彼が私を殺した。
彼は言った。
「大丈夫、痛くないよ」
私は頷いて目をつむった。
とても静かな夜
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音もなく雪がふる夜
私は彼女を殺した。
私は彼女を許せなかった。別の男から何回も電話がきている。
私は彼女がバイトから帰ってきた瞬間、ナイフで彼女を刺した。
「大丈夫、痛くないよ」
■
音もなく雪がふる夜
今夜もボクは彼女に電話をする。
しかしいつも彼女はでない
こんなにボクが愛しているのに、彼女の服も持ってる。彼女の下着もはいている。彼女の靴下の匂いも毎日嗅いでいる。
なのに何でわかってくれないんだ。
しかし今夜は違った。
彼女が電話に出てくれた
ボクは言いきれない程の愛の言葉を彼女に送った。
しかし電話の向こうの相手は知らぬ男の声だった。
ボクは不安になった。
もしかして彼女の身に何かあったんじゃないか?
ボクは慌てて彼女の家に向かった。
案の定、彼女は血だらけで倒れていた。
急いでボクの家に運ばなくちゃ、彼女はボクの物だ。誰にもわたさない。
早く彼女を修理しなくちゃ
ボクは彼女の手を引き、二人でボクの家に向かった。
★
音もなく雪がふる夜
私は彼女を殺した後、
恐くなって逃げ出した。
気持ちを落ち着かせようと
近くの公園でタバコをふかしていた。
しばらくすると気持ちが落ち着いてきた。
顔を上げると。一人の男が何かを引きずって、歩いていた。
私は目を凝らして、その男をみてみた。
男は笑顔で彼女を引きずっていた。
私は驚きのあまり発作を起こしてその場に倒れた。
薄れゆく意識の中、私は見た。
マフラーに顔をしずめ、私を静かに睨む彼女を……
「大丈夫、痛くないよ」 |