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  人間村 作者:六角オセロ
バナナジュース
朝食の後だった。ポンポコリンが正男にバナナをやると、正男は喜ばなかった。
「あれっ、正男くん、どうしたの?」
正男は黙っていた。母の礼子が答えた。
「バナナばっかり食べてたもんで、嫌いになったんですよ。」
「そうなの?」
正男は黙って頷いた。
「じゃあ、牛乳は好き?」
「うん!」
「ちょっと待ってね!」
ポンポコリンは、台所に行って、ミキサーに剥いたバナナを入れ、牛乳と蜂蜜を入れて攪拌した。大き目のグラス二個に入れて持って来た。
「ちょっと飲んでごらん。」
「うん!」
正男は一口飲んだ。
「うまい!」
母の礼子にも渡した。「礼子さんも、どうぞ。」「どうも、ありがとうございます。」
正男は二口飲んだ。「わ~、おいしい~!」
礼子も一口飲んだ。「とっても、おいしいですね~!」
「あ~~、良かった!飲めなかったら、駄目だと思ってたから、良かったわ。」
「これ、とっても美味しいね!」
「バナナはねえ、ジュースにすると、美味しいのよ。」
「ほんとだ~!」
正男は、バナナジュースを見ながら、美味しそうに飲んでいた。礼子も美味しそうに飲んでいた。
「これ、身体に良さそうですね?」
「バナナは、とっても栄養があって、便秘や血圧の高い人にいいんですよ。」
「血圧の低い人は低くはならないんですか?」
「低い人は低くはなりません。正常に戻す働きがあるんです。」
「じゃあ、わたし便秘気味なんで、バナナを買ってきて、早速今日から飲んでみます。」
「それはいいですね。このミキサー使ってください。」
「はい。ありがとうございます。」
「あっ、そうだ。熊さんに教えてやろう!」
「あの方も便秘なんですか?」
「そうみたいなんですよ。血圧も少し高いし。」
正男は「あ~~、美味しかった!」と言って、コップをテーブルの上に置いた。礼子も飲み終えると、正男のコップと自分のコップを持って、台所に行き、コップ洗って戻って来た。
ポンポコリンは時計を見た。七時四十五分だった。
「そろそろ出掛けましょうか?」
「はい。」
「お姉ちゃん、今日も一緒なの?」
「今日も一緒よ。」
「紋ちゃんと、一緒?」
「紋ちゃんと一緒がいいの?」
「うん!」
「分かった!」
三人は出て行った。早起きの熊さんは、もう仕事をしていた。紋次郎もいた。ポンポコリンが声を掛けた。「おはよう!二人とも早いわね~。」
熊さんが答えた。「やあ、おはよう!」紋次郎も頭を下げて挨拶した。「おはようございます!」
正男が元気よく挨拶した。「おはようございま~す!」
「熊さん、お昼まで正男くん、見ててくれる。」
「ああ、いいよ。」
礼子が熊さんに頭を下げた。「よろしくおねがいします。」
「正男くんは、いい子だから大丈夫だよ。」
ポンポコリンは「じゃあ、熊さん、よろしく!わたし、いつでも集会所にいるから。」
「ああ、分かった!」
「紋ちゃん、よろしくね!」
「分かりました!」
「正男くん、わたし集会所にいるからね!いつでおいで!」
「は~~い!」
「正男、母ちゃんが帰ってくるまで、言うことを聞いて、おとなしくしてんだよ!」
「分かった、母ちゃん!行ってらっしゃい!」
正男は、紋次郎とニワトリで喜んでいた。
「あっ、そうだ、熊さん!」
「なんだよ?」
「バナナジュース、いいわよ。便秘と血圧に。」
「バナナジュース?コンビニで売ってるやつかい?」
「違う違う、あれはエッセンスだけだから。ミキサーかジューサーで牛乳と蜂蜜と混ぜて作るの。」
「ミキサーで作るのか。でも俺、牛乳が嫌いだからな~。」
「だったら、何でもいいのよ。ヨーグルトでも、コーラでもコーヒーでも市販のジュースでも。」
「じゃあ、ビールとか焼酎でもいいのかい?」
「え~~?さあ、それはどうでしょう?」
「じゃあ、俺が試してみるよ。」
「ビールとか焼酎で?」
「ああ。」
「どうなのかな~?じゃあ、感想を後で聞かせて。」
「分かった。バナナを買ってこなくちゃな~。」
ポンポコリンと礼子は、龍次の待つ集会所に向かった。






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あんた、頭が硬過ぎるよ!
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作画:11さん(どうもありがとう!)


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