お~~~、ノストラジック!
優子は、庭に通じるドアから出て行った。アニーも出て行った。
「お肉は、もう飽きたから、お刺身の盛り合わせの四点盛りを、五パック買ってきて。」
「五パックって、わたしのもですか?」
「もちろんよ。あなたも一緒に食べましょう。」
「いいんですか?」
「いいのよ、こういうときには。」
「ありがとうございます、じゃあ。」
「あっ、ちょっと待って!」
「何でしょうか?」
「アニーちゃんも一緒に連れてって。ソフトウェア開発研究所に行くんでしょう?」
「はい、行きます。」
「隣の、あっぱれアロマオイル製造所に連れて行って。」
「はい。アニーさん、アロマオイルを買うんですか?」
アニーは明るく答えた。「はい!」
「じゃあ、行きましょう!」
きょん姉さんは、庭で博士とテーブル越しに椅子に座って、なにやら楽しそうに談話をしていた。
「博士、ソフトウェア開発研究所とアロマオイルを買いに行って来ます。帰りに買い物をして来ます。」
「アロマオイルを?」
「アニーさんが。」
アニーが答えた。「気に入ってしまって。それに、どうやって作っているのか興味がありまして。」
「あっ、そう。」
姉さんがアニーに質問した。「アロマオイルって?」
「高野槙のアロマオイル…」名刺を手渡した。姉さんは見た。
「わ~~、いい匂いだわ~~!」
「でしょう。」
「わたしも、この匂いのアロマオイル欲しいわ~。心が、とってもすっきりするわ。」
「じゃあ、一緒に買ってきてあげるわ。」
「わたしも、一緒に行って、作るところを見てみたいわ~。」
博士が、心根に言った。
「じゃあ、一緒に連れってあげなさい。」
「じゃあ、軽トラックじゃなくって、普通の軽四輪で行きましょう。」
「頼むよ。気をつけてな。」
「はい!」
三人は、庭から出て行った。姉さんは、「あっぱれ、あっぱれ!」と言いながら。
博士は、姉さんを見ながら、「楽しい人だな~~。」と呟いた。
杖ヶ藪小学校は、国道三七一号線を下り、左側の細い道を入ったところにあった。軽トラックがやってきたので、心根は道を譲った。
姉さんは、後ろに乗っていた。「ここは、軽でないと走れませんね。」
「そうなんですよ。」
アニーは、姉さんの隣に座っていた。
「こんな道では、普通の自動車では、とっても無理だわ。」
「そうなんですよ。」
なだらかな山の斜面の側に、長屋風の二階建ての建物があった。建物の前の駐車スペースらしきところに、自動車を止めた。
「ここです。」
みんなは降りた。姉さんは、感激の声を発した。「お~~~、ノストラジック!」
心根が説明した。
「ここが、元小学校です。今は、高野山ソフトウェア開発研究所になっています。」
アニーは、興味深く建物を見ていた。
「アニーさん、ここは初めてなんですか?」
「はい、初めてです。」
「あっぱれアロマオイル製造所は、学校の隣です。」
指差した。
「なあんだ、あそこですか!」
少し離れたところにあった。扉の上に【あっぱれアロマオイル製造所】と書かれてあった。
「ちょっと待ってください、中のチーフに挨拶してきますので。」
「はい。」
姉さんが尋ねた。「わたしたちも一緒に入っていいですか?」
「いいですよ、どうぞ。」
三人は、建物の真ん中にあった、両開きの引き戸の扉から入って行った。
廊下があって、右に入って行った。アニーが質問した。
「左側は?」
「職員室、トイレ、給食の調理室になってます。」
彼は、三番目の一番奥の教室の前で立ち止まった。人が机の前に座っている人が、数人見えていた。手前の二つの教室には、誰もいなかった。
彼はノックしようとしたら、人が出てきた。
「心根さん!」
「煙草?」
「そうです。」
どうやら、廊下が喫煙場所になっていた。
「そちらの方は?」
「見学者、ちょっと見たいというので。」
「そうですか。ちょっと見るだけなら、中に入ってもいいですよ。」
扉を開けた。
「どうぞ。」
姉さんとアニーは、中には入らずに覗いた。男二人女二人の者が、机のパソコンに向かって黙々と仕事をしていた。姉さんとアニーは、場の雰囲気に恐縮して、黙って退いた。
姉さんとアニーは、黙って男に頭を下げた。男は、軽く会釈すると煙草を出した。心根が尋ねた。
「チーフの部田さんは?」
「運動場です。おたくの犬とフリスビーをしています。」
「あっ、そう。じゃあ。」
心根は、軽く手をあげ、場を離れた。姉さんとアニーも軽く会釈して離れた。男は、軽く手を振った。
運動場は、校舎の裏にあった。運動場には、ポケがいて、彼と遊んでいた。近くには、二体のロボットが彼等を見ていた。福之助と慈悲丸だった。
ドラゴンルーレットをやってみる 六角オセロの掲示板
六角オセロにメール あんた、頭が硬過ぎるよ!

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作画:11さん(どうもありがとう!)
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