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サイレントストーリー
作:甘党番長



音もなく雪がふる夜。

暗闇が静かに僕らを包む

ボクは、キミを見失なわないように強くキミの手を握った。

キミは恥ずかしそうにマフラーに顔をしずめた。







音もなく雪がふる夜

彼が私を殺した。

彼は言った。

「大丈夫、痛くないよ」

私は頷いて目をつむった。
とても静かな夜







音もなく雪がふる夜

私は彼女を殺した。

私は彼女を許せなかった。別の男から何回も電話がきている。

私は彼女がバイトから帰ってきた瞬間、ナイフで彼女を刺した。

「大丈夫、痛くないよ」







音もなく雪がふる夜

今夜もボクは彼女に電話をする。

しかしいつも彼女はでない
こんなにボクが愛しているのに、彼女の服も持ってる。彼女の下着もはいている。彼女の靴下の匂いも毎日嗅いでいる。

なのに何でわかってくれないんだ。

しかし今夜は違った。

彼女が電話に出てくれた

ボクは言いきれない程の愛の言葉を彼女に送った。

しかし電話の向こうの相手は知らぬ男の声だった。

ボクは不安になった。

もしかして彼女の身に何かあったんじゃないか?

ボクは慌てて彼女の家に向かった。

案の定、彼女は血だらけで倒れていた。

急いでボクの家に運ばなくちゃ、彼女はボクの物だ。誰にもわたさない。
早く彼女を修理しなくちゃ

ボクは彼女の手を引き、二人でボクの家に向かった。







音もなく雪がふる夜

私は彼女を殺した後、

恐くなって逃げ出した。

気持ちを落ち着かせようと
近くの公園でタバコをふかしていた。

しばらくすると気持ちが落ち着いてきた。

顔を上げると。一人の男が何かを引きずって、歩いていた。

私は目を凝らして、その男をみてみた。

男は笑顔で彼女を引きずっていた。

私は驚きのあまり発作を起こしてその場に倒れた。

薄れゆく意識の中、私は見た。

マフラーに顔をしずめ、私を静かに睨む彼女を……


「大丈夫、痛くないよ」














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