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bio hazard 〜place of promise〜
作:あくぁ



FILE 1


「悠介〜早く起きなさい!もう学校始まるわよ、なにしてんの?」
毎度毎度、悠介は目覚まし時計を合わしても起きられない性分で、いつも母に起こされている。
「なに言ってんの……まだ7時じゃないか。
ってヤベェ!?」
悠介は常人には決してできないほどの速さで起きて顔を洗い始めた。
「母さん!もう8時15分じゃん!学校は8時30分から始まるの知っててやってるんだろ!?」
「そういうあんたこそ何時までも幼稚園みたいに起こしてもらわないとダメなの!?」
天宮家の朝はいつもここから始まる。母と悠介が口喧嘩してるなか、ただひとり黙々とパンを食べているのが父である。
「まあまあ、いいじゃないか母さん。結果的には悠介学校に間に合ってるんだからさ…」
「父さんは甘いのよ。悠介はこうでもしないと懲りないんだから。」
「じゃあ母さんも少しぐらい頑張ってもいいんじゃないか?」
「……父さんも早くしないと仕事大変よ!」
「はいはい……」
その時、制服に着替えた悠介が洗面所からでてきた。
「悠介、ご飯は!?」
「いらない!」
「あいよ!気をつけていくんだよ。」
「行ってきます!」
悠介は急いで家をでた。
「まったくあの子は…」
性格が大雑把な母親と、冷静沈着な父親をもつ悠介。これが両親をみる最後の日になってしまうとは……。
8時25分 出発


悠介は走っていた。いつもの通いなれた道を。いつも通りの幼稚園に向かう子ども達の行列。電車の発車がきになるのか常に腕時計を見ながらホームに向かうサラリーマン。悠介にとってはもうお馴染みのパターンである。そして、もう一つは…。
「悠介!」
後ろから同じ制服を着たセミロングの髪型の男がきた。
「おぅ、カンちゃん!」
この男こそが新田官次郎である。
「なにのんきに言ってんの…
あと3分で行かないと鬼のグッサンにまた怒られるぞ!」
「あっ、やっべ〜」
悠介と官次郎はスパートをかけて校門に向かった。

キーンコーンカーンコーン…キーン
「後少しだぞ!」
悠介がまた走り出した。官次郎も負けずと走り出した。
すると校門の前に腕組みをしている男がたっていた。
「ヤベェ、グッサンだ!もうだめだったか…」
「いや、まだ29分55秒だ!」
あと5秒で悠介達と校門の距離は30m。
5、4、3、2
「あっぶねぇ!」
悠介は早くもゴールした。
1、0,2
「よっしゃ、着いた!」
官次郎もギリギリゴールをきれた。
「天宮と新田!これからはもっと早起きしろ!
後天宮!お前朝飯食ってきて無いだろ!?足にキレがなかったぞ。」
「以後気を付けます!」
「あと新田!息が切れるのはやいぞ!もっと早く寝ろ。」
「はっ、はい!」
こうして、鬼のグッサンの話しは終わり朝のSHRに向かった。
「「おはようございます!!」」
「はいはい、天宮と新田。遅刻と……」
「まってくださいよ先生!俺たち山口先生に止められたから遅くなったんですよ。」
「なら早くこればいい。」
こうキッパリというのは田浦先生しかいない。なかなか固そうに見えるが悠介達をいつも助けてくれる女教師である。
悠介たちは高2だが、2年生になるにはきわどいラインで、天宮と新田のために頭を何回も下げたほどである。
「えっ〜…」
「さ、早く席に着きなさい。」
こうして、いつものSHRが始まった。
「え〜、早速だが学級委員から緊急の連絡があるようだ。」
すると、学級委員が一人前にでてきてこう話した。
「皆さんもご存知の通り、明日は文化祭です。しかし見ての通り、文化委員の二人は欠席となっています。
そこで、臨時の文化委員を決めたいと思います。男子と女子それぞれ一名決めたいと思います。」
クラスはざわついてきた。なかなか決まらないなか一人が発言した。
「天宮がいいと思います!」
すると、その野次馬についで
「天宮でいいんじゃないか?」
「賛成賛成!」
誰からも視線を集めた天宮はその場で立ち、
「よし、やってやるか!」
オオォ〜!!と声が木霊ししばらくして拍手が起こった。
「天宮くんありがとうございます。次は女子なんですが…」
またざわついてきた。先程の野次馬についてだが、野次馬は男だから下手に女にはあまり口を聞かないタイプである。すると女子の一人が呟いた。
「理名やったら?」
理名とは、クラスで一番可愛いと思うほどで頭脳明晰でもある。
「なっ、なんで私がやらなくちゃ…」
「だって、天宮バカじゃん。こういうときにはエリートも必要ってこと。」
「賛成!水島さんなら出来ると思います。」
理名が反論する事もなく、推薦ということで決まってしまった。
「水島さんありがとうございます。これで終わります。」
「じゃあ解散!」
先生の一喝でクラスはまたざわめきだした。
悠介も渋々授業を受けながら4時間目も無事に終わり昼食のじかんとなった。悠介はきまって学校の屋上で昼食を官次郎と食べるのが習慣である。
「はぁ、なんか今日は疲れるな…」
「だなぁ、なあカンちゃん。今日部活あるの?」
「あぁ、じゃあ一緒に帰るか!」
「OK♪」
官次郎が鼻歌を歌いながら空を眺めている間、悠介はなにかを見つけた。
(なんだあれ…?)
そこには、白衣をきた男と黒いスーツを着た男が学校を眺めながら何かを話している。
(まぁいいか……)
「おーい、悠介」
「あっ、わりぃ。」
キーンコーンカーンコーン。
「あ、もうかよ。じゃあいくか…」
悠介と官次郎は急いで自分達の教室に向かった。


今日あしたの文化祭のため6時間目しかない。掃除も無事に終わり、終わりのSHRも終わり先生の話の途中である。
「明日は文化祭なので部活もいいが、できるだけ何か手伝ってほしい。」
先生の長いトークに付き合いきれず、二人は寝ていた。
「なぁ、新田。」
官次郎が見上げてみるとそこにはピクピクさせた田浦先生がいた。
「おれむりです。」
「残念だ……、確か野球部はいそがしいからな。」
もうすぐ試合がある野球部はそんなことには参加している暇はない。
「じゃあ、文化委員はこの教室に残って飾りつけの準備を頼む。
じゃあ解散。さよなら。」
『さようなら!』
みんなはそれぞれのもち場所に行ったので、残ったのは悠介と理名だけだった。
「天宮くん?」
理名が寝てい悠介をつついて起こす。
「ごめん、寝てた…」
「天宮くんらしいね。」
理名がクスクス笑いながら言った。
「じゃあ作業始めますか♪」
理名は用意されている材料を言われた通りにして看板を作ることを命じられている。勿論、悠介もである。
「天宮くん手伝ってね!」
「…はーい。」
作業を開始してやや30分。作業も半分が終わりやっとサマになってきている。
「そういえば、天宮くんと何かするの初めてだね〜、あんなに人気者なのに。」
「考えればそうだな。」
そんな会話をしながら作業を続けていた。悠介も真面目に頑張っている。こんな悠介を見ると誰もがどうかしたのかと聞いてしまうほどである。
「二人でやるとさすがに早いな〜」
「楽しいしね♪」
悠介は少し恥ずかしいのか、いつもの調子になれない。その時、足音が聞こえてきた。
「うそっ!?まだできてないのにどうしよう。」
「もう終わった……」
すると、来たのは一人の生徒だった。何を考えているのか、ドアを開けたところで突っ立って俯いている。
理名が駆け寄って、
「すいません!もう少しだけ待ってくれませんか?」
理名があれこれ言っていると、その男は一歩近づいてきた。
歩き方は普通の生徒の歩き方ではない。のしのしと歩くような様子である。
理名はなんとも思わず、
「すいません!あと少しだけなんです。」
悠介も近くまで行こうとしたとき、その男は顔あげ手を伸ばしてきた。
その顔は、皮膚がただれており、肉はただれ落ち大量の出血で骨が見えるくらいである。目に輝きはなく、黒目なはずがどんよりとした白目をしていた。
「オオォォゥァ…!」その手で理名を掴もうとした。
「えっ……?」
「水島危ない!」
悠介は急いで理名を抱えて男の近くから離れた。
「あ、ありがとう…
あれなに…?」
今にも泣き出しそうな理名の顔がうかがえる。
「気持ち悪いやつだな……」
「ウッ、ゴホッ…」
理名はあまりの気持ち悪さに吐き気がおそってきたようだ。
「大丈夫か!?」
「今は我慢するね…」
その間にも、男はまた呻き声をあげながら手を伸ばし近づいてきた。
「こいつ……!」
悠介が腹にめがけて蹴りを入れた。男は吹き飛ばされて倒れたが、また起き上がってきた。
「こいつ……
ゾンビかっ!?」
悠介が驚いてる時、理名が
「今は逃げないと!」
悠介はその言葉で我に帰り、理名の手をひき教室から急いで抜け出した。
「カンちゃんが心配だ!とにかく一度外へ出よう!」
「でも、ここ三階だからいそがないと…」
悠介達は、急いで外へ走り出した……。












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