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  人間村 作者:六角オセロ
このページは新連載『謎の少女』の広告です。『人間村』とは、まったく関係ありません。
新連載の広告
一男は焦っていた。母の声が耳に残っていた。
「私立は駄目だよ!うちには、そんな余裕はないんだからね。公立だよ、絶対に公立!」
来年は、いよいよ大学受験だった。
「公立か~~、行けるかな~~。」
一男はあまり自信がなかった。運動は得意だったが、勉強は得意ではなかった。
「頑張ってやるしきゃないか!」
机に向かったときだった。携帯電話セルフォーンが鳴った。
「うん、誰だろう?」それは知らない電話番号だった。
「どなたですか?」「わたし、ユミといいます。」「ユミちゃん?知らないな~~。」
「はじめまして。」「はじめまして。」「あなたに逢いたいんです。」「はっ?」「公園で待ってます。」
「はっ?」「近くの弥生西公園で待ってます。」「はっ?」電話は切れた。一方的だった。
「なんだよ。失礼な奴だな~~。」子供のような声だった。「子供のイタズラだったのかな~?」
勉強を始めたが、気になってできなかった。
「弥生西公園か…」
壁時計を見たら、四時だった。「よし、知らん顔して、行ってみよう。」
玄関を出ようとしたら、母に呼び止められた。
「一男、どこに行くの?」「ちょっと、コンビニまで。」
「ちゃんと勉強やってよ。わたしなんか受験前は毎日三時間やってたんだからね。」
「分かってるよ。」
「お父さんは、毎日四時間やってたのよ。そのくらいしないと駄目なの。」
「分かってるよ。すぐに戻るよ。」一男は出て行った。
弥生西公園は小さな公園だった。行ってみると、小さな子供が三人、砂場で遊んでいるだけで、他には誰もいなかった。
「な~~んだ、やっぱりイタズラか!」
大きなイチョウの木があった。その上から声が聞こえてきた。
「お兄ちゃん!」
上を見ると、七歳くらいの女の子が、高さ三メートルくらいの大きな枝に座っていた。
「危ないじゃないか、そんなところで?」
「大丈夫、平気!」「どうやって登ったんだよ?」
「それは秘密!」と言うと、その枝にぶらさがって、ぴょんと飛び降りてきた。
「わ~~~、君って凄いね!」
昨日までのホットな夏の風から、急にクールになった秋の風が吹いていた。見知らぬ雑草が風に揺らいでいた。


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あんた、頭が硬過ぎるよ!
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作画:11さん(どうもありがとう!)
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